推敲で気をつけること5ポイント:ヒューマンアカデミーシナリオ科後期2回め
以下、下書きに保存したままで出してなかった過去記事。
ヒューマンアカデミーシナリオ科、後期2回め。みんなが書いた物語の短い断片を用いて、「推敲をどうやるか」の巻。全作品の冒頭1ブロックをていねいに推敲してみた。
そこで出てきた注意点を箇条書きにまとめてみる。
1:当たり前の言葉こそ辞書をひこう
むずかしい言葉を辞書でひくのは当然として、知ってるよと思ってる言葉こそ辞書をひくと面白い。そして間違っている使い方を見つけられる。
2:無駄な言葉、無駄な文を削ろう
推敲のときに無駄はないかチェックしよう。たとえば今回の原稿では、「夕方頃」「誕生日の日」など無駄な重複がたくさんあった。
3:視点をぶらさないように
一人称視点で描いている場合、その人が見聞き体験したことだけを描写すること。「私の顔もオレンジ色に染まりながら」「指輪は池の底の底に沈んでいった」など、「どうやって見たの?」な描写はしない。(これ、小説でなくても、「我々がしなければならないのは~」「彼はたいへんな努力をしたにちがいない」等、なぜ君が、君以外のことをそんなに決めつけるんだって文章になると押し付けがましくなるので注意なー)
4:かんたんに記憶を飛ばさない
「気がついたら****来ていた」「その後の記憶はない」と、記憶が飛ぶ人が続出。ショックで、ひとの記憶はそんなにかんたんに飛ばない。「記憶が飛ぶ人」としてキャラが認識されるので注意。
5:切り札を安易につかわない
倒置法などのかっこいい切り札は、いざというときにつかうからカッコいいのであって、何度も使ったり、なんでもないときに使うと、カッコつけてる痛いやつになっちゃう。意識して使うこと。
ヒューマンアカデミーシナリオ科で、学生の書く小説を読むと、一定の傾向や表現が頻出して、興味深かった。
記憶を飛ばすシーンが出てくる作品が、3割以上あったり。人間がそんなに簡単に記憶を飛ばすものか!
=========以下、「なぜ、つまらない作品はどれもこれも同じモノになるのか」(短いテキスト)です。=========
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