【伊達ルネッサンス塾 第3期/第4回レポート】古き医院の雰囲気が、マイプランを癒し、力をみなぎらせる

■2016/11/5(土)@旧目黒医院(角田市)

11月に入ると朝夕は冷え込んできて、ちょっとした冬の訪れも感じさせますが、この日は日差しも差し込んで小春日和の一日となりました。

今回の会場・旧目黒医院は医院と住居が併設した建物(聞くところでは、昔は郵便局も一緒だったらしい)で、現在は使われていない所を特にお願いして使わせていただきました。とても雰囲気のある建物で、先に会場入りしたスタッフ、そしてゲストの鎌田さんも心躍りました。

このような場所を使わせていただけることに感謝しながら、歴史の重みを感じながら、4回目、スタートです。

さて、今日の主なメニュー。
○ゲストトーク:
・鎌田千瑛美さん(NPO法人蓮笑庵くらしの学校/福島県田村市)
○塾生マイプランの発表とフィードバック

■立ち上げた事業を、いかに続けていくか?

今回のテーマは「アクションを起こそう」。これまで塾生のみなさんが考えてきたことと、自分が取り組んだこと。この2つをミックスさせて、次へのアクションにつなげていくことが今回の目標となります。

前半はゲストトーク。今回、ゲストととして「NPO法人蓮笑庵くらしの学校」の鎌田千瑛美さんに福島県から来ていただきました。

東日本大震災から約3年間、復興に向けて団体、企業、行政などをつなぐ仕事をしてきた鎌田さん。しかし、「足もとの大事なものを見落としているのではないか?」という想いから、仕事を辞めて蓮笑庵の活動~古民家の再生・活用事業~に取り組みはじめます。

古民家再生というハードに関わる事業は初めてで、進め方が分からなかったそうですが、多くの方々のサポートを得て形になっていきました。現在は、活用する段階にも入ってきていて、表現活動、フリーマーケット、ごはんを囲んでのコミュニティづくりなどを行っています。

活動に携わってみて、古民家の再生、そして活用には資金と時間がかかり、事業化を見据えた想定をしないと長続きしないことに気づき、少しずつ可視化も進めているそうです。しかし資金づくりのことも含めて課題も多く、自分の心の中のモヤモヤも受け入れながら、前進後退を繰り返しながら進めていきたいとお話ししてくれました。

その一方で、鎌田さん個人としては「里山で生きる」ことがテーマになっていて、里山での暮らしを楽しむ中で自分が楽しいと思ったことを「生業」にできないかとか考えているそうです。そして、「でっかい夢」として、「独立村」をつくる~最低限はムラで稼げるようにして、互いに支え合いながらムラで経済を回していく~を挙げてくれました。

中国の歴史に由来する「創業守成」という言葉には、「何かをはじめるのは難しいことではないが、続けること、維持することは難しい」という意味があります。今回鎌田さんのお話を聞いて、この言葉が浮かびました。立ち上げたものを続ける難しさや、「続けられるようにするには?」を見通すことの大切さを塾生のみなさんに、伝えてくれたと思います。

■「飛行機が雲を抜けて大空へ」~のイメージ

後半は、塾生のマイプラン発表とフィードバック。

これまで塾生のみなさんは、事前に配付された課題シートを埋めていくことでマイプランを作成してきましたが、今回からは必要な項目さえ入っていればプレゼンの様式は自由に。そうすることで、より自分流の発表にしていくのがねらいなのですが、思ったよりも塾生それぞれの個性が出てきておもしろかったです。

さて発表は、今回から最終発表会仕様の7分。これまでより1分増えたのですが、マイプランもだいぶ厚みが出てきたために大事なところ、一番伝えたいところにたどり着く前に時間となってしまう塾生が続出。ペース配分とともに、どこを最も伝えたいポイントを絞り込むことが各自の課題となりそうです。

最後のまとめでは、鎌田さんから「私は疑問があると解消するまで聞いてしまうのですが、そういう疑問から生まれる新しい価値や本質がある。苦痛を伴う作業ではあるが、実際に動くにあたっては大事なことなので、しっかり向き合ってほしい」というコメントをいただきました。

塾の回数的には後半戦、しかし実際の日数を数えるとようやく折り返し点を迎えます。ここからは、仮説を立てて実践に移すアクションの期間。そしてアクションを経てマイプランを熟成させていくとともに、多くの人にワンメッセージで何を伝えるかを突き詰めていくことになります。

前回は、混迷の中から光が差し込む感じがしましたが、今回はいよいよ飛行機が雲を抜けて大空へ~そんなイメージを受けました。次回までにどのような飛行を見せたのか、聞くのが楽しみです。

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