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!読書メモ!ミッドナイト・ライブラリー

学びメモ

●今の人生と同じほどに現実な、別の人生

「人生というものはみな、数百万という単位の決断でできています。極めて重大なものもあれば、逆に、まるっきり些細なものもある。けれど、たとえどんな決断でも違う形でやりなおせば、結果も自ずと変わってきます。後戻りはできない変化が起き、それがまた、さらなる分岐へと繫がっていく。ここにある本は、ですからそういった、ひょっとしてあなたが生きていたかもしれない別々の人生へと続く入り口なのです」

マット・ヘイグ. ミッドナイト・ライブラリー (Japanese Edition) (pp.52-53). Kindle 版.

…自分自身が秘めている可能性と同じ数だけの、異なる人生がある。
(ミッドナイトライブラリーには、かつての自分が違った選択をした人生が並べられている)

ほんの些細な行動や決断が違っただけで、人生の筋書き自体が別物になっていく。
エルム夫人「〜そのどれもが、今のあなたの人生と同じほどに現実なの」

●学習する唯一の道は生きること

…何が人を幸せにするかはわからない。
「こうしておけばよかった」「やり直したい」と思うことをその時に実行できていたとしても、必ずしもそれが幸せに結びつくとは限らない。
「自分のせいで」と思っていたことも、そうではない場合もある。
実際にその人生を生きない限り、学習することはできない。

●選択肢は選べるが、結果は選べない

…小さな選択の一つ一つは自分で選ぶことができるが、結果を選ぶことはできない。
「こういう結果にしたい」「〜を達成したい」と思っても、私たちができるのはその前段階の数々の選択のみ。

自分の選択によって、自分だけでなく周りの人を喜ばせることも、悲しませることもある。周りの人の人生を変えることもある。

●成功に至る一番のルートは誰にもわからない

「肝心なのは、私たちが、この道こそ成功に至る一番のルートだと考えるものは、現実では決してそうではないという点です。」

マット・ヘイグ. ミッドナイト・ライブラリー (Japanese Edition) (p.170). Kindle 版.

…選ばなかった方の選択肢を「こうしておけばこうなったのに」と考えてしまうが、そちらを選んでいても成功につながるとは限らない。
成功というものを、何かを達成しているか否かで決めつけてしまうが、実際は数値で測れるものではないし、人生は勝ち負けのためにあるのではない。

●自分の想像力が自分を縛りつけている

「君を縛りつけているのは、君の想像力の方なんだ。君がやりなおしたいと考えるどの後悔だって好きなようにできる。実は僕は、十代の頃最後までやり遂げられなかったある夢をやりなおしてみたことがある。航空宇宙工学をきちんと修めて宇宙飛行士になろうと思っていたんだ。だから、ある人生での僕は実際に宇宙飛行士になっていた。もちろん本来の僕は宇宙になんて行ったこともない。だけど、ほんのつかの間でも、そういう経験を持つ人間になれた。」

マット・ヘイグ. ミッドナイト・ライブラリー (Japanese Edition) (p.225). Kindle 版.

…多元宇宙は無限に広がっている。
そのどの世界でも自分は自分。
ありえないと思うような場所にいる自分も「自分」であり、過去の選択次第では十分にその可能性がある「自分」である。
”どんな人生なら惹かれるか?”
”自分は一体何者なのか?”
”望むものは何か?”

●後悔をやり直すことが願いを叶える方法

…どんな人生でも「もっとこういう方がいいな」と思う過去の選択への後悔がある。
そんな一つ一つの選択を変えていくことで、さらに素晴らしい人生を描けるようになる。

●ノーラが学んだこと

自分が手にできなかった人生を嘆くのは簡単だわ。もしほかの才能が開花してたら、とか、あの時の誘いを受けていたら、とか。もっと一生懸命働いていたら、もっとちゃんと愛していたら、ちゃんと貯金していたら、もっと人気があったなら、バンドを続けていたら、オーストラリアに行っていたら、お茶の誘いについていったら、ヨガをもうちょっとだけでも頑張っていたら──そんなふうに考えるのはとても簡単なの。
友達にならなかった人、手を出さなかった仕事、結婚しなかった相手、ついに持つことのなかった我が子。そういうものを恋しく思うのには、どんな努力もいらないの。ほかの人の眼鏡で自分を見ることはすごく簡単で、しかも楽。万華鏡みたいに他人が望む通りの自分に姿をくるくる変えられたら、なんて思うことも同じ。
そうやって後悔して後悔して後悔し続けて、すっかり無限ループに嵌まり込んで、気づいたら人生の終わりを迎えてるの。
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後悔は私たちを萎縮させ、やる気を削りとっていく。そしてついには、自分の一番の味方であるはずの自分が、最悪の敵みたいに思えてくる。
現実の自分と、ありえたかもしれない様々な世界にいるたくさんの自分たちの、どっちがよくてどっちがよくないかなんて、私たちにわかるはずもない。
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今のあなた自身の人生だって、今のこの世界線でまさに存在している出来事なの。そして私たちがちゃんと向き合わなくちゃならないのはそれ。世界中のあらゆる場所を訪れることなんてできないし、すべての人に会うことも、全部の仕事を試してみることも不可能だわ。それでも、どの人生のどんな場面で自分がどう感じるだろうか、ということなら、大体はわかるものなのよ。
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だから、ただ目を閉じて、目の前に差し出された飲み物を味わえばいい。その場に流れてきた音楽に耳を澄ませばいいの。なぜならば、私たちだってほかの宇宙の私たちと同じくらい、素敵な毎日を送っているのだから。彼らとなんら変わらない感情を持っているのだから。
ただ一人の人間であればいい。今存在している自分を感じていればそれでいいの。
すべてになろうとしてすべてをやってみる必要はない。だって私たちはすでに無限だから。生きているかぎり私たちは、いつどんな場面でも、驚くほど様々な〝未来の可能性〟を秘めているものだから。だから、縁あってこの世界で知り合えた人々に、いつも優しくありましょう。

マット・ヘイグ. ミッドナイト・ライブラリー (Japanese Edition) (pp.407-408). Kindle 版.

…自分が手にできなかった人生を嘆くのではなく、ただ自分の人生を生きる。

人生を理解する必要なんてない。ただ生きればいいだけ。

今日からできる行動メモ

  • どんな自分にでもなるかは日々の一つひとつの選択次第。
    →「自分が望む人生」にふさわしい選択をする。

  • 選ばなかった人生が幸せにつながっていたとは限らない。
    →後悔するのではなく、自分の今の人生と向き合う。

  • どんな自分になっている人生も、すぐ近くにある「限りなく現実な人生」。
    →「こんな風な自分にはなれるわけがない」と可能性を狭めずに、「生きたいと思う人生」を生きる。

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