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L:23 はじめてのナイトクラブ

2023.2.25

きっかけ

今年のはじめにこんなことを書いた。

この文章の最後はこう書いた。

この人たちが日本に来るのは数年に1回ぐらいっぽいのでチャンスがあれば目の前で見てみたい。ちなみに私はクラブなる所に一度も行ったことがない。

その2週間後ぐらいにInstagramでAmelie Lensが東京に来るというのを知り、チケットを取った。私にしては珍しく衝動的にというか、細かいことを調べずにチケットを取った。

というのもどちらかというと新しい経験に対して慎重派なので、生まれて43年クラブに行ったこともないし、下手に調べるとやっぱりやめとこうとなりそうだったからだ。私は「石橋を叩いて壊す」タイプだ。それもあり、とりあえず、チケットを買ってしまおうと。

よく調べずに買ったのだが、始まる時間が23:30だった。しかも終わるのは翌日の5:00になっている。
終電間際に渋谷に行き、始発で帰宅するような感じだ。途中で場違いだわ〜と思っても帰れない。

準備

行くとなると、あれこれ疑問がわいてきた。

  • 服装は?

  • 必須の持ち物があるのか?

  • 上着とかどうするんだろう?

  • そもそも、危険じゃないのか?😆

あまりにも初歩的な疑問だなぁと思いながら、ネットで調べてみると、似たような疑問を持つ人が多いようで、「初めてクラブに行く人のためのページ」みたいなのがいくつもあった。

とりあえず、服装は自分がいつも着ているような服でも大丈夫そうだ。そして、クラブにはコインロッカーがあるので、そこに上着や持ち物などを入れることもわかった。コインロッカーを使うので小銭を忘れないようにと書いてあった。すぐに100円玉5枚を財布に入れた。そして、驚きだったのが「耳栓」を持っていくようにとのことだった。

音楽のイベントに行くのに、耳栓を持っていくなんてなんか矛盾してないかという気もしたが、調べてみると「ライブ用耳栓」なるものがあることがわかった。普通の耳栓で完璧に耳を塞ぐのではなく、ちょっと壁を作って大きな音を低減するような耳栓のようだ。アマゾンで調べてみるとたくさん出てきて、タイムセールで安くなっていたこれを買った。
ちなみに、今見てもタイムセールだった。どうもここ数ヶ月タイムセールのようだ。タイムセールの定義を教えて欲しい。

当日

23:30といえば、普段私がベッドに入る時間だ。その時間から一仕事しなきゃいけないとなると、少し仮眠をとってから行くべきだなと思い、18:00ぐらいにご飯を食べて、横になり2時間ぐらい寝ようと思ったが、わくわくやそわそわが邪魔して30分全く眠ることができなかったので、仮眠はあきらめた。

23:30ぐらいに渋谷に着いた。渋谷は人が多い。翌日が祝日ということもあるだろうが、若い人がわさわさいた。その人たちを横目に会場に向かった。以後、「会場」は「ハコ」ということにする。この方が通っぽい。

無事、ハコに着くとたくさんのコインロッカーがあった。早速、上着を入れたが、周りの男の人を見ると手ぶらだったので、持っていたポーチも預けることにした。ポケットに携帯電話と財布だけ入れて、入り口に向かった。携帯電話にチケットを表示して、身分証明書を見せると奥に進むことができた。奥からズゥン・ズゥン・ズゥンと低音が漏れてきた。

そこで、思い出した。しまった!耳栓をポーチに入れたままだ。ハコの外でこんなに音が響くなら中はもっとだろう。これは耳栓を持ってこないとと思い、きた道を引き返し、コインロッカーに戻ってきた。無事、耳栓を取り出し、再び鍵をかけようと思ったが、100円足りない。近くにいた外国人の女性に両替できませんかと聞いてみたが、即、ないと言われた。やむなく、いったん、荷物を取り出し、近くのコンビニで水を買って小銭を作ることに。0:00になろうかという時間でも、レジに長蛇の列が。

なんとか、小銭を作り、コインロッカーに荷物を預け、ふたたびハコに。さっきよりも入り口で待つ人が増えていた。
20分ほどかかり、ようやく中へ。

とうとう来てしまった。これがナイトクラブか!まぁまぁ想像通りの場所だ(笑)
ただ、音が体の表面に響く感じはライブにしかないものだろう。広さは体育館の半分ぐらいだろうか。

フロアに入ると、まもなくApple Watchが震えた。なんの通知かと思ったら、100dBを超える周りの音に反応し、「この騒音に10分以上さらされると聴力に悪影響が出る」と教えてくれた。残念ながら10分どころか、これから5時間はさらされる。さっき、取りに行った耳栓の出番だ。

思ったよりも外国人が多かった。感覚的に日本人6、外国人4といったところだろうか。この日はDRUNKEN KONG, Amelie Lens , Farrago の順の出演で私のお目当ては1:30からのAmelie Lensだ。

混み具合としては、自分の半径50センチぐらいは空間があるような感じで思ったより余裕だなとこの時は思っていた。

1時半が近づくにつれて、徐々にフロアに人が増えてきて、身動きが取りにくくなってきた。踊るというか、音に合わせ体を揺らすというか、好きに体を動かしていると徐々に肩がぶつかるようになってきた。満員電車に近い。

そして、この日のメインが近づくにつれ、目の前で見ようと徐々に人が前へ前へ行くと、目の前に大柄の人が増え、視界が塞がれ、軽くイライラした(笑)30分もすると、ここはこういう場所なんだと思い、自分も体をずらしながら、なんとか視界の確保を試みた。

横に外国人の大柄の女性がいて、私よりも背丈も横幅もあり、彼女が体を揺らすとバシバシ私の腕に当たるようになった。当たったからといって、謝るでも微笑むでもなく、何事もないように踊っている。どう考えても、気がつかないような衝撃ではなかった。加えて、移動しようとする人たちがどうも私のところを目掛けて通ってくるような気がしてきた(笑)

最初は自意識過剰かと思ったが、どうも私ができるだけ人に当たらないようにと窮屈な姿勢をすることでできる空間が、逆に抜け道のように見えて人がここを通過していくのだと気づいた。

ここでは、人に気を使ってたダメだと気がつき、大柄の女性と張り合うように体を揺らした。音楽と肩がぶつかる繰り返しで、ズゥン・バシ・ズゥン・バシとやりあった。相手はびくともしていないようだった。

Amelie Lens 登場

1:30になる頃にAmelie Lensがステージに現れて、DRUNKEN KONGと替わった。
これまで、YoutubeやInstagramで見ていた人が10メートルぐらい先に肉眼で見えるのは不思議な感じだった。「うわぁ、きれいだなぁ」と素で言っていた気がする。

フロアの雰囲気も一段と盛り上がり始めた。

この日、多くの写真とビデオを撮ったが写真の方は暗い中でうまく撮れていなかった。以下、ほぼ動画からのスクリーンショット。

DRUNKEN KONGが二人でプレイしてたこともあるのか、Amelie Lens一人だといろいろ動きがあって、音に合わせて自分も飛び跳ねるし、長い手で聴衆を扇動するような動きがあって、それに合わせてフロアも飛び跳ねるようなエネルギッシュであっという間の2時間だった。

Farrago登場

3:30, Amelie Lensの出番が終わり、Farragoが登場。この人はAmelieのパートナーで昨年、結婚している。圧倒的な美男だ。正直、そこまで彼を追っていなかったので、3:30の時点で、さすがに疲れてきたしもういいかなと思ってたのだけど、彼のプレイもすごくよかった。

Amelieが飛び跳ねるようにDJをするのに比べると、Farragoはどっしり構えるのだけど、AmelieよりもBPMが速い選曲で、ムチを打つように聴衆に、まだまだ盛り上がれるだろ!というよう感じ。(個人の感想です)

結局、彼に踊らされて5:00になった。で、いよいよ終わりかと思ったら、Amlieが出てきて、B2Bが始まった。
私は昨日までB2Bが何かを知らなかったがDJの文脈では

Back to Backの略称で、2人のDJが1曲ずつ交互に演奏すること。

Always Listening B2Bより

という意味らしい。
ただただ、かっこよかった。いくつか日本語の曲も入れてくれて、ツアー先に合わせてこういうもするんだなぁと思った。

盛り上げて、盛り上げて、いよいよ終わるかな〜と思ったら、また始まってが4,5回続いて、さすがにもういいかなと最後の方には思ったけど、気づけば5時半過ぎだった。

イベントも終わり、撤収作業が始まる中、Amelie LensとFarragoがフロアに降りてきて30分はファンと写真を撮ったりサインをしたりしていた。何時間もDJした後なに、えらいなぁと感心しながら、自分ももっと近くで写真を撮りたいと人混みに紛れた(笑)

わかったことは、遠目で見てきれいな人は、近くで見ると、疑いなくきれいだということだった。

終わりに

初めてのナイトクラブは、とてもよかった。耳栓は大事だ。耳栓をしていたにもかかわらず、しばらく耳がキーンとしていた。
帰宅してiPhoneのアクティビティを見ると、5時間で28000歩以上歩いたことになっていて、1日の運動量の最高をわずか5時間で更新していた。

いつもより、ちょっとよい茶葉や甘味をいただくのに使わせていただきます。よいインプットのおかげで、よいアウトプットができるはずです!