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書くことは心を吐き出すことだ

私には捨てられないものがあった。

定期的に今の自分自身に不要な物を捨てるようにしていたのだが、引越しも数回し、整理をしても捨てられないものが唯一あった。
それは、書道道具である。

私は、幼稚園の頃から使っている書道道具を見つめ、それが私の人生の心残りなのではないかと考えるようになった。
(まぁ、ちょっと大袈裟ですが、、、)
そして、いつからか、書道を大好きなイタリアで仕事にしたいと思うようになったのである。


私は何故、書道を好きなのか?
私は何故、書道を海外で仕事にしたいのか?

素朴な自分への疑問もわいてきた。
しかしながら、これが心の声なのである。

どうやって海外で書道を仕事にすればいいのかよく分からないし、頼れる仲間がいるわけでもない。まずは、書道のこと、そして私のことを知ってもらわないといけない。そんな安易な発想から、まずはInstagramを始めた。そして、友人の勧めで、ホームページを作りはじめると言葉がどんどん降りてきた…


書道は2つの漢字から成り立っている。

書=to write
道=the way

一見、単純に見えるけれど、「道」という漢字には深い意味がある。
「人の人格を成長させる道」という意味。この考え方は日本の伝統文化である華道、柔道、剣道、書道、あらゆる「道」の意味合いに通じるところがあると思う。

私は書道をこう捉えた。

書くことは、心を吐き出すこと。
忙しい毎日の中で忘れがちな使命、ミッションを思い出す作業の一環として文字を書く。それを叶え、行動するために、書道を通して、自分の人格を成長させていく。書道はまさに人生の「道」なのである。

「書道」

それを私は人々へ、そして海外へ伝えるために書道に出会ったような気がしている。

静かに書いて。
静かに心を整えて。

人々が書道作品を買う意味、書いた言葉に感動するのは、使命を忘れないためかもしれない。心に響く言葉を見続けるためかもしれない。私たちは目に見えないと忘れがちだから。


「きみは本気で生きているのか?」

私の好きな幕末の天才思想家、吉田松陰氏は私に問いかけてくる。

幕末に生きた人のストーリーを読むと、いつも胸が熱くなる。
彼等が自分の命を何のために使っているのかが明確で、日本国のため、それは身近な人を幸せにすることに繋がるのだという心意気を持っているからとでもあり、後悔しない生き方を見せられているような気がするのだ。




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