夜な夜な文庫

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ここでは映画の話などを書きます。 「夜な夜なラジオ」という映画に関するラジオをやっています。 https://note.com/yonayona_radio

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    夜な夜な文庫は実は本屋だった、が、今は売ってないので、本にまつわることを書きます。

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新たなラジオチャンネル「Ordinary People」について

これまでの夜な夜なラジオは、足下研さんと自分でとにかく映画の話をし倒す「夜な夜なラジオ映画部」を中心として公開してきました。 しかしながら、ここ数年ずっと温めていて、ようやく重い腰をあげてよっこらせと作った新しいチャンネルが、「Ordinary People」というものです。 結構思い入れのある新たな番組が、この週末から、ラジオアカウントのほうで始まりますので、一体どんなチャンネルなのか、紹介していきます。 どんなチャンネル? 「Ordinary People」は、私が

    • 好きな映画といい映画

      先に断っておきますが、これはラジオの宣伝文です。 宣伝文ということは、ラジオ聴いてね、ということであり、この文章読んだからにはラジオ絶対聴いてよ、絶対なんだからね。ということである。 さて、今週更新したのは、「夜な夜なラジオ映画部『2023年ベスト映画回』 第5夜」なのですが、知っている人は知っているとおり、毎年毎年飽きもせずおじさん二人は昨年一年間のベストな映画たちを選出し、勝手に発表し、勝手に狂喜乱舞もしくはその感動した気持ちをラジオという媒体に載せて好き勝手に話してい

      • ジェームズ・ボンド(もしくはジャッキー・チェン)とばあちゃん

         小学生の頃に、よくばあちゃんと映画に行った。父と母が喧嘩して、母が家出をするときには、自分はよく母方の実家へ一緒に逃げていたので、そういったこともあって自分はばあちゃんっ子だった。ばあちゃんの映画の好みは結構渋く、アクション映画が大好きで、007シリーズ(当時のボンドはピアース・ブロスナン)とかジャッキー・チェンの映画をよく見に行った。映画を見終えたら母が迎えに来て、近くのショッピングセンターでとんかつやパスタなんか普段食べないものをたくさん食べた。今思えば、ばあちゃんとの

        • 台湾の歴史・民主化・白色テロ・デモetc.を話した「台湾ラジオ」について(その2)

          台湾の民主化の歴史を追ったnoteは、結構な時間をかけて今年書き終えたものですが、折よく台湾人の友達ができ、一緒に台湾のことを話すラジオを録音しました。それが、「台湾ラジオ」! そして、すでに第2夜を公開しました!最終回です~ 台湾ラジオ 最終夜  今回のラジオを通して、自分が学んだことをより深く知っている人や、当事者の方と話すことでより知識が深まるというか、もっと言うと、より現実味を帯びて話を感じることができました。  で、今回も、ラジオの中で話した後に感じたことを幾つ

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          台湾の歴史・民主化・白色テロ・デモetc.を話した「台湾ラジオ」について(その1)

          台湾の民主化の歴史を追ったnoteは、結構時間をかけて今年書き終えたものですが、折よく台湾人の友達ができ、一緒に台湾のことを話すラジオを録音しました。 全2回のラジオ、第1回を更新済~ 台湾ラジオ 第1夜 ラジオの中で話していることは(英語ばっかりだけど)、ラジオで聴いていただいたほうが分かりやすいし嬉しいので、こちらでは実際に台湾の方と話してみて、改めて考えさせられたことについて少し書いてみたいと思います。 書くことで改めて整理できることもある…! その1:台湾と日本

          台湾の歴史・民主化・白色テロ・デモetc.を話した「台湾ラジオ」について(その1)

          秋に見たい映画を語るラジオについて書くnote

          秋に見たい映画を語るラジオについて書く。題名が複雑だ。 何を書きたいのかよくわからない。 簡単に言えば宣伝だ。 先週から公開している「秋にみたい映画」特集、夜な夜なラジオの宣伝行為だ。 宣伝行為だとはっきり自称しているからステマではない。 正確に言えば、まずステルスでないからステではない。 ステでないのなら、マかといわれるとそうでもない気がする。 マはマーケティングのマだ。大体マーケティングってなんだ。 いや、秋に見たい映画の話だ。 今回のラジオを録音するにあたって、秋に見

          秋に見たい映画を語るラジオについて書くnote

          どうしても話したい「君たちはどう生きるか」SP

          さて、ラジオアカウントのほうで、ついに「君たちはどう生きるか」のことを話しました。是非聴いてみてください。 (※ネタバレ含むどころじゃないので、映画を見てから聴いてください) 映画について話せたことが楽しかったのはもちろんのこと、お互いの話の中で印象に残ったのは、 「映画は、どう解釈しても、間違いはない」 「わかんないから、おもしろい。わかんないから、おもしろくない。はどっちもあり得る」 「わからないということ、をもっと許容する作品が見たい」 こういうことを自分の考

          どうしても話したい「君たちはどう生きるか」SP

          「男はつらいよ 寅次郎紅の花」(日本映画、1995年、山田洋二監督)

          「男はつらいよ」シリーズの終盤、40作目以降はすっかり満男こと吉岡秀隆さんが主人公だった。寅さんの年齢や、寅さんがすでにこれまで積み上げた恋愛話の数々、それから吉岡さんがどんどん役者として素晴らしくなっていくなど、多くの要因が重なってそんな風になったんだと思う。満男が主人公になったからつまんなくなっちゃった、ではなく、幼いころに「こんな大人になるなよ」と言って育てられた満男が見事に寅さんの二の轍を踏みながら、また新たに寅さん自身も自分が踏んだ轍を踏みなおしていて新たな面白さが

          「男はつらいよ 寅次郎紅の花」(日本映画、1995年、山田洋二監督)

          ドキュメンタリー映画「私たちの青春、台湾」(2017年製作、台湾)

          ひまわり学生運動の背景 2014年当時の総統は馬英九その人です。この政権が委員会審議をすっ飛ばして議決しようとしたのは、「海峡両岸サービス貿易協定」でした。 (馬英九政権については、過去noteをチェック!)  この協定は、平たく言えば、台湾と中国でのサービス貿易の自由化を実現するための協定ですが、中国のサービスが台湾で自由化されることで国内の中小企業などが危機にさらされるなどの懸念がありました。深い議論が必要な協定に対して、馬英九政権が強引に推し進めたことで、野党である民

          ドキュメンタリー映画「私たちの青春、台湾」(2017年製作、台湾)

          台湾の民主化過程を考えてみるnote ⑤ 李登輝総統時代(1988~2000)「民主化時期」→陳水扁~蔡英文総統「民主化確立時期」

          ようやく台湾の民主化を考えるnoteも佳境にやってまいりました。 民主化の転機といえばやっぱり出てくる李登輝がでてきました。 今回は李登輝総統時代の民主化の動きがみられる「民主化時期」から、今現在の総統である蔡英文までの「民主化確立時期」について、ポイントをかいつまんで書いていきたいと思います。 出来るだけシンプルに、出来るだけシンプルに。。。 李登輝総統時代(1988~2000)「民主化時期」 李登輝といえば、なんといっても7回に及ぶ憲法改正!  総統としては3期12

          台湾の民主化過程を考えてみるnote ⑤ 李登輝総統時代(1988~2000)「民主化時期」→陳水扁~蔡英文総統「民主化確立時期」

          hammeさんのピアノライブで思ったこと(2023.04.23、@uzuビバレッヂ)

           「音楽と生命」という本の中で、坂本龍一と福岡伸一は、「自然=ピュシス」と「論理=ロゴス」について話しています。ものすごく簡単に勝手に言えば、生き物としての人間というのは自然であるはずなのに、我々人間が何かを理解するときには言語という論理・ロゴスを介してしか考えることができない(できないと思い込んでいる)ことに矛盾があること。  それから、坂本龍一は音楽の一回性や自然を表現するのに音楽を作っている部分があって(例えば「async」というアルバム)、ただそれらを作り出すにはこれ

          hammeさんのピアノライブで思ったこと(2023.04.23、@uzuビバレッヂ)

          「PIG」(2021年、マイケル・サルノスキ監督、ニコラス・ケイジ主演)

          さて、本記事で言いたいことは2つあります。 2つ先に書いておきますね。 ニコラス・ケイジってば、今もってなお、やっぱり最高。 ニコケイ、シュワちゃん、ジャッキー、メルギブ等々等々、「マジメにふざける」ベテラン俳優は最高。 最近のニコラス・ケイジ前回のnoteでは、同じくニコラス・ケイジの「マッシブ・タレント」について書きました。 本当に、めちゃくちゃふざけてるのに、本人真顔で、最後まで面白い。 いい映画だったんですよ、マッシブ・タレント。 このnote読んでもらって、

          「PIG」(2021年、マイケル・サルノスキ監督、ニコラス・ケイジ主演)

          「マッシブ・タレント」(2023年、トム・ゴーミカン監督、ニコラス・ケイジ主演)

          でてくるキャラクターが、ニコラスケイジ役のニコラスケイジも含めて、 みーーーんなニコラスケイジのことが大好きという映画。 自分はニコラスケイジが大好きなので同じ大好き側で映画を楽しめて最高。 ニコラスケイジは、かつて映画スターとして名を馳せたが今は少し落ち目になってしまっているニコラスケイジ役で出演。 それから、自分自身の分身と相談したり話したりするんですが、その心の中のニコラスケイジ役としてもニコラスケイジが出演しています。 だから、ニコラスケイジがニコラスケイジと話して

          「マッシブ・タレント」(2023年、トム・ゴーミカン監督、ニコラス・ケイジ主演)

          夜な夜なラジオは、ラジオ専用アカウントにお引っ越ししました! こちらの登録もよろしくお願い致します😀 https://note.com/yonayona_radio 書き物などはご覧の「夜な夜な文庫」で続行いたします!

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          台湾の民主化過程を考えてみるnote ④ 蒋経国総統時代(1972~88)「民主化への動き出し」

           前回のnoteでは、蒋介石総統時代(1945~1972)の「白色テロ時代の幕開け」について書きました。  この時代は、蒋経国を中心に軍政を敷いていた政府が、共産思想や反政府を恐れるあまり、監視制度や密告制度による厳しい民衆弾圧を行っていました。  さらに、中国国内で起きた国共内戦の敗戦により国民党政府が台湾に撤退することで、台湾にとって複雑な事情となる本省人と外省人という立場ができた時代でもありました。  また、本省人にとっては、1945年の終戦を機にようやく日本の植民地支

          台湾の民主化過程を考えてみるnote ④ 蒋経国総統時代(1972~88)「民主化への動き出し」

          勝手に マルチばース of 山田YO次(勝手にMoY)

          勝手にマルチバース あっちの映画に出ていた俳優が、こっちの映画ではまったく異なるキャラクターを演じていて驚く。 そんなときに、「あぁ、この人は別の宇宙ではこんな人だったのか・・・」と勝手に結論付けること、それを勝手にマルチバースと呼ぶ。 勝手にマルチバースは、映画が今後作られる以上、増えることしかなく、また、増えることで誰にも迷惑をかけないし、そもそも勝手にマルチバースと言って理解できるのは、この文章の冒頭を読んだあなたと私意外には存在しない。 例えば「ブロークバック・マウ

          勝手に マルチばース of 山田YO次(勝手にMoY)