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【逗子葉山よむ料理店】#2 The Gazeboの、ハワイを感じるタコライス

葉山のメインストリートである海岸通りには、浜辺に近いこともあっていつも爽やかで心地よい風が吹く。その通りの中程で、高温の油と衣をまとった食材が織りなす心地よい音が、今日も響いている。

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天井が高く、アメリカ西海岸にあるダイナーのような明るくリラックスした雰囲気の店内。大きなドアを目一杯開き、海の風を受けながら、店主の伸介さんと菜穂子さんご夫妻が温かく迎えてくれた。

「フィッシュ&チップス、ぜひ熱いうちに食べてみてくださいね」

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この街では、2人によってまるで昔からソウルフードだったかのように、フィッシュ&チップスが暮らしに溶け込み愛されている。

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イートインが叶わないこの時期は、看板メニューのフィッシュ&チップスを始めとするThe Gazeboのメニューを、テイクアウト中心に自宅で楽しむことができる。新鮮でとろけるようなポキ丼も絶品で、数に限りがあるので電話での注文がオススメ。

地元の人たちを中心に、この海の近くの通りに無くてはならない憩いの場。

ここが、AID.KITCHENさんからバトンを受け取った、葉山にあるフィッシュ&チップス専門店The Gazebo(ザ・ガゼボ)。

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The Gazebo(ザ・ガゼボ)住所:〒240-0112 神奈川県三浦郡葉山町堀内387
電話番号:046-874-9663
http://www.gazebo-hayama.com/
https://www.facebook.com/TheGazeboHayama
https://www.instagram.com/the_gazebo_g.s._hayama/

*テイクアウトなどの最新の情報は、店舗のSNSをご確認ください。

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"LOCAL ONLY"という、2人が大切にする街へのエール。

"Gazebo"とは、"東屋"、"見晴台"を意味する。特に、東屋には「色々な人々が集まる場所」という意味があるそうだ。

「地元の人たちが集まり、海辺の街でリラックスして美味しい物を楽しめる空間にしたいと思って」

夏場こそ観光客で賑わう同店だが、2人の気持ちは今も昔も変わらずに、地元のお客さんに向けられている。

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「こんな時だからこそ、地元のみなさんに安心して来ていただきたいんです」

先週になって、店先に"LOCAL ONLY"のポスターを貼り出した。
2人が想い続けているのは、街の人たちとのつながり、その暮らし。これは大切なものを守りたいという、2人からのメッセージであり、街へのエールなのだ。

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「主人はとにかく魚が好きで。魚バカなんです」

毎日魚を調理しているにも関わらず、オフの時間には魚の捌き方動画を延々と見てしまうほどの魚好きという伸介さん。メニュー用の魚は、逗子市小坪にある卸専門の魚屋で毎朝買い付けられている。

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話している間にも電話は鳴り、テイクアウトのお客さんがフィッシュ&チップスと元気を受け取りにやってくる。

「差し入れ?嬉しい、いつもありがとうございます」

お客さんと挨拶を交わす菜穂子さんを見て、いかに街にこの場所が愛されているのかを感じる。

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日常に溶け込んだ、この街になくてはならないお店。たくさんのものを2人から街は受け取っている。葉山に暮らす人たちが羨ましい、純粋にそう思った。


アレンジは自分次第、変幻自在の「タコミート」。

The Gazeboは、毎年2月になると長期休みに入る。それは「常に新しい物事に出会い、素晴らしいサービスを体験して、お客様に還元したい」との想いから。

一昨年訪れたメキシコでは、シンプルながら食材の持つ味の強さを生かした料理に酔いしれた。
特に気に入った「ライムスープ」は味を覚えて店で再現。夏の間メニューに加えると「皆さん気に入ってくださり、寒くなってクラムチャウダーに切り替えたら『あれはなくなっちゃったの?』と言われたほどでした」と菜穂子さんは笑いながら振り返る。

もちろんそれだけではなく、グランドメニューに載るポキ丼やシーフードカレーがフィッシュ&チップスに負けない美味しさなのも、多くの人が通い詰める理由のひとつ。

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レシピを教えていただいたのは、以前二人がハワイ島を旅した時に出会った「タコミート」。The Gazeboの大人気メニューを、今回は特別に。

「ポテトの上に乗っていたタコミートを食べた時に本当に美味しくて。うちでも出したい!とすぐにメニュー化を決めました」

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お店では、タコミートをご飯に乗せてタコライスに。不定期ながらメニューに載せれば完売する人気メニューとなった。

シンプルでパンチの効いた味付けはチップスに添えてつまむも良し、パンに乗せてタコトーストにするも良し。小分けにして冷蔵すれば、1食ずつ温められて様々な料理に変身してく。

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「少しでも今の自宅時間が楽しくなったら」

声を揃えてそう言うふたり。

仲間と一緒に、よく冷えたビールに喉を鳴らしながらフィッシュ&チップスにかぶりつく。そんな日々がまた訪れるように、今はしばらく、The Gazeboのタコミートでおうち時間を楽しむとしよう。

このレシピの購読料824円(「ハ」ヤマと「ズ」シを「ヨ」ム)は、全額をThe Gazaboさんにお渡しします。応援の気持ちを込めて、ぜひ読んで、つくってもらえたら嬉しいです。

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