「FARM TABLE SUZU」店長に聞く!「私が目指すお店と店長」

 新潟の伝統的な食材と色鮮やかな季節の野菜を堪能できるのは、有限会社 寿々瀧=新潟県長岡市=が運営する「FARM TABLE SUZU(ファームテーブルスズ)」だ。2014 年新潟市中央区万代で開店し、2022 年に「ローカルファミリーレストラン」のコンセプトを掲げ大幅リニューアルオープンした。店舗の店長を任されるのは三元真凜(みつもとまりん)さんだ。

 地元野菜の魅力を伝えて地域の食を循環させるために、バーニャカウダを 1 時間好きなだけ食べられる「収穫祭」を毎年開いている。SUZU GROUP 全店で行われるが、FARM TABLE SUZU らしさを出すために「バーニャカウダを盛ってみようコーナー」を作った。実際に野菜を見て、選んで、触って、食べてもらう。子どもの食体験に繋がればと思い始めたが、20 代~50 代の女性にも人気が出た。コーナーの近くには野菜を作った農家のポップを置いて生産者の思いを伝えた。三元さんは「お子様連れのご家族も安心して過ごせるお店、地域に根付いたあたたかいお店を目指す。生産者さんとお客様をつなげる存在でありたい」と語る。

バーニャカウダ盛ってみようコーナー(1月11日,新潟市中央区)



 店、農家、そして新潟のために奮起する三元さんだが、自分が店長になるとは想像もしなかったという。目立つことが苦手で店長など自分には荷が重い。何ヶ月もの間上司から背中を押され続け、 「その期待に応えたい」という気持ちから引き受けたものの、自分に務まるか不安は残ったままだった。

 店長として自信がついた最初の仕事は店舗のリニューアルだ。コロナ禍の外出自粛が緩和された頃、子連れの家族層が増えていると社内会議の議題に上がったことをきっかけに、大幅なリニューアルが決まった。突然の決定に店の仲間は戸惑いと不安の表情を見せていた。自分はまだ理想的な店長になれていないと自覚しつつ、部下と一緒に成長していく気持ちでリニューアルを進めた。その中で、理想の店舗像と店長像を少しずつ思い描いていったという。

 自分だけで全て完璧にこなす店長になりたいわけではない。自分自身多くの失敗を経験したからこそ、スタッフが失敗してもいい環境とそれを成長に変えていける環境を作っている。「こんな店にしたい」という軸をぶらさず、仲間と一緒に成長できる店長になりたいと話す目は、キラキラと輝いていた。生産者の思いを消費者に届けるために、コロナ禍前に盛んだった農家との交流を増やすことが今の目標だ。

(2024年2月14日)

★2024 年 2 月 14 日現在、「収穫祭」は終了しています。またの開催をお待ちください!
★FARM TABLE SUZU のご予約、詳細は下記 URL から!
ホットペッパーグルメ ▶▶ https://farmtablesuzu.owst.jp/
Instagram ▶▶ https://www.instagram.com/farmtablesuzu/

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