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2025年の君たちへ

今年ももうすぐ終わる。
思ったよりも、ずっとずっと、幸せだ。

コロナ禍になって、色んな悲しみを見た。
あの時は気づかなかったけれど、本当に辛く、心が疲弊していたんだと、今なら分かる。

私は、綺麗なものが苦手だった。

自分がどんなに醜いか、それがありありと分かるから。


そんな私は、奇跡みたいな7人に出会った。

7人が伝えてくれることばは、響きが優しくて、自分のことばにはなかったその意味が、とても好きになった。

コロナ禍でますます自分の殻に閉じこもりそうだった私は、7人のおかげでいつの間にか、ずっと誰かのことを考えるようになった。


少しずつ元の生活に戻ってきた時、

ジンくんはこう考えるかな、
ユンギさんはまだ踏ん張るだろうな、
ナムさんみたいに世界を覗きたいな、
ホビさんみたいにみんなを心の底から想いたいな、
ジミンさんみたいに、やわらかく喋る人になりたいな、
テテさんみたいにこの世界の綺麗なものを心に留めておきたいな、
ジョングクさんみたいに、いつまでも周りの誰かの存在を忘れたくないな、

私の生活には、となりにいつも7人が顔を覗かせているようだった。



Chapter2の幕開けからもう1年半。

7人のソロ活動が本当に本当にどれも楽しくて、思い出いっぱいで、そしてそれがひと段落した今、すごく心の中が豊かで、だけど、本当はちょっぴり寂しい。




1. ホビさんへ



先陣を切ってくれたホビさん。

新しいことだらけだった。

今じゃこんなにソロ活動がたくさんの人の心にまっすぐに届いているのは、ホビさんがいてくれたからだと思う。

一瞬も隙がないホビさんのパフォーマンスは、見ていて飽きなくて、中毒性があって、頼もしくて。

だけど、Lollaparoozaのパフォーマンスを見るたびに、あまりにも痩せてしまったホビさんに、今でも胸がちょっと痛むよ。


私が大好きなホビさんの歌詞、


즐겨 해 욕과 속된 말 but (楽しんどけ、悪口に下世話な言葉)

But 내 음악에선 안 해 (でも、僕の音楽ではしないよ)

ー”Hope World”


君はいつも、この世の諦めや汚れを、希望で覆す人だ。



2. ジンくんへ


ジンくん、私は、君のソロ曲がずっとずっと、はちゃめちゃに好きだと思う。

”The Astraunant” ほど優しくて綺麗で、ちょっと泣きたくなる歌はないかもしれないね。

ジン君があまりにも心の底からその曲を楽しんでいるのが、私にも真っ直ぐに届いて、それが嬉しくて、そして同時に切なかった記憶。

あの時の私が抱いていた寂しさとか、心配なんて、今となってみれば全然で。

ジン君だってきっと大変で、苦労もいっぱいなのに、いつだってみんなが笑ってくれることが1番で、誰かの心をものすごく繊細に汲み取る人だと思う。


Spring dayのジンくんのパートのように、


”寒い冬が過ぎ去って、また春の日がやってくるまで”


この歌詞みたいに、次、春が来れば、もうすぐジン君が戻ってくるね。

寒い冬を2回も越させてしまってごめんね。

釜山コンも、The Astraunantのパフォも、ジンくんが耐えてくれたから生まれたものだね。

釜山コンで、ピンクのマイクのスパンコールがこぼれおちてしまったこと、きっと次はそう遠くないからだと思うんだ。


はやく、君の声がききたいな。



3. ナムさんへ


ナムさん、君がいてくれるから大丈夫だと思えた日がいくつもあった。

バンタンにナムさんがいてくれるなら、ずっとずっと、この先も大丈夫だと、確信が持てたよ。

去年の6月に君が見せた涙は、拭っても拭ってもとめどなく溢れる、君の奥底の想いだった。あの後、あの部分だけ切り取られた報道をいくつも見た。

確か、君は、「僕のみっともない姿ばかりが出回って、恥ずかしい」とこぼしたっけ。

君がふりしぼった大事な言葉は、「活動休止」の4文字に収められてしまって、ああ、これが世界なんだ、って悲しくなった。


涙は、弱くなんかない。

諦めなんかじゃない。

後悔なんかじゃない。


なんでもそのまま見せてくれる、「これが今の僕たちだ、しょうがないんだ」と見せてくれる、そんな君たちがどれだけ安心をくれるか。


私は、ナムさんの世界の見方が本当に本当に大好き。


「例えば、絵画の中にひまわりがあって、

そのひまわりは、もうとっくの昔に死んでしまったかもしれないけれど、

絵の中では永遠に生き続ける」


”Still life” の意味は「静物」。

だけど、Still の意味は「まだ、今もなお」。

額縁の中のひまわりは死んでしまったかもしれないけれど、絵の中の静物は「今もなお」生き続ける「命」。


時々やってくる、どんなに綺麗な言葉にでも救われない夜には、君の歌を聴く。

君のことばに広がる、君だけの深い藍色にしか救えない夜があること、それがいつしか、あたり一面に優しく降り注ぐ光になって、私を包み込んでくれること。

君は絶対忘れちゃダメだよ。



4. ジミンさんへ


ジミンさん。
Chapter2で、ジミンさんは、誰よりも強かったと思う。

ジミンさんは、すごくすごく、自分の魅せ方について悩んだんだと思っていて、それって自分と苦しいくらい向き合わなきゃいけないことだったんだと思う。

努力しても、傷つけられることはなくならなくて、心無いことばに自分自身を責めてしまったり、ものすごく苦しかったんじゃないかと思います。

ジミンさんはいつも優しくて、君のそのゆったりとしたあたたかな世界に私たちは包み込まれてしまうから、君の苦しみを受け取るより先に、私たちが何だか慰められてしまってるね。


Chapter2で、ジミンさんはメンバーのソロ活動を本当に大事にしてくれてたと思います。

君がいつもみたいに糸目で笑ってにこにこしてるから、ああ大丈夫なんだなって思えていました。

ジミンさんがバンタンが大好きで、メンバーが大好きで、アミを大事に大事にしてくれてること、たくさんたくさん伝わったよ。


私は、バンタンをこんなに好きになる前に、ジミンさんが世界のすべてみたいな女の子に出会いました。

その子が教えてくれた”Promise”が、あまりにも綺麗で、思わず聞き入ってしまったこと、自分の母語じゃないことばで歌われる曲をこんなにも美しいと思えたこと、今でも鮮明に思い出します。


”I want you to be your light baby

You should be your light”


”光になれるよ”と歌うと同時に、”夜になれるよ”と君は歌にする。

この曲を聴いた友達が、「これはジミナがジミナに歌ってる曲なんよ」とこぼしたこと、1度たりとも忘れたことはないです。


君は本当に、誰かの光にもなれる、誰かを明るく照らすことができる。

と同時に、その光は決して暗闇を否定しない。

まるで、全てを包み込んでしまうような、そんな光です。


"華やかな修飾語とエンターテイメント業界必須のマーケティング、セレブに必要な包装紙、それらを全て取り払って残る本来のパク・ジミンの核心は何ですか?"


「トレーニングウェア姿で友達と屋台に行って焼酎一杯飲むのが1番好きな、突拍子もない子です」

(W Korea Interview 和訳 by Bang Tang Lab さん、bangtanlab.net/w-korea-jimin/


君が君のありのままを見せることが怖くならないような、君のありのままが決して崩されてしまわないような、そんな世界をつくってあげたいです。



5. テテさんへ


テテさん、今年はどんな年だった?

In the SOOPで、「悲しみたくない」とこぼした君を見た時、どうしてこんなに優しくて綺麗な子が、辛い思いをしなきゃいけない世の中なんだろうって思った。

たくさんの人を一瞬にして虜にするすごいものを持ってるテテさんは、とっても繊細で、自分の中にあるものをそのまま相手に伝えようと、いつもいつも自分と闘う人だと思う。


今年のテテさんの色んな瞳が、私は1番好きでした。自分の周りにある色んなことに、君は本当にありったけの愛を注げる人だと思う。

君がにっこり、ほかほかに笑う姿がたくさん見れて、私は本当に本当に幸せでした。

dingoでアミと一緒に遊んだ後に、涙をこぼすアミを抱きしめながら、君の瞳が語っていた、言葉では言い表せない君の想いを、私はずっとずっと忘れないでいようと思います。


「世界一の美男」と言われると、君はいつも下を向いて、ちょっとやめて欲しそうにその言葉を交わすように見えたりします。

そんな言葉じゃ、君の心の中は覗けなくて、君の想いはそんな言葉にはおさまらなくて、「美」という言葉に君が押し潰されないで、と願うばかりです。


旅の今までとこれからの目的地の間にあるちょっとしたつなぎ、layover。

君の世界が、何気ないこの世の不条理に決して侵されませんように。そして、君の愛に包まれたたくさんの人の笑顔が巡り巡って、君の元へやさしさとなって届いていますように。



6. グクさんへ


グクさん。

君を、ただただすごい人だと、私とは生きる世界が違う人なんだと、そう思ってしまうことで終わらなくて、本当に本当に良かった。

君は、ダンスも歌も上手で、何をやらせてもうまくできる”黄金マンネ”。

私は何をやってもうまくできない、いつも1番にはなれない、いつも真ん中を外れて歩いているような子でした。

だから、君みたいな子を見てしまうと、「ああ、私とは正反対だ」って、そんなふうに思ってしまうんです。


「僕は自分のことを良い人だと思っていません。」


そう言い張る君を見ていると、今までどれほどのことを自分の中で消化しようともがいてきたんだろうと、どれほどのことが君の背中にのしかかっていたのだろうと、大人になることをあまりにも早い段階で求められていたであろう君のことに想いを馳せてしまいます。

きっといろんなものを我慢してきたけれど、それを飲み込んで、今の自分にあるものをきちんと受け止められる、君はそんな子です。


グクさんの”GOLDEN”のライブを見ました。

私は本当に本当に、あの時間が楽しくて、忘れられなくて、大切な宝物になりました。

グクさんにとってのGOLDENは、華やかなセットでも衣装でもなんでもなく、アミとのあの時間だったのか、とストンと腑に落ちた感じがした。

黄金マンネの黄金は、グクさんのそのままの歌声であり、瞳であり、踊りであり、そして、愛でもありました。

マイクに両手を添えて、ぐっと想いを込めるように歌う君の姿を無数に包む、黄金のアミの光は、その光以上に発光しているように見えて、ひとりひとりの願いや想いが明かりを灯しているようで、とてもとても綺麗でした。


きっと、うまくいかないこともあったし、後悔もあったし、不安で涙をこぼす夜もあったと思う。


君が君のことを良い人だと思えなくても大丈夫。

6人のヒョンたちと、アミが、たくさんたくさん、君が「もう良いよ!」って言うまで、君の大好きなところ、君をどうしても愛したい理由を伝えてあげるよ。



7. ユンギさんへ



ユンギさん、

たくさんたくさん、君のことを知る時間をくれて、本当に本当にありがとう。


ユンギさんがいなきゃ乗り越えられない夜があって、ユンギさんの声じゃなきゃ響かないことばがありました。

否定的な考え方から解放される日がD-DAYだと、ユンギさんは言う。

死ぬまでDーDAYは来ないこと、君はよく知っていて、私もそれが分かった。

だけど、8月6日にユンギさんが開た扉は、ずっとずっとユンギさんの中で遠くにあった重い扉で、その扉の前で見せてくれたユンギさんの顔は、見たこともないくらいスッキリしてた。

あの日、ユンギさんがNever Mindの最後に、


「いつもみなさんを応援しています。Never Mind.」


って優しく言ってくれたことばが焼き付いてて、あの日からずっと私をここまで突き動かしてくれています。


私はまだ自分が嫌いで、これが自分だって胸を張って言えるものがなくて、いつも周りの人と比べてしまいます。

大っ好きなユンギさんが、私のことをこれっぽっちも知らなくて良かったって思っちゃうくらい。

頑張ってる人を応援しなきゃいけないのに、ダメな自分に目が行ってしまって、いつも「頑張れ」の一言が喉に突っかかって出てきません。

「おめでとう」と言えたらどんなに楽か、誰かを勇気づけることばが何も出てこない。


いつも、誰かの優しさに自分の情けなさをどこかに感じたりする時があるみたいです。


でも、ユンギさんは、そんな私を引っ張ってくれる存在です。

ユンギさんを見ていると、裏切らない努力はきっとどこかにあると思えます。

いつか私もユンギさんみたいに、大切な人の心を包み込むような人になれる。

大事にしたい自分を見つけられる。


ユンギさんは、決して多くを語らず、その裏でじっと耐えながら、とてつもない苦しみを抱えている人だと思います。

D-DAY Finalあの日、ユンギさんに触れられずとも、どうにかしてユンギさんの涙を拭ってあげたいと願う世界中のアミたちがいました。

ユンギさんが大事に大事にしてきた”音楽”は、触れずとも人を抱きしめることができるのだと、ユンギさんは証明したと思う。

ユンギさんが涙を流せる場所が、あの日の中にあって本当に良かった。

ユンギさんの笑顔が何より大切で、心の底から何のわだかまりもなく幸せを感じてほしいと強く強く願った年でした。


”大好き”って気持ちを教えてくれてありがとう。


もし私の人生の次があったとしたら、また君に、7人に出会いたいです。


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