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やりたいこと探しに終止符を打つ!?「物語思考」とは

自分のやりたいことってなんだろう…

誰もが一度はこの問いと向き合ったことがあるのではないでしょうか。
私自身、定期的に訪れるこの問いに対して、その時々での納得解をもって過ごしてきましたが、また数ヶ月後には同じような問いが気づいたら目の前に。

昨年の夏休みには、「書く習慣1ヶ月チャレンジ」を通して、八木仁平さんの『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』のワークにチャレンジしたことも。

そしてこれは、30日目が終わった時の感想。

終わった今、自信をもって「自己理解が完了した!」とは言えませんが、これまでの生活を振り返ったり、今の自分と向き合ったりすることで「自分が何を大事にしているのか(価値観)」、「自分は何が得意なのか(才能)」、「自分は何が好きなのか(情熱)」の三つの観点から自己理解が深まったように思います。

自己理解が深まる感覚はありましたが、特に多動気味な自分にとっては「やりたいことなんて、その時々で変わるでしょ…」と内心で思っていたのも事実。

そんな冬休みに出会ったのが今回記事にしている『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術』でした。

帯に「やりたいことなんて見つけるな!」と書かれているところも、思わずポチってしまった理由の一つ。

1.物語思考とは

まずは「物語思考」の定義について。

この本で目指しているのは、「物語思考」という考え方を使って、頭の枷を取り外し、自分のキャラを作ることで行動しやすくして、今を充実させる、というものです。
では、いったい「物語思考」とはなんでしょうか?
一言でいうと「自分の理想どおりに人生を過ごすためには、いっそ一つの物語を作るように考えたほうがいいよ」ということです。自分を主人公にして「物語を進めるように」人生を送ること。これが「物語思考」です。

「やりたいこと」を見つけるのではなく、人生という物語を作ってしまおうという考え方にビビッときたのを覚えています。

2.To DoからTo Beへ

ちょうど友人からの勧めで、今年の手帳を「pure life diary」に乗り換えていたこともあり、「To Do思考」から、「To Be思考」への変換を図ろうとしていた時期。

pure life diary 公式HPより抜粋

「物語思考」は、そんな自分の心情ともマッチしていたのだと思います。
手帳のワーク、そして『物語思考』のワークを通して、「ありたい姿(物語)」を設定し、手帳を使って振り返るという、いい循環が生まれています。

3.コンフォートゾーンを書き換える

「物語」を描くことの効果は「コンフォートゾーンが書き換えられる」こと。

多くの人が「自分というものが存在して、その自分が動いている」と考えているのですが、「一番なりたい状態に近づくために、一番効率的なキャラは何か?」を考えたほうが楽なんです。

教員として子どもたちと関わる上で、ある時期から「〇〇先生だったら、どうするかなぁ…」と考える癖をつけていました。
今思うと、それも「物語思考」の一種なのかもしれません。(あまりにも自分と違うキャラを演じようとした結果、苦しくなってしまった過去もありますが…)

自分の頭の中で、理想を現実だと勘違いしてしまうくらいに解像度を上げていくと、コンフォートゾーンが動きます。

人間は安心安全の場にとどまりたくなる生き物。
「物語」を何度も自分の脳に刷り込ませていくことで、コンフォートゾーンが書き換わり、現実が動いていくのだと思います。

コントローラーを自分で握る

最後に一番大事なのは「コントローラーを自分で握ること」。
「物語」を描くことができても、その主人公を動かすコントローラーを他者に握られていては意味がありません。

私自身、幼少期の記憶を辿ると、兄がプレーするドラクエやFFを見るのが好きでした。
兄弟間のパワーバランス的に、4人兄弟の一番下である私がプレーできるのは最後の方だったのだと思いますが、それが嫌ではなくむしろ楽しかった記憶があります。
おそらく、自分よりも上手くプレーできている様子を見るのが楽しかったんでしょう。

でも、だからこそ、自分の人生に置き換えた時にそれではいけないと強く感じています。
SNSが発達し、他人の生き様を見ることが容易になった時代。幼少期のゲームと同じく、見ているだけで楽しい気分になってしまう時があります。

ですが、それでは自分の人生は一歩も前に進んでいません。
自分の人生のコントローラーを自分で握り、自分の手で人生を突き動かしていく、その考え方が大事なのだと気づけた29歳の冬でした。

おわりに

自分はどんな物語を描き、この世に残していくのか。

まずは、コントローラーを握る自分自身がワクワクするような物語にすること、そして周りで見ている人にとっても見応えのある物語にしていきたいと思いながら文章を締めたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


※『物語思考』について、少しでも興味をもたれた方は、こちらの動画から見ていただくことをお勧めします!

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