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私、やっと大人の階段登ってます。~アラサー女の徒然~

いつの間にか気づいたら29歳もあと少し。今年で30歳になる。社会の荒波に揉まれ、様々な男女の物語だって経験してきた。人から、まだまだ若いよ〜と言われていたのはギリギリ28歳まで。29歳ともなると、もうすぐ30歳、の色が濃くなってきて、まだまだ若いよ〜の言葉はあまり言われなくなった。だからといってそれが悲しいわけでもない。たった1年、されど1年。年齢にはいくつもの壁があるのだなあとしみじみ思ったりする。

人って1年あれば十分変わる、変われる、変わってしまう。

大学を卒業後、会社に就職するわけでもなく適当に働いてふわふわと遊び歩いていた頃は、自分が何者かになれると信じていた。
特に何かを勉強するわけでもなく、友人と遊びまわっては、これではいけないなと思いつつも何かを頑張ろうとはしていなかった。

転々と仕事を変えていた20代半ば頃には、結婚をして地元を離れたり、出産したりする友人が増えてきた。
友人とは結婚や出産を機に会う機会も減ったし、唯一、一緒に遊び歩いていた友人ともコロナ禍によって遊べなくなった。

そして強制的に人生の中で立ち止まる機会ができた。
それが28歳頃のこと。

これを機に仕事をがんばろう!と決めた。
長く働こうと決めて入社した会社では、ろくに社会人経験もない私は全く使い物にならず自分の社会での市場価値の低さを知ってしまったのだ。
心が折れまくり「辞めたい」と上司に相談をしたところ、勤務地を変えて、もう少し楽な業務で仕事を続けてみないか、と言われ続けることを決めた。

この会社での経験が20代半ばころまでのふわふわとした私を変えた。
現実は思った以上に厳しかったし、自分は何も持っていないと気付かされた。
いつかは何者かになれると思っていた自分の妄想はどこかへ消えたし、なんとなく感傷的に浸るようなこともなくなった。結局、自分の感傷的な感情に浸ることは心地よかったけど、そこからは何も生み出されなかった。

現実と自分の立ち位置を知った私は、今、ここから始めようとしている。

自分に何ができるかをもう一度考え、文章を書いたり、新しく勉強を始めようと思っている。
今の仕事は確かに簡単な業務なので、お給料が多くはない。
現状を変えたいならば自分の価値やスキルを高めるしかないと知ったから、30歳を目前にして、やるしかないな、と意気込む。

若かりし頃感じていたあの感情はどこかへ消えてしまった。
少し寂しくも感じつつ、そんな感情を持ち合わせたままでは社会では生きていけないことを知った。
こうしてみんな大人になっていくんだなあ。と私よりもとっくの昔に大人になった友人達を想った。

みんな、私やっと大人の階段上ってます(遅)


#ショートストーリー #日記 #小説 #エッセイ

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