「マリッジ・ストーリー」と「心の傷を癒すということ」

朝日新聞テリングに原稿「『マリッジ・ストーリー』 アカデミー賞ローラ・ダーン魂の長台詞「みんなダメな母親は一切認めない」」が掲載されました。

原稿の下書きをnoteの有料記事「『マリッジ・ストーリー』のローラ・ダーン長台詞シーンがいかにすばらしいかを分析してみるメモ」で公開しています(原稿を書くにあたって何を取捨選択しどう考えたかを[ ]をつけて追記しています)。
「マリッジ・ストーリー」を観て、原稿を書く前に何を考え、どういうふうに切り口を見つけていったか、「下書き」と「原稿」を読み比べてもらうとあれこれ発見できるでしょう。

エキレビに「柄本佑「心の傷を癒すということ」最終回必見「在日韓国人や。それで医学部や」やさしく激しい精神科医の心」が掲載されました。

「どんな怖い映画も悲しい映画も最後には絶対「終」って言う字が出て自分の世界に帰ってこれる。そう分かってるから耐えられるやろ。僕もそうやった。仕事大変でもキツイ話いっぱい聞いても家に帰ったら終子がいて、笑って迎えてくれるって分かってるから耐えられたんや。ありがとう」

という「心の傷を癒やすということ」に出てくるセリフは、まさに「マリッジ・ストーリー」の紹介原稿に書いた “離婚調停というプレイは離婚が成立すれば終わるが、当事者ふたりの人生はそれ以降も続いていくのだ” にぴったり符号する。2作品を関連させて書きたくなるが(そんなことしたらややこしくなりすぎるので、エキレビ原稿ではぐっとがまんして)、ストレートに紹介した。

文章推敲に関するちょっとした話。

推敲の実際

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