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凡人がパーソナルトレーニングジムオーナーになるまでの話 

パーソナルトレーニングジムをOPENしてもうすぐ5ヶ月。気づけば2023年も終わり。この1年はジムに始まり、ジムで終わる。それぐらいジムに捧げた1年でした。

先日筋トレにのめり込むきっかけとなった仲間に1年以上ぶりに会ってエモい気持ちになったのでその感情のままに、僕がパーソナルトレーニングジムのオーナーになるまでの話を綴ります。

大切な筋トレ仲間たちと1年以上ぶりの再会。エモい!

妻の変化に心を突き動かされて始めた筋トレ

時を遡り、2020年11月。妻がボディメイクコンテスト出場に向けてパーソナルトレーニングジムに通い始めると共に、日々のトレーニングを最寄駅にあった24時間ジムでやり始めました。一緒に過ごせる時間も増えて、筋トレもできてラッキー!くらいの軽い気持ちで僕自身も24時間ジムでのトレーニングを始めることにしました。

この頃はトレーニングこそするものの、何も目標も意思もない状態。だからトレーニングもサボりがち。幽霊会員にこそならなかったものの、そこそこ通う程度。パーソナルトレーナーとなった妻からトレーニングのアドバイスをもらっても適当に受け流す。とてもレベルの低いトレーニーでした。(人としても妻のアドバイス受け流してちゃダメ、ぜったい🙅)

そんな僕が変わるきっかけとなったのが、妻の初出場のボディメイクコンテスト数日後の旅行での出来事でした。元々妻は1回出て終わりにしようと考えてましたが、初出場のコンテストの結果は予選落ち。悔しくて泣いていた姿が忘れられません。コンテストから数日間は我慢していた食べ物を沢山食べ、旅行も満喫した最終日。

「私は報われるまでやる!諦めない!」そう言って次のコンテストにその場でエントリーする妻を見て、強烈に心を動かされました。そして妻が報われるよう全力でサポートすることを誓いました。そこから同じように減量食を食べ、同じようにトレーニングに励みました。

有言実行し、優勝した妻。本当に本当にカッコ良かった!感動して泣きました😭

理想には程遠い自分の身体への落胆と反骨心

妻と共に減量し、トレーニングをしたおかげで、体脂肪率がグングン落ちていきました。その結果、自分の力だけでは決して辿り着けなかった体脂肪率10%切りを達成することができました。

体脂肪率8.6%!!

ただ大きな問題が1つありました。それは僕が思い描いていた身体になっていなかったことです。体脂肪率が10%以下になれば、腹筋がボコボコして、胸筋も筋が見え、かっこいい身体になると思ってました。しかし、実際はただのガリでした。😢

それもそのはずで、筋肉が全然ない状態で減量をしていたので、筋トレで基礎代謝が上がり脂肪が削れたものの、筋肉は全然増えていない状態だったのです。「このままでは終われない」という強い反骨心が沸々と湧き上がりました。

この人生初の減量というチャレンジをしたことで、100%望んだ結果を得られたわけではないですが、体脂肪率10%切りという1つの目標を達成するために行動し続けたことで多くのことを学びました。僕はそれまで「自分のために他者を頼る」ことがとても苦手だったのですが、妻はもちろんのこと、相談することで力になってくれる人が出てきてくれました。そんな好意を裏切ることは絶対できないと思い、必死に行動し続け、乗り越えることができました。次のアクションに繋がる大きな学び、そして出来事になりました。

  • 達成出来るか想像もつかない目標を掲げる

  • 逃げ出しそうになるくらいが目標。その目標をブラさない

  • 目標達成の壁にぶつかった時、最適なアクションを取れているかきちんと振り返る

  • 他者を頼る。ただ頼るなら相手を信頼し、裏切らない

コーチと仲間と本気で筋トレにコミットした半年間

筋トレで一つの成功体験を得て少しずつ自信がつき、次こそ理想の身体を作る決意をしました。そして減量中によく見ていたAKIOさんが代表を務めていた、GOAL-Bが運営する五反田のパワーリフティングに特化したジムに2022年1月4日に入会しました。

先日社長を辞されたAKIOさんをはじめ、GOAL-Bの人たちのほとばしるエネルギーが凄まじく、五反田のジムでとてつもなく追い込んでいる姿を見ていました。そこで、自分もこのジムに行ったら強くなれるはずだ!と思い立ち、新年早々、強い高揚感を持って向かいました。ジムに着いたときになぎらさんと挨拶出来たのは嬉しかったなあ😊
※2023年12月現在はGOAL-B社はジムをはじめとしたフィットネス事業はなく、コーチング事業を主体としています。

そして「爆裂増量ビフォーアフター」という半年でBIG3(ベンチプレス・スクワット・デッドリフトの筋トレの代表的な種目3つの総称)の重量を100kg伸ばす、その為に体重も10kg増量するというガリガリの自分にもってこいの企画が始まることも知り、即申し込みました。

半年でBIG3を100kg伸ばすという気狂いな目標設定

今まで単純に太ることは何度も人生の中でやってきましたがw、「筋肉をつけて体重を増やす」という経験は初めてだったので、不安もありました。ただ、増量のセミナーや毎月のグループコーチング、BIG3測定会など、増量の成功のためにGOAL-Bから惜しみないサポートをいただけるという、至れり尽くせりのプログラムだったこともあり、不安も消えていきました。

爆裂増量を半年間駆け抜けた仲間との集合写真。エネルギーの塊!

また、絶対にBIG3+100kgを成功させたいという想いと、現状の自分だけでは達成することが難しい目標であることを理解し、パーソナルトレーニングもお願いし、筋トレと増量にコミットしました。

その甲斐もあり、最終的に体重は12kg増え、BIG3の合計重量も半年間で130kg増やすことができました!
スクワット110kg→160kg(+50kg)
ベンチプレス70kg→105kg(+35kg)
デッドリフト120kg→165kg(+45kg)

TOTAL 300kg→430kg(+130kg)

プログラム期間中にはGOAL-Bが主催するパワーリフティングの大会があり、自分の限界を越えるチャレンジを人前で披露する機会もありました。仲間たちも見守る中、当時MAX重量の150kgのデッドリフトを引き切った達成感、高揚感は最高でした。

本当にギリギリでした。最高の瞬間でした。

フィットネスの本場、アメリカへ🇺🇸

爆裂増量プログラムをきっかけに本格的に筋トレにハマり、週4-5回は筋トレすることが当たり前となり、やらないとむしろ気持ち悪い状態になりました。

筋トレすることが当たり前になったことでもっと筋トレの知らない世界を見たい!という欲が強くなり、さまざまなジムにドロップインし、そのジムの空気を感じることが趣味になっていました。そしてその趣味が行き過ぎたがあまり、新婚旅行の行き先をフィットネスの本場、アメリカ・ロサンゼルスに決めました。(※自分の希望に合わせてくれた妻には感謝しかありません。筋トレが共通の趣味で良かったw)

マッスルビーチジム、最高過ぎないか。

ジムといえば、ゴールドジム。ゴールドジムといえば、ベニスビーチ。アメリカでは皆早朝から筋トレをすると聞き、朝4時台に1人ベットを抜け出し、5時のオープン目がけて向かいました。そして本当に朝5時から多くの人が筋トレをするために集まってきました。もう皆顔馴染みということもあってか、色んなところで「What’s up!」と聞こえてくる。国籍も、年齢も、肌の色も、性別も関係ない。本気で黙々とやる人、周りとコミュニケーションとりながらやる人、トレーナーとマンツーマンでやる人。本当に色んな形のフィットネスがそこにはありました。共通してるのはみんな楽しそうに、イキイキと筋トレをしていること。今まで行ったジムの中で1番最高の雰囲気でした。

THE MECCA!!

ゴールドジム・ベニスビーチ店でカルチャーショックを受け、いつか皆がフィットネスを楽しみ、笑顔溢れるジムを作りたいという想いを持つようになりました。

「やりたい!」「なんとかなる、なんとかするしかないでしょ!」決断することで動き出したジム作り

日本に戻って数ヶ月。日常の生活が戻ります。仕事をし、筋トレをするいつもの日々。充実している。でも何か物足りない。

何気なくTwitterやInstagramを見てると、知り合いが起業したり、役員になったりとチャレンジしている。GOAL-Bの仲間もパワーリフティングの大会で記録を更新し続けている。

隣の芝が青く見える。そして同時に思う、「自分だって出来るんじゃないか」ということ。今までの自分だったらそう思ったところで終わりでした。ただこの時は根拠のない自信が湧いてきていました。

新卒入社した会社で3年半、毎日死ぬ気で営業に向き合った日々。2,3社目で事業会社のマーケティングとアライアンスで成果を出し、事業責任者として高い目標を達成する為に仲間と協力して歩んだ日々。現職で事業開発やPMM、営業組織立ち上げなど、あらゆる0→1・1→10の機会を奮闘して乗り越えてきた日々。そして2020年から妻と一緒にやってきた筋トレでの成功体験。もちろん成功だけでなく、それ以上の失敗含め糧にしてきました。

また、僕自身が筋トレにハマって体型の変化から始まり、習慣が変わり、自信が付き、付き合う仲間も変わり、人生が変わっていきました。着実にやれば着実に筋肉がつく。こんなに成功体験を手軽に得られ、自分に自信がつくことって世の中に滅多にない。だからこそ筋トレは心の底から全員がやるべきだと思っています。何より、健康になることが出来ます。心と体と社会的な繋がり。これらが全て整っている状態が健康であると考えています。この健康状態を最も手軽に作れるのが筋トレだと僕は実体験したからこそ強く信じていました。

そこでかたぎり塾を運営するcaname株式会社に勤める妻に相談しました。「フランチャイズでジムのオーナーをやらないか」と。

caname株式会社内にフランチャイズでオーナーをされている社員が複数人いることは以前から妻から聞いており、不可能でないことは知ってました。そして妻の強みはパーソナルトレーナー経験があることの顧客解像度の高さとバックオフィス業務が出来ること。僕の強みは事業・マーケティング戦略立案や人材育成。これにかたぎり塾のアセットが組み合わさる。

とはいえ、2人で悩むこともありました。人生で初めて数百万円の借金をすることになる不安。人を雇い、人生の責任を負うことになる不安。オンライン事業はやってきたけど、オフライン事業はやったことがない不安。競合に競り負ける不安。不安もまた挙げればキリがありませんでした。それでも最終的には「なんとかなる、なんとかするしかないでしょ!」という勢いで決断。その瞬間に覚悟が決まりました。

内見当時の様子。未来に想いを馳せ、ワクワク。

物件取得後のトラブルや資金調達のための戦略立案、採用などジムオープンに際し、幾度と押し寄せる困難。それでも「自分たちが作るジムを通じて、通ってくださる方々を健康に導く」という理想の姿があるからこそ、大変だったとはいえ、まったくブレませんでした。

最高のトレーニング空間が出来ました🏋️感動もひとしお

おわりに

僕は元々不真面目トレーニーのただのデブでしたし、トレーナーでもないです。圧倒的な事業家でもありません。

そんな僕がジムオーナーになったのは、筋トレを継続し続けて得た自信や、健康でいられることの価値を実感できたこと。目標を叶えるために行動したことで色んな人と出会い、チャレンジし続ける楽しさを体感できたこと。仕事を通じて成功と沢山の失敗から多くの学びを得たこと。そして理想とするジムのあり方やそのジムを作るにあたって苦楽を共にできる同じ志、いやそれ以上とも言える想いを持った妻の存在あってこそでした。だから決断することができました。

妻のnoteにもありますが、オープンした後も沢山の方々の支えがあり、本当に感謝溢れる日々を過ごしています。全ての恩を経堂地域の皆様に還元してまいります。

僕自身もまだまだ凡人。理想には程遠い。だからこそ更なる理想を掲げ、これからもチャレンジし続けます!💪
おしまい!

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