人間関係には色々ある。家庭での親子や兄弟姉妹や孫との関係、職場での社長や先輩や同僚お客様との関係、学校での先生や先輩や同級生との関係、教会での教会長や信徒同士の関係など様々な関係が私達が社会生活をする上で関わりを持つ。人生において人間関係で悩んでおられる方も多いでしょう。そこで今回は73年生きて来て、私の場合の人間関係の基本姿勢を紹介しようと思う。

〈人間関係の基本姿勢〉
基本的に私は私の周りにいる全ての人に対して、自分の上司、先生、師、先輩、アベル(教会用語で中心者)として接している。その人が例え、年下であろうと、子供であろうと、孫であろうと、年には関係ない。何故ならその人は私には出来ない優れたものを持っているから。それ故にその人を尊敬して、学び、吸収したいと思う。

〈8ヶ月の孫から学ぶこと〉
私の家族は3世代同居で7人家族である。私達夫婦と長男夫婦と孫3人で暮らしている。その中に昨年11月に生まれた孫娘がいる。その孫娘はまだ8ヶ月なのに私を見ると満面の笑顔を見せてくれる。まだ歩けないのに一生懸命這って私のところに近寄って、抱いてくれと言わんばかりの目でものを言う。勿論私だけではない、孫の父母からも、祖母からも、お姉ちゃんお兄ちゃんからもみんなから愛される存在だ。花で言えば庭に咲く可憐な朝顔の様だ。お姉ちゃんはやっぱり女の子だ、妹を抱いたり、あやしたり、時には赤ちゃんのおしめを変えたりもする。お兄ちゃんは妹を見ると可愛い可愛いという、可愛いという言葉以外知らないかの様に可愛いを連発して、妹の顔を触ったり、キスしたりする。赤ちゃんは言葉もまだ話せないのにアーや、ウーや、泣き声だけで家族全員を動かしてしまう不思議な存在だ。

〈職場での人間関係〉
私は約1年半前、第二の人生で歳をとってでもできる職場に再就職した。職場は私が最年長だ。謙虚な気持ちで１から教えてもらい、学んで行かなければならない。新入社員なので年なんかは全く関係ない。でも社長さんも先輩も事務の方も丁寧に教えてくださる。全てを吸収して職場1番の仕事や営業を目指して頑張っています。面接の時社長さんは「この仕事は99%上手くやってもダメだ、100%完璧に成してこそ仕事をなしたことになる」と言われた言葉が忘れられない。仕事をするということは責任が伴う厳しい世界だ。ここも全ては人間関係だ。自分がコロナにかかった時私の仕事をみんなでカバーして下さった。職場はチームワークで1人でも欠けてはならないみんなが尊い存在だ。1番気を使うのはお客様との関係だ、「お客様は神様です」と誰かが言ったがその精神で接しています。お客様は9割はいいお客様、しかし少しではあるが難癖をつけるお客様がおられる。それをグッと耐えて、お客様の要望や不満によく耳を傾けてそれらを早急に解決してあげ、難しいお客様から1番の顧客にしてしまう様に努めている。

〈欠点ばかり目について愛せない人、自分の思想信条や憲法で保障された信仰の自由に対して真っ向から反対する人などに対して〉
基本的に人は完璧な人はいない。誰でも長所もあれば短所もある、得意分野もあれば不得意分野もある。家庭や職場や学校で人の欠点ばかり目について愛せない場合はどう考えればいいのか。まず人の欠点はよく目につくものですが、人の欠点には目をつぶって人の長所を探しましょう。そしてその人の足りない面をそっと補ってあげましょう。また愛せない人の親の立場に立ってその人を見つめてみましょう。親は自分の子がどんなに不足があり、欠点がある子に対しても等しく子供を愛する。更には神様の立場に立って見つめて見ればどうでしょう。全ての人は神様のかけがえのない息子、娘であります。親である神様は我が子である全ての人を愛される。この様に親の立場や神様の立場に立って人を見つめて見ましょう。

次に自分の思想信条、宗教に真っ向から反対する人に対してはどうすればいいのでしょう。イエス様は世を救う為にメシヤ(救い主)として、神様が選民イスラエルの地に送られました。しかしイスラエル民族はイエス様を悪鬼のかしら、世を惑わす人物としてイエス様を信じず十字架にかけて殺そうとしました。その時イエス様は十字架上でこう言われた。「父よ。彼らをお許しください。彼らは何をしているのか自分でわからないのです。」(ルカによる福音書第23章33節〜34節)。自分をまさに殺そうとする人に向かって彼等を咎めず取りなしの祈りをなされたのです。私もアフリカに宣教に行って、人々に神様のみ言を教えていたら、現地の政府によって反政府活動を若者に煽ったとして突然軍人によって軍事キャンプに連行され、拷問を受けた事がある。その時イエス様と同じ様に「父よ。彼らをお許しください。彼らは何をしているのか自分でわからないのです。」と祈った。後に現地政府は反政府活動とは誤解であったと謝罪し釈放された。

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