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ククルカン神殿の春分の夜空


https://apod.nasa.gov/apod/ap230319.html

これは、ユカタン半島、メキシコのエル・カステロにあるマヤ文明時代のククルカン神殿。
高さ30m、底辺の長さは55mある。

空には、画面を斜めに収まる銀河、その銀河の中央に木星が明るく輝く。
銀河の左には、土星。右にはアンタレス見える。

アンタレスは、さそり座のα星Aの赤色巨星で、直径は太陽の680倍、明るさは太陽の4万5000 - 12万9000倍ほどある。


この神殿の階段には、春分の日(当然秋分も)、巨大な蛇が駆け降りる。

下の写真がそれだ。
階段の一番下には、蛇の頭部の彫刻がある。

これを作った人々は、春分・秋分の時の太陽の位置を正確に知っていたことになる。

自然を注意深く観察していれば、春分・秋分の時の太陽の位置を知ることは、それほど難しいことではないが、その太陽の位置を利用して、このような効果を演出する巨大建造物を作った、古代の人々の精神世界に驚く。

仕組みを理解していれば、何ということはないが、分からないものにとっては、この神殿の巨大さもあって神秘的な現象に見えることだろう。

下の写真は、空の星等の位置関係がわかるようにしたもの。
ご参考に。

https://apod.nasa.gov/apod/ap230319.html

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