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取材すれば書けるという簡単な真実、編集者ライターに重要なスキル

原稿を書くためにに重要なスキルは、取材力だ。

取材がしっかりできていれば、書くのは簡単だ。逆に取材ができてなければ、原稿は書けない。
ここが大切で、「取材ができてなければ書くのはむずかしい」ではない。原理的に、「取材ができてなければ書けない」のだ。

ろくに取材もせずに書こうとして四苦八苦している人がときどきいる。完全に間違っている。どんな天才でも、取材ができてなければ原稿は書けないのだ。

ここでは3点だけ押さえてみよう。
まず取材とは何か。
そして、なぜ取材が大切なのか。
3点目は、取材すれば書けるという簡単な真実。

取材とは何か

取材とは何か。辞書を引いてみよう。
「作品や報道の材料をある物事・人から取ること。」(Oxford Languagesの定義)
材料を集めることだ。英語ではnews gathering。

書くための材料を集める。料理でいえば、食材を集めて、さぁ料理するぞ、って段階にまで持ってくることだ。
「取材ができてなければ書けない」と冒頭で書いた。当たり前だ。食材なしで料理ができないのが当たり前のように、取材ができてなければ書けやしない。

多くの人が「原稿を書く」ということを「机の前に座って文字を綴る」ことだと思っている。
取材をしないのだ。
取材をせずに書き始める。そして「書けない」という。何か書いたとしても、原稿になってない、内容のないものになる。
当然だ。書く材料がなくて書けるわけがない。食材なしに鍋をかかえて「料理できない」と言っているような状態なのだ。

「なぜ取材が大切なのか」という問いにも、すでに答えが出ただろう。いい材料がそろっていれば、いいものが書けるからだ。

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