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【実験】抽出時間による味の変化

今まで、いろんな人の淹れ方をみてきて、実際に試してみて、美味しく淹れられる方法で実践してきた。

よくある感じの淹れ方、松屋式ドリップ、点滴ドリップ、4:6メソッド。
どれもやってみたはいいけど、
正しい意味で理解していなかった。

表面的な方法は真似たけれど、背景にあるの理屈まで考えていなかった。


今回は珈琲といえば、の
ブラジルを使って実験します。

普段は5投に分けて抽出しているんですけど、各投どんな味が出ているのかを確認するべく、カップに注ぎ分けてみた。

右から左に向けて1〜5投。

方法は簡単。

カップの上にドリッパーを置いて、お湯を注ぐ。そうすると1投目の抽出液が「1」のカップに注がれる。
2投目を入れる時にカップを変えて、「2」のカップに抽出液が注がれるようにする、、、
を繰り返す。

予定だったんですけど

大惨事、、、、、、

コップの口と、ドリッパーの底が同じ大きさで不安定でした。「まぁ押さえてれば大丈夫かな」と思っていたら案の定、、
粉&お湯入りのドリッパーがひっくり返ってとんでもないことに!!

諦めていつも通りサーバーに抽出して、それぞれのカップに移しながら入れることにしました。




1投目 0秒 50ml

粉がお湯を吸うので、ドリップされる液体としては少なめ。他の回に比べると半分程でしょうか。
粉に満遍なくお湯をかけ、吸水させる」、蒸らしの目的をキッチリ果たしてくれています。

そんな1投目のお味は、、
「濃い!」
もはやエスプレッソ。エスプレッソの半分くらいの強さ。とろみは全然ないんですけどね。
十一房珈琲さんや、カフェ・ド・ランブルさんで飲んだオールド珈琲を思い出しました。


2投目 35秒 50ml

蒸らしを終え、今回は抽出液多め。

飲んでみると、、
口当たりはなめらかで、まだ濃いが、ギリギリ飲めるくらい。
以前、豆20gお湯200mlで抽出していた頃の味にそっくり。
「美味しい珈琲だなー」とは思わないですね、、


3投目 1分10秒 50ml

少し色が薄くなってきたかな、という印象。

飲んでみると、、
甘さと香りが最高潮。この実験の中で1番美味しいのはここ。
コクや余韻は感じられないが、かなり心地いいマウスフィールでした。


4投目 1分50秒 70ml

土手を崩しながら抽出しているので、抽出量は多め。
3投目からの時間が空いているのは、フィルターの効果
三洋産業さんのペーパーフィルターを使っているのですが、
ペーパーをわざと目詰まりさせて、後半の抽出スピードをゆっくりにしている」らしい。

後半をゆっくりにするメリットはあまり感じていないのですが、、ペーパーの匂いがないのと、使い心地がいいのでいつもまとめ買いさせてもらってます。

いざ飲んでみると、、
味はほぼないのですが、うっすらカラメルのような甘さが感じられます。
珈琲の余韻の部分になるのかな、と思うので、欠かせない味ですね。


5投目 2分40秒 30ml

ラスト5投目。ここは味作りというより濃度調整。
センタープアでお湯がサッと流れるようにしています。

飲んでみたのですが、、、
これは飲めないですね。
よく言う出涸らしの味。しかも
喉に残るイガイガ感が出てくる部分。

アク抜きで取り除けていると思っていたのですが、やはり残っていました。


実験結果

これまで抽出液を全部混ぜたもので味を判断していたのですが、各回ごとの味の違いを知って、よりイメージが鮮明にできるようになりました。

今回は各回ごとにサーバーからカップに移す動作があったので、全体的に抽出に時間がかかってしまいました。
それで5投目があんなことになったのかな、、
とも思っています。
要は経過時間の話ですね。

こんどからは2-3投目の抽出量を増やして、5投目を無くそうと思います。

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