見出し画像

近況報告:大学院の研究や就活、卒業後の進路と目標に関して

こんにちは、米田耕太郎です!
気が向いたので前回の投稿から約1年ぶりに更新してみました。

近況報告と今後の目標についてです。

1.前回の投稿からの出来事(近況報告)

•大学院での研究活動
大学院の修士課程2回生(M2)に進級しました。「アフリカ地域研究専攻」という名前が示している通り、本来であればアフリカに行ってフィールドワークをしているはずでしたが、新型コロナウイルスの影響でそれが叶わず、泣く泣くフィールドを国内へと切り替えて研究しています。

「アフリカに行く」という当初の大きな目的を失い、正直モチベーションを見失ったりメンタル的に落ちる日もありますが、少しずつ気持ちを入れ直して向き合っています。研究に限らず自分で「達成したい」「面白い」と思える目標を見つけ、それを意識して努力するのって難しい…。自分の意思の弱さを実感する日々です。

ちなみに僕の研究テーマを大雑把に言うと「自然保護区にはどんな人達が関わっていて、その保護区の存在が地域にどのような影響を与えているのかを調べ、考察する」です。7月中旬からその調査のために山梨県に滞在していて、フィールドワークをしています。ここで取ったデータを元に修論を提出するのですが、ちゃんと書けるだろうか…笑

画像1

 山梨といえば「ほうとう」
うまい!


・就活について
大学院入学前から「修士号取得後は学んだことを活かして社会貢献したい」、と思っていたので博士号進学ではなく就活をする、という選択をして昨年末位からぼちぼち始めました。

アフリカ留学を終えてから2年が経過していましたが、その経験はずっと心に残っていて「アフリカに戻りたい」「興味がある環境・野生動物系の分野に関わりたい」「将来はアフリカで起業したい」という思いがあったので、それを軸として就活を開始しました。

まったく業界や企業名などが分からなかったので、取り敢えずそれらの軸に当てはまりそうな企業として「海外転勤が多そう」な商社やJICA等の独立行政法人を受けたり、「環境系に携われそう」な環境ベンチャー等を受けたりしていきました。

しかし正直どこもしっくりこず…。

(僕が企業分析を真面目にやらなかった、というのもあると思いますが)就活を進めていくうちに「自分がやりたいことが既存の組織の中にはないのでは?」、と思うようになりました。

つまりこの時点で自分に残された選択肢は2つ。①将来的に起業をするという目標のためのファーストキャリア=修行期間だ、と割り切り多少妥協して就職するか、②その過程をすっ飛ばしてすぐに起業をするか、です。


・進路を決める
①は非常に現実的な選択肢のようにも思えましたが、働いているうちに周囲に流されて自分が変わってしまうことが怖く、何よりその道を選んだ自分を好きになれる気がしませんでした。

では②の選択肢はどうか?起業には興味があるものの、ビジネスの知識は皆無の(KPIって?VCとは?何それ美味しいの?というレベルだった)自分にとって新卒で起業なんて自殺行為も同然。ただ唯一、その希望を叶えうる場所としてボーダレス・ジャパンという企業を意識していました。

ボーダレス・ジャパンはソーシャルビジネスしかやらない会社で、僕が惹かれたのが新卒RISEといわれる「1年間の修行を経て新卒に創業資金として1000万円を渡し、起業を支援する」という社会起業家育成プログラム。起業する際のテーマや国などは自由で、経営に関するサポートも得られ、制限は「社会問題を対象としたビジネス(ソーシャルビジネス)であるかどうか」のみ。

数年前から面白そうだ、と思って注目はしていて、就活をし始めてから改めて「自分が求めている環境だ」と直感的に思っていました。

が、やはり「世間知らずで何のスキルもない自分が新卒で挑むのはリスクが高すぎるのでは?」「結局今の自分が起業しても学生のお遊びレベルにしかならないのでは?」という気持ちが拭えず、なかなか踏ん切りがつきませんでした。

しかしボーダレスの説明会に何度も参加して内部の方々に話を聞いたり、Makers Universityのようなコミュニティに所属して同世代の起業家達と交流したり、社会起業家の端くれである父親と話したりする中でその考え方が徐々に変化していきました。

画像2

先日行われたMakers Universityでのオンライン夏合宿。みんなのこと本当に尊敬しています!いつもありがとう!

そのうち自分の直感に逆らう理由も無くなり「起業したら失敗するリスクもあるけど、やらないで後悔するよりはマシだろう」、そう思って社会起業家になることを決め、ボーダレス・ジャパンへの入社を決めました。(僕が応募した新卒RISEというプログラムが最近23卒の募集を開始したらしいです!興味ある方は是非!)




2.今後の目標


・事業について
現在はアフリカでやりたい事業の構想を練っている段階です。僕が掲げるビジョンは「アフリカから持続可能な自然と人間の共生に貢献する」ことです。自然(環境保全)と人間(経済発展)が二律背反の関係で語られるのではなく、ビジネスの力を借りて両者が並び立つ世界。その世界観を自分が大好きなアフリカから実現したいと考えています。

画像3

つまり、助成金やボランティア等で成り立っている傾向がある環境保全・野生生物保全業界において存在する社会問題をビジネスという手段を通じて持続的に解決したいな、というのが僕の志です。(既存の組織を批判したい、とかそういう意味ではありません)

具体的にアフリカで自然と人間の共生を目指す場合(そもそも共生とはどんな状態を意味するの?という議論は一旦脇においておきます)、密猟問題や貧困、農地の拡大、歪んだ自然保護区の構造やそのガバナンスなどが問題になると考えています。

その様な色々な問題がある中で僕がボーダレス・ジャパンに入って最初に取り組みたいと考えているのがHuman-Wildlife Conflict(野生動物と人間の間に生じる軋轢)です。

Human-Wildlife Conflictとは地域住民の家畜がライオンによって殺されたり、農作物がゾウなどによって食べられてしまったり、地域住民がそれらの野生動物に襲われるすること、等を指します。Conflictが発生すると牧畜や農業を生業とする地域住民の現金収入が減少するだけでなく、場合によっては地域住民がその報復としてライオンなどの貴重な野生動物を殺してしまうなどの事例も見られます。つまり自然と人間、どちらにも悪影響を及ぼす可能性があるわけです。

まだまだ事業は構想段階ですが、現段階ではゾウなどの野生動物がハチを嫌う習性に注目し、養蜂を使ってHuman-Wildlife Conflictを解決できないかな、と考えています。

画像4

事業を前にすすめるため、現在はアフリカからのハチミツの輸入にトライしたり、山梨県内の養蜂家さんを訪問して勉強したりしています。

画像5

まだまだ考えるべきことが多く、未熟な部分が多いので絶賛壁打ち募集中です!

色々悩みましたが、事業のことを考え行動していると「やっぱりこれが自分の情熱を持って取り組めることだ」と思えます。決して簡単な道ではないと思いますが、頑張って足掻き続け、選んだ道を正解にしたいです。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!適度に息抜きしつつ、目標に向けて毎日楽しく頑張ります!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?