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BOOK CAFE ONAGAWA~中編

2022年1月29日に開催されたBOOK CAFE ONAGAWAのオープニングイベントに参加した記録を4編にまとめました。

前編:女川へ行くまで(ほぼ私の個人的な記録です)*2022/2/13 公開済
中編:オープン記念トーク・昼食・石巻グルメ
後編:BOOK CAFE ONAGAWA・おみやげ
番外編:『語り部』による女川ツアー・女川の復興について
(時間をかけてきちんと調べた上で執筆したいと考え、番外編として別途公開する予定です)

以上の内容を日を分けて順次お届けしています。


book cafeオープニングイベント

1.オープン記念トーク

さて、イベント会場に入ると、黒いエプロンを身にまとった荒木マスターが目の前に。胸の部分に白で『book cafe』とプリントされていて、本当にcafeのマスターみたい。まずはご挨拶。何と言おうか…。とっさに出た言葉が、

「サイレントリスナーですが、来ました」

ちょっとウケたみたい(^_^;)

荷物を奥のスペースに置くようにうながされた後、並べられた客席の椅子を勧められて腰を下ろすと、厨さんと古塚さんによる前説が始まる。

女川にリアルbook cafeをオープンさせるに至った経緯を、古塚さんの焼津での経験を交えて語られる。
(…と思う。イベントの冒頭はまだ私は場慣れできていなくて頭も混乱していたため、記憶が誤っているかも知れません)

イベントスケジュール

このスケジュールで今日のイベントは進行されるらしい。
実はこの日の朝、ホテルで予定を立てていた時に『語り部ガイド』に目が留まったのだが『要予約』と記載されていたため、当日に言っても無理だと諦めていたのにツアーが含まれていて、内心「やった!」と思った。

※このことも1月2日のマスターのVoicy内でちゃんと語られています(^_^;)

さあ、イベントの肝である『オープン記念トーク』が始まった。
荒木博行氏×大賀康史氏×田中慶子氏

オープン記念トーク(写真左から、大賀氏・田中氏・荒木氏)

BOOK CAFE ONAGAWAの選書テーマになぞらえた「スタートとは何か」という問いを、まず田中慶子さんに、続いて大賀康史さんに投げかけ、その答えに対して荒木マスターがファシリテーター役を見事にこなしていく。随所に笑いも交えた、実に楽しいトークセッションとなった。

マスターの『すべての瞬間の縁を大切に』の言葉が私の心に残る。

↑こちらの放送の開始10分辺りから語られている、同時通訳者の田中慶子さんが『巻き』で話された部分は、↓こちらに詳しく書かれています。勇気をもらえるステキなご著書です。


「スタートとは何か」をテーマにした荒木マスターと有識者の方々との対談はstand.fmにて聴取可能です

2.昼食

オープン記念トークが終了すると、みんなでテーブルを囲み昼食タイム。

昼食の女川丼
(写真を撮り忘れたので引用しました(^^;)ネタは日替わりのようで、私たちが食べたものとは少しだけ違います)

もちもちの酢飯に新鮮な魚介がたっぷりとのっかった女川丼。これは本当においしかった。

イベント参加者は、厨さん・古塚さん、荒木マスター、フライヤーの大賀さん・久保さん、田中さん、『シン・ニホン』アンバサダーの方2名+お子さん、カメラ・音響スタッフさん3名、Voicyリスナー4名、の計16名。世の中が落ち着いている状況だったら、もっと多くのリスナーが集まっただろう。
(イベント参加費 ¥2000/昼食・ツアーガイド料込)

ちなみに前編で記述した、石巻駅のホームで見かけたリュックの男性1人と女性お2人は、リスナーの方でした。

※もし誤りがありましたらご指摘ください

昼食が終わると、みんなでイベント会場のテーブルと椅子の原状回復作業を行ない、シーパルピア女川へ。厨さんのお店『三陸石鹸工房KURIYA』に大きな荷物を置かせていただいた後、店舗前からスタートして、観光協会ガイドのアベさんが海辺へと案内しながら10年前の震災のこと・その後の復興のこと、を語ってくださる。

さて、この記事を書くにあたり女川ツアーの内容を深掘りはじめたのだが、どうも一筋縄ではいかないので時間をかけて執筆し、番外編として後日公開することに決めた。

代わりに、女川丼つながりでグルメ情報を1つ。


石巻のお寿司屋さん~富喜寿司(ふきずし)

前編に記述したとおり、イベント前日には石巻のホテルに泊まった。ホテルに着いたら夕方6時をまわっていて外は日が暮れて真っ暗だったので、観光はあきらめ、晩ごはんに回らないお寿司でも愉しもうかと検索したところ、美味しそうなお寿司屋さんを発見。口コミにあった、
「お寿司屋さんて私のような一見がカウンターに1人で入りづらいところも多々あるけれどここは女性1人でカウンターでも全く問題なし!」
の文言で、即決定。

石巻駅を出てすぐの場所に店を構えられていて、創業は昭和53年だということだが、震災の浸水被害で建て替えられたのだろう、建物は新しい。80歳をすぎた大将と奥さんと息子さんの3人で切り盛りされている。

外は雪がちらついていたので、コートに付いた雪をはらって店内へ。カウンターの真ん中にはご夫婦らしきアラフィフの男女が、手前にはご年配の婦人が1人、座っている。奥さんに「どこに座ってもらってもいいですよ」と言われ、「じゃあ、カウンターへ」と、人生初の
『回らないお寿司屋さんで1人でカウンターに座ってみる体験』
が始まる。
回らない寿司屋でもたついていると不細工なので何を注文するかは決めておいたが、お酒のメニューは食べログには見当たらなかったので、その場で決める。よし、地酒の熱燗にしよう。

おまかせにぎり(お吸い物付き) ¥3300
墨廼江(すみのえ)熱燗 ¥400

私がカウンターに座ったのとほぼ入れ違いに、ご年配の婦人は帰られたのだが、ご夫婦らしき男女は大将の息子さんとカウンター越しにとても楽しそうに話をされている。東北の方言を使われているので、地元の方に違いない。カウンターはアクリルパネルで仕切られてはいたが、この時期に関西から来た私は、迷惑をかけてはいけないと黙食を決め込んだ。

まずはお吸い物。海老の頭がまるごと入ってよい出汁がでていておいしい。

続いてにぎり。えせグルメがばれるので多くは語らないが、一番うれしかったのは『しゃこ』がネタとして含まれていたこと。私は広島県で生まれ育ったので、『しゃこ』にはなじみがある。今住んでいる関西では、足がたくさんあって虫みたいで気持ち悪くて食べられないという人も多いが、私にとっては『しゃこ』はごちそうで、茹でで殻をとって三杯酢で食べるともう止まらない。メスの子持ちはまたおいしくて、争奪戦になっていた。そんな『しゃこ』を三陸でも食べる習慣があるのだと知り、親近感が湧いた。そして大好きなウニも、本場で食べるとミョウバンの力を借りずに新鮮なままいただくことができるので、本当に甘くておいしい。

そして、地元石巻の地酒『墨廼江』。フルーティーで大変飲みやすい。

うん。満足満足。

と、ほとんど食べ終わろうとしていた頃に、カウンターから大将の奥さんが私に気を遣って話しかけてくれた。
「出張ですか?」
…そうだよね。こんな時期にあんまり旅行なんてしないよね。
「いえ。旅行なんですけど、兵庫県から来ました。…お寿司、とてもおいしかったです。あと、しゃこって三陸でも食べるんですね!」
正直に明かし、しかし半ば強引に『しゃこ』の話へと持っていく。
ところ変われば魚の呼び名が変わったりもするので確認すると、三陸でも『しゃこ』と呼ぶらしい。『しゃこ談議』に花を咲かせた後、他の魚の話になり、サンマの話が出た時だったと思う…奥さんの口から『女川』のワードが出た。
「女川は今、とてもきれいになっていますよ」
「実は明日、女川へ行くんです。そうなんですか。とても楽しみです」

話のキリがいいところでおいとますることに。クレジットカード決済も可能で、お通しもないので¥3700の明朗会計。

ステキなお店だったので、石巻を訪れる際にはぜひお立ち寄りください。



~あとがき~
またしても長文…ちょっと石巻グルメの記事をつけ足そうとしただけなのに(笑)
でも、今回はイベントの肝の部分をお伝えできたかと思います。では、次回もお楽しみに(^_-)-☆

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