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一斉に、春。

 気づけばこの冬、エアコンの暖房をいれたのは5日もなかった。デスクに向かうときに足元用の電気ストーブや、これまた足元用ヒートパネルの使用で難なく乗り切れるほど暖冬だった。がっつり暖房をいれたのは例の降雪日だけだったかもしれない。元より、体温が高めで住まいは日当たり最高というおかげもあると思う。さて。

 春が、きましたね。

オレンジの花のミツマタ、結構珍しい?


一本の木から紅白の花が咲いている梅。


この香りは常にノスタルジック

 こうした花々だけでなく、あじさいの枯れた枝に、フルール・ド・リスの紋章のような新芽が鮮やかな若緑で顔を出し始めていたり、ボランティアの地域の方々が植えたチューリップの球根から生えた芽が整列していたりだとか、こういうのを目にするといつも「森は生きている」を思い出してしまう。

 子どもの頃、何度もテレビで観て、異国情緒とアニメーションの美しさ、何よりも物語のロマンティックさにしびれた。そして、「マツユキ草」という劇中でメインとなるモチーフについて初めて知った。幼心に「このアニメの国では、マツユキ草というのがこんなにも春の訪れを知らせる象徴なんだ…」と憧れ、想い馳せたものだ。 そして、いつかこのマツユキ草を見てみたい、と思った。

 後年、結構大人になってからだが、通勤路で見慣れない花を見つけた。そのとき、「絶対これだ!!」とわかった。英名はスノー・ドロップ、なんという爽やかに可憐な花なのだろう。改めてこの花の開花を、彼の厳寒な国が待ちわびる過酷な冬を思わせる。

 春の訪れをそこかしこに感じに、外に出ましょう。私の場合、鼻炎用の点鼻薬を忘れずに…。


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