見出し画像

【働く時間は長く険しいぃぃ!あれま本当に?】

引退した外資系の元・部長です。引退した今、多くの社会人にとって生活の中心となる「働く時間」について考えてみたいと思います。

特殊な能力を有するか、恐ろしく恵まれた家にでも生まれなければ、殆どの人は、一定の年齢を迎えると仕事をして収入を得るという行動が生活の中心となります。そうしなければ衣食住の面で一定のレベルを保つことが難しいからです。

そして仕事を始めてみると、困難に直面することは多々ありますし、時には理不尽だと思う局面にも出くわすこともあったりします。そうした時間はとても長く感じられるでしょうし、自分は物凄く長い時間を働き、つらい時には「何のために生きているのだろう」「私の人生は仕事ばっかりだなあ」と感じることもあると思います。

「不労所得」というワードが認識され、労働時間が短い割にリターンが大きいという方もいらっしゃるようですし、徐々にその数を増やしているようですが、まだまだ「一般的」といえるライフスタイルではなさそうです。
では現状で「一般的」といえる社会人はどの位の時間働いているのか、当たり前のことですが改めて考えてみたいと思います。一般的な会社勤めを例にします。

単純な算数ですが、私はこの数字を見たときに「仕事への姿勢」というものが整理できて今までよりは「一生懸命やってもいいかな」と思えました。まま、私がどう思ったかは大事じゃないですね。すんません(;´・ω・)

【働いている時間は人生の一割強!?】
先ず、働く日数ですが、土日&祝日、年間の休暇等を除くと、それは大体220日/年位と言われています。
で、一日の労働時間は大体10時間位ですかね。そうすると年間の労働時間は、10時間x220日=2,200時間(①)になります。
一年間(365日)x24時間=8,760時間なので、一年間の25%くらいが働く時間になります。うるう年とか無視します。面倒なので(;^_^、
人生というくくりで見てみますと、、、80歳までと考えるとして時間に直すと80歳x365日x24時間=70万800時間。
働いている年数を40年間とすると先程の①x40年間=8万8000時間。80歳までの生きてる時間の12%強が働いている時間となります。

なんのシェアだとしても、12%というのは余り大きくない感じですよね。
しかしながら、この12%部分の出来栄えが残りの88%部分へ与える影響は結構大きいです。お金のことだけ考えても色々思いつきますよね。

会社で後輩にこの話をした時に「でも大切なのは起きている時間であり、比較対象は「起きている時間」であるべきなのでは?」という反撃を受けたことがあります。うむ、生意気な後輩め。しかし、それも一理ある。。。
では、起きている時間で考えると、起きている時間は寝る時間のざっくり1.5倍位として;一年間で見ると、先の25%x1.5=37.5%。人生で見ると12%x1.5=18%が、起きてる時間の中の働く時間の割合となります。

これを見てどう思うかはその人によると思いますし、現役時代、両方の反応を見てきましたが、「12%しかない時間なら根性出して凄く頑張ってもいいかな」と思う人はそれなり存在した印象です。
しかし本当は「今という一年間の起きている時間で37.5%は大きいから楽に行きたいな」と思った人もいたと思います。
いずれにせよ、漠然と時間が経っていくよりも、仕事をしている時間へのスタンスが定まり易いかな、とは思います。

現役時代は立場上、若手社員さんに「12%しかないのだから頑張ろう!残りの88%の生活ランクが上がるぜ!」という意図で話をすることが多かったです。特に外資系にいると毎年のボーナスの金額が凄く変わるので、説得力もあったと思います。そもそも外資系金融にいる様な人はお金が大好きな人が多いので(偏見?)、頑張るきっかけになり易かったかなとは思いますが。

以前よりも若手の転職が容易になった今の世の中では、お金以外の面でも「自分の年間(人生)の時間において、その割合を費やすにふさわしい職場かどうか」等を測る物差しとしても役立つのかもしれないと思います。

最後に、当然ですが、お若い方が「12%しかないから凄く頑張って働こう!」と思ってくれると先輩、上司のオジサン、オバサン達は喜びます笑

【”まあ、そこそこだった元部長”の思うこと】
・12%が小さいと感じた貴方:ビジネスマン適正高いです。成功しやすいと思いますが、自分にとって良い職場を選ぶ意識を常に持って下さい。どうせ成功する貴方ならばフィールドは大きい方がいいですよね。体には気を付けて!
・37.5%に目がいったあなた:会社勤めはつらいですよね。不労所得系を目指すといいかも。でも不労所得を軌道に乗せるのにも初めはお金が必要なことが多いです!今は目標をもって頑張りましょう!
・本稿に出てくる数字より、もっともっと働いていて「全然参考にならない」と思ったあなた:ちょいブラックかもしれませんぜ。一旦、環境を考えてみて!
みんながんばろう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?