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Y:19 ガラパゴスって大事

こちらであまり言葉が通じない人としばらく時間をいっしょにする時、

"SONY!"  "TOYOTA!"  "National!(Panasonic)"

みたいな感じで、向こうが日本について知っている言葉を発することがよくある。しかも、それが好印象で、「日本製はいいよね」っていう話をして、なんとなく、私に対しても好印象でスタートしてくれる(笑)

いや、これちょっとしたことなんだけど、バカにできないくらい助かる。言葉は通じないんだけど、とりあえず雰囲気がよいってありがたい。こういう状況になる度に、日本の先達(現在進行形でもあるけど)のモノづくりの努力に感謝している。ありがとうございます。

この会話のセットとして、「Korea, Chinaはダメだ、やっぱりJapanだ」的なことも言われる。向こうとしてはリップサービスで私を喜ばせようとしてるのかもしれない。

それに対し私は「ふ~ん」みたいな、同意するでもなく、否定するでもなく、ふわっとした返しをする。そして、自分のズボンのポケットにそっと手を当て、少しばかり後ろめたくなる。

ポケットには、個人的に満足度の高い中国製のスマホが入っているからだ(笑)

スマホはこの10年ぐらいで日本⇒韓国⇒中国とメーカーを渡り歩いている。買い替える度に、良いものが欲しいと思い、いろいろ比較した結果、こうなった。

話の枕が長くなってしまったが、本題はこれだ。

簡単に言うと、アメリカと中国の貿易摩擦のあおりを受けて、Huawei(中国)というメーカーのスマホで、Google(アメリカ)が使えなくなるかもって話だ。

これまで考えたことがなかったのだけど、この先、アメリカに逆らうとこうなっちゃうんだということ。半世紀前、日本は「石油」を止められて、苦しめられたと思うのだけど、今は「GAFA」使えなくされたら、いろんなことが終わっちゃう気がする。

Google、Amazon、Facebook、Apple。ある意味、現代の石油だ。私もgoogle(及びMicrosoft)を止められたら、仕事ができなくなりそうだ。

このニュースでHuaweiはダメになるという話がある一方で、こういうニュースもある。

Google使えないなら、Huaweiが自分たちでgoogleに代わるものを作るよって話だ。こういう時は数が物を言うなと思う。そして自分たちで作る技術力があるということも大事だと感じる。中国は強い。

私がSONYのスマホを使う前は長いこと、SHARPの携帯電話を使っていた。いわゆるガラケーガラパゴスケータイ)だ。ガラケーというと、国際基準と違って、日本独自の機能がたくさんあって、結果、海外のものと互換性がなくて、競争力が弱いと言われ、ネガティブなイメージで語られていると思うのだけど、Goolgeがなくても、ガラケーは使えそうだ。ちなみに父は今もガラケーを使っている。

グローバル化は大事だし、いいものは取り入れていきたいけど、気づくと、私の体(生活)は、ずいぶんGAFA(アメリカ)の力で構成されてしまっている。国としてもそんな感じかもしれない。

最近は、少しだけでも日本経済の支えになればと、日本(のメーカー)製を買うことを心がけている。今回のニュースを見て、あらためて、モノづくりが大事だと言うことに気づかされるし、消費者としては国内メーカー大事にしなきゃいけないんだと感じる。

また、強国(強いもの)に生き方を左右されないためには、ガラパゴスに成る力(独自の進化を歩める)を蓄えることも、Bプランとして必要だなと感じた。

いつもより、ちょっとよい茶葉や甘味をいただくのに使わせていただきます。よいインプットのおかげで、よいアウトプットができるはずです!