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秋に見たい映画を語るラジオについて書くnote

秋に見たい映画を語るラジオについて書く。題名が複雑だ。
何を書きたいのかよくわからない。
簡単に言えば宣伝だ。
先週から公開している「秋にみたい映画」特集、夜な夜なラジオの宣伝行為だ。
宣伝行為だとはっきり自称しているからステマではない。
正確に言えば、まずステルスでないからステではない。
ステでないのなら、マかといわれるとそうでもない気がする。
マはマーケティングのマだ。大体マーケティングってなんだ。


いや、秋に見たい映画の話だ。
今回のラジオを録音するにあたって、秋に見たい映画とは何かを整理したところ3つあった。

  1. 秋という季節が映画に登場する。

  2. ~の秋。にちなんだ映画。

  3. 秋は寂しい。寂しいと向き合う映画。


1つ目はわかりやすい。
例えば、キアヌとシャーリーズセロンが恋に落ちる「スウィート・ノベンバー」、マットデイモンとロビンウィリアムズの「グッドウィルハンティング」、秋っぽい季節でいえば「秘密の森の、その向こう」なんかが代表だ。

2つ目は、莫大な数の映画がひっかかるだろう。
例えば、スポーツの秋だったら?「木更津キャッツアイ日本シリーズ」
食欲の秋だったら?「劇場版おいしい給食卒業」
なんぼでも挙げられるだろう。

3つ目は乱暴だ。
秋は寂しい。寂しいことが大前提だ。しかも寂しいことを前提に、それと向き合う映画だ。
残念ながら足下の研はこれを選んだ。
いや残念ではない。
秋の寂しさに、寂しい映画を見て、寂しさに浸ろうではないかと。
それが奴の魂胆だ。
選んだ映画はものすごくいい。
寂しい映画ってのが、本当に秋映画なのか?
そんな質問は愚問だ。問うこと自体が愚だ。
本人が秋映画だと思えばそれはもう秋映画だ。
研の思う秋は寂しく、研の思う秋映画も寂しく、寂しさを全身に纏って映画を楽しむ研が寂しいのか、それはわからない。寂しい映画を寂しい季節に思いっきり楽しむ。暑い夏の盛りに広大なビーチを持つ海辺に行くような楽しみ方、そう考えれば研の秋映画チョイスは王道だと言って差し支えないだろう。これから公開されていく、研の選ぶ寂しい映画を楽しみにするが吉だ。

そして私はといえば、3つ目よりも飛んでいった。
秋が寂しい?なら、その寂しさをバカすぎる映画で濁せばいいじゃん。その寂しさをマシンガンで粉々にすればいいじゃん。寂しさに寄り添う優しい映画見ればいいじゃん。
寂しさに寄り添う以外は、もう秋映画でも何でもない。
その証拠に秋映画なのにジョン・ウィックを1本目に選んでいる。
犬と車のためにすべてを殺しかねないキアヌだ。秋だって粉々だ。
ただ、ジョン・ウィックの1作目のキアヌはめっちゃ寂しい。奥さんに先立たれ、殺し屋を引退し、愛犬だけを心の拠り所にして生きている。だからこれも立派な秋映画だ。ただし、2作目以降のジョン・ウィックは秋映画ではない。すっかり殺し屋映画だからだ。なぜジョン・ウィックが人を殺すのか、2作目以降は正直誰にもわかんない。とにかく大暴れだ。殺し屋が殺し屋を殺す殺しのオンパレードだ。2作目以降からあってないような理由で大暴れする、スターローンのランボーのようなものだと考えてくれて結構だ。

それから、私が選んだ1位の映画は奴さんの映画だ。
フェイスオフとかスネークアイズとかの奴さんだ。最近彼が出る映画が大好きだ。雰囲気から言えば、これもまったく秋映画ではない。
でも秋だってなんだって、面白いからいいじゃないか。その無尽蔵の面白さで秋の寂しさを抹殺すればいいじゃないか。1位の奴はジョン・ウィックぐらい強い。ジョン・ウィックぐらい強いのに、おそらくこの映画を誰も見ていない。強い奴をみたいなら、この1位の映画をみるべきだ。アマプラでまだ見れるはずだ。誰にもみられていないなら、それは相当に寂しい。つまりやっぱりニコラスケイジの映画も秋映画だ。

ということで、「秋に見たい映画」回を録音してから何度考えても、私の選んだ映画たちは秋映画のかけらもない。
と思っていたが、文章にしてみたら、ちゃんと全部秋映画だった。
秋映画の裾野は広い。秋映画は僕らを優しく包んでくれる。秋映画に限界はない。貴方の秋映画はどんな映画ですか。この文章はここまできちんと読まれていますか。

なんにせよ過ごしやすい季節になりました。
秋の夜長に、映画はいい。
秋の夜長に、ラジオもいい。

今週新作公開し、来週で終わります。
夜な夜なラジオ秋映画特集、是非に。



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