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ゲームを何個つくるか問題

ゲームマーケット(以下ゲムマ)に出展するにあたって、ゲームを何個つくるか問題。

これ、春99さんがツイートしてるように

ケースバイケースだよ、ってのが大正解。

でも、何個作るかは決めないといけないので、どう考えればいいのか不安という人のために、米光がどう考えて決めているかを紹介します。

たとえばゲームマーケットだけで頒布して、在庫があまり残らないほうがいいケース。この場合、シンプルにゲムマで何個頒布できるかを推測すればいいことになる。
ゲムマの会場をイメージして(行ったことがない人は作る前にいちど視察に行くといいよ)、何分に1個頒布できるかイメージする。
ゲムマのメイン時間が5時間で、300分とすると、3分で1個頒布できたとすると100個である。
2日間出展する場合だと3分平均で1個頒布できて200個である。ただし2日出展した場合、二日目は初日ほど動かないケースが多いのでもう少し減るかもしれない。

もし300個作ってしまうと、1分に1個のペースだ。
同じペースを維持できるわけじゃないので、こうなると、ひっきりなしに購入されて、時によって列ができているぐらいの人気作品になってないといけない。
ゲムマ前の告知で、それぐらいの人気を獲得できるかどうか、考えてみよう。

50個ぐらい作って、完売を目指すという方法もある。
たとえば萬印堂のベーシックパックは50個で印刷できる。

もちろん1回のゲムマではけることを目標にしないという作戦もある。
「5年かけるぞ!」とか。
その場合は、在庫を抱えることになるので、その場所が問題になる。部屋や家のスペースが十分にあるか、家族の理解が得られるかなど。
シンプルで定形のゲームならば、在庫を管理したり置いているコストや、未来予測の不安定さを考えると、「5年かけるぞ!」計画でドンと作るより、完売したら増産する作戦のほうが良いだろう。
一方で、ユニークなコンポーネントの場合、数をたくさん作らないとコストダウンできない場合が多いので、5年かけるぞ作戦もしょうがないケースもあるかも(やったことないのでわからない)。

「遊んでみたらおもしろかった!」と口コミで伝われば、2回目、3回目の頒布でもちゃんと動く。
が、そうでなければ初回ほど動かなくなってしまう。
何年かかけてずっと頒布しつづける意志があるか、その意欲が続くかを自分に問うことが大切。

ゲムマ以外でも頒布する場合、もう少し個数をプラスしてもよいかもしれない。
Boothで通信頒布したり、アマゾンで扱ったり、ゲームショップに置いてもらったりなどなど、いろいろな手がある。

あとは、印刷見積もりで何個だといくらでーって計算と照らし合わせるしかない。

米光はやったことがないのだが「500個を超えると海外印刷でコストを抑える」作戦が視野にはいってくるらしい。
このあたり、輸送、やりとりの手間、印刷期間、在庫などを考えると「たいへんそー」ってなってやれてないので、がんがんやってるよーって人の知見を教えてもらえると嬉しい。

以上、ざっくり書いた。補足や異論があれば、ぜひやさしく教えてください。

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