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ワイン知らずのワイン談義:ウルグアイの赤

(上の写真:左からボルドー、ブザ、シャトーヌフ・デュ・パップ)

恵白さんが魚には赤を取るというコメントを書いてくれ、いささか元気づけられた素人ワイン批評家、いよいよ調子に乗って・・・

ワインの話ばかりして実際に飲まないのはまずいんじゃないかと台所の物入れからボルドーらしいのをひょいと取り出して栓を抜く。ン?待てよ、これはボルドーじゃない。似てるけど瓶の形が少し違う。よくよく見ると・・・ウルグアイのワイン!エーッ、こんなもん、いつ買ったんだろう?覚えがない。。。だけどラベルに20%引き、オーションと書いてあるからには近くのハイパーで買ったものだ。このハイパー、広すぎて物を買うのに歩く距離が長く疲れる店舗だ。だからめったに行かない。前回行ったのは、、、そうだコロナで禁足が始まってすぐのことだ。とすると今年の3月終わりか4月くらいのものだ。すっかり忘れていた。ラベルにはBOUZA TANNAT 2016 Sin Barrica Montevideo Uruguayとある。たぶん形がボルドーに似て2割引きとあったもんだから、よくよく見もせずに買い物かごに放り込んだに違いない。でも幾らしたんだろう。ちょいと検索をかけてみる。オッ、高いのは40ユーロを超えるものがある。しかし購入するワインの最高価格は20ユーロと決めているから、これはあり得ない。しばらく探すとオーションのサイトで11ユーロのものが見つかる。全く同一のワイン。これなら了解、、、いや少々不安な気もする。15ユーロくらいを狙うのが普通なのだけど・・・11ユーロ?料理に使うつもりだったのか。。。

BOUZA:濃く深い褐色、赤褐色。ほとんど黒。香り(ブーケ)は、最初、これは何だろう?どこかで嗅いだような、、としばらく迷う。そうだ、ラムだ、アルコール分が強いせいだろうか(15%)。ちょっと鉱物的で。それから菌糸類とでもいうような、それがすぐに森の濡れた落ち葉、下生え、腐敗土、クヌギの森の蜜の香りになる。子供のころカブトムシを取りに行ったクヌギの林を思い出す。最初タンニンはそれほど感じさせず、舌の両側、あごの下あたりに強い酸味を感じる。口の中で温度が上がりまろやかな、しっかりした感触が喉をおりていく。悪くない。この値段でこれならお買い得。ウルグアイのワインも捨てたもんじゃない。 いろいろ試してみるもんだな、ワインは。恋愛みたいなもんだ(と言うとバッシングを食らうかな?)。

ウィキペディアによれば:
Tannat どう発音するのか、タンナ?タンナット?タンナだろうな、仏語だと、、、フランスのバスク地方が原産地で19世紀半ばにウルグアイに移植されたセパージュ。タンニン酸が強いところからタナンと呼ばれていたので。このセパージュは米国でも栽培。

BOUZAの読みはフランス語風にしておきました。スペイン語は知らないものだから。

pieds ピエ :ブルゴーニュの仲買人がこれをピエと言うんだと、ワインの液体がグラスの内壁を伝わり落ちるのを見せながら教えてくれた記憶があったのでピエという語を使おうとしたら、辞書にない。ネットにも出てこない。どういうことだろう?

今日はちょっと努力してみました。まさかこんなに書くとは思わなかった。お読みいただきありがとうございました。

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