憧れのガレット派

朝起きて寒かったので、昨日は長袖を着た。

母が朝ごはんにベーコンエッグを作ってくれた。目玉焼きの黄身の部分が本来の色のままで、きれいだった。私が作ると白っぽくなるのだ。あざやかな色の目玉焼き、いいな。水を入れて蓋をすると黄身が白っぽくなるのではないか、という話になったので今度は蓋をしないで作ってみようと思う。

半年ぶり会う友達とランチをした。久しぶりだからとても緊張していた。でも、会ってすぐ横並びで歩いて最近の話をしたらなんとなく今までの感覚が戻ってきた。

上野にあるギャラリーカフェでおいしいガレットを食べた。ガレットとクレープが食べられるお店のことをクレープリーと呼ぶらしいから、あのお店はクレープリーだ。

ガレットはそば粉でできた薄い生地にいろいろ乗せてある、おしゃれな食べもの。昨日はコンプレットという、ガレット界の超定番を食べた。チーズとハムと玉ねぎとトマトが中に入っていてまんなかに半熟目玉焼きがのっていた。チーズがしみてカリカリになった生地に挟んであるハム、玉ねぎ、とろっとたまごがからみあって口の中でジュワッとうまみが広がる。美味しすぎて2人で悶えた。

ちなみにそのギャラリーカフェにはかわいいレトリーバー看板犬がいて、ずっと窓際でお昼寝していた。寝ている時の表情が人間のおばあちゃんみたいだねという話になり、彼女は犬がおばあちゃんぽいのではなく人間の寝顔が動物っぽいのではないかと言った。たしかに。目からウロコだった。

彼女とは学生時代からの友達で、いろいろなことについてお互いの意見を交わすのが好きなのだが、昨日は朝はごはん派かパン派かという、初対面みたいな話題になった。わたしはごはん派で、毎朝必ず納豆めかぶごはんを食べる。彼女は昔はごはん派と言っていたが実はパン大好きなフェイクごはん派だったことをカミングアウトしてきた。今はめっぽうパン派で、ますますパンの魅力にとりつかれており、(パン屋があると入らずにはいられない。)パンの素晴らしさについて熱く語ってもらった。

二人ともたべることが大好きなので、食べものの習慣についてたくさん話した。朝はゆでたまごを食べること、トマトはそこまで好きではないが食べるだけで健康的な生活をしている気にさせてくれる優良食材と思って食べていること、サラダにかける調味料については、オリーブオイルと塩とあらびきコショーで完璧だということで見解が一致した。

パン派とごはん派で決別した私たちだったが、今日食べたガレットは朝ごはんに食べてもいい、ハムチーズのガレットとハンドドリップしたコーヒーを思い浮かべて、2人でうっとりした。ガレット派という一派もありかもしれない。

最近本をプレゼントするのに凝っていて、彼女にもお気にいりの、よしもとばななの本をプレゼントした。外国では誕生日プレゼントに本をあげるのはポピュラーなことらしい。(彼女はものしりで、私の知らないことをたくさん教えてくれる。)普段読まなそうなのをあげたので喜んでくれた。

今年の秋は食べものにまつわる本を集めて読み進めよう。おいしい本フェス。

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