【伊達ルネッサンス塾 第3期/第5回レポート】塾生たちは、合戦原にて精鋭部隊の援護を受ける

■2017/1/7(土)@合戦原学堂(山元町)

1月になりました。これまで伊達ルネッサンス塾のセミナーは年内に終わっていたため、年を越すのは初めてとなります。ある意味未体験ゾーンにはいるわけですが、早春に待ち受ける最終発表会に向け、寒さや雪に負けず力を蓄える季節となります。

といっても、この日は天気もよく、会場の合戦原学堂には光が差し込み、時間によっては暖房いらず。そういえば、第3期のセミナーは夏は暑く秋は暖かい日ばかりだったな、とふと思い返しつつ、5回目のセミナーが始まります。

さて、今日の主なメニュー。
○塾長トーク:
・尾野寛明さん(伊達ルネッサンス塾 塾長/有限会社エコカレッジ 代表取締役)
○塾生マイプランの発表とフィードバック

■意外なものの掛け合わせが、新たなプランを生み出す

今回のトークは、満を持して尾野塾長が登場。尾野さんといえば、「過疎と戦うインターネット古書店」というキャッチフレーズがおなじみです。しかし近年は、障がいを持った方の就労支援にも取り組んでいます。

そのきっかけは、地元の施設から職場実習の受け入れを始めたこと。はじめはレジや書庫の整理作業が中心だったそうですが、パソコンができる実習生がいると聞いて、その後は蔵書管理や出品などパソコンを使う作業もやってもらうようになりました。古本屋の仕事は本と向き合う時間が多く、仕事内容や量などを個人に合わせて設定できることから、「古本×就労支援」の掛け合わせに一つの可能性を感じました。その後、障がいを持った方の雇用を始め、のちに就労継続支援A型事業所の認可(中山間地では日本初)を受け、今に至っています。

現在事業所では古本だけでなく、地域で担い手が不足している仕事も請け負っています。例えばキャンプ場での作業や耕作放棄地再生の手伝い、干し柿づくりは、決まった季節や年間数十日だけ人手が必要だそうで、リクエストに応じて事業所から人を出しています。また最近では、昔ながらの仕事で、取り組む人がいない・少ないものも地域から依頼されていて、例えば和紙の材料となるコウゾの栽培や東大寺の修行僧のわらじづくり(シェア100%!)、さらに今後に向けてみそづくりの技術を学んでいるそうです。

このように、地域で人手が不足していた仕事に延べ2,000人分(20人×100日分)の働き手を出すことで、地域の困りごとの解消にも一役買ってきました。

今回のセミナーのテーマ「自分だけのマイプランへ」。

冒頭の「過疎と戦うインターネット古書店」「古本×就労支援」のように、意外なものを掛け合わせること。そして、地域にはいろんなネタや課題がたくさん落ちていて、それを見つけ、拾っていくこと。

この2つが合わさって、さらにどの掛け合わせが自分にできるか、必要とされているかを考え抜くことで「自分だけ」のマイプランに近づけるのだと感じさせてくれる、尾野さんのお話でした。

■山元精鋭部隊からのフィードバック!

後半は、塾生のマイプラン発表とフィードバック。

今回塾生は2回発表。最終発表会の雰囲気も味わえる大広間と、塾生だけの小部屋の2ヵ所に分かれます。発表時間は最終発表会と同じ7分間で、そのあと18分間のフィードバックタイムが設定されました。

4回目セミナー(11月)のあとに、尾野さんも交えたブラッシュアップ会を経てさらに手直しされた塾生のみなさんのマイプラン。だいぶ言いたいことが整理されたり、強調されるようになってきました。しかし、発表後のフィードバックでは尾野さんから良くなった所を示されながらも、「ここをこうしたらもっと良くなる」とさらなる修正点や改善点が指摘されました。そして今回は、地元山元からの聴講参加が多かったのですが、初めてプランを聞く方も多く「すごい!」という声の中にも、鋭い質問やアドバイスが多く出て、塾生がハッとする場面も見られました。

一方、塾生の小部屋では、大広間で発表中の塾生を除いて、それぞれのプランがよりよくなるよう頭をひねっていました。その合間に、最近取り組んだことや「これからこんなことしたい」などの話も出ていました。

こうして5回目のセミナーが終了し(ある塾生に、交流会でもう一回発表するという課題が出ましたが)、ついに残すは最終発表会を残すのみとなりました。

暑い夏、実りの秋を経て力を蓄える冬。ずっと塾生と一緒に走ってきて、想いや考え、マイプランの変化を見てきた者としては、蓄えてきたものを生かして、最終発表会でどのような発表がなされるのか、今から非常に楽しみです。
ぜひ多くのみなさんにご参加いただいて、塾生の想いやマイプランを聞いてほしいと思います。

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