マレーシアで知能検査をうけさせることになりました②検査と結果説明編
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!この記事ではWIPPSI−Ⅲを受けさせたことについて書いていますが、具体的な検査結果の数値(FIQやその他の項目)についてはほとんど触れません。
検査や結果説明がどのように行われたのか、そこからどんなことがわかったのかをざっくり書いています。
検査当日
検査は平日の午前中に行われた。
希望すれば平日以外でも検査をする先生がいれば受けられるが、基本的には定期で来ておられる方やイベント等があることが多いようで、平日の方が予約が取りやすい模様。
息子には数日前から「この間会った先生とクイズをするよ。日本語だよ。」と伝えていた。
検査当日の数週間前に一度プレイグランドで遊んでいる様子を見てもらい、少し話しかけてもらっていたので「あのおじさん?」と覚えているようだった。
余談だが、今回は「クイズをするよ」という伝え方をしてすんなりわかってくれたが、学校のテストのように正解やわかりやすい点数がすぐわかるものではないので、そこにこだわりが強いお子さんだと、正解がわからないまま進んでいく検査で不安になる子もいるかもしれない。伝え方については子どもに合った言い方をする必要があると思う。(詳しく説明する、簡単な言葉にする・・・)
検査時間は約1時間。親とは基本的には分離されるが、どうしてもできない場合は、検査室の角で気配を消していても良いらしい。
今回は一緒に検査室へ入り、1、2分程度で私だけ退室した。息子は「一緒に!」と言っていたが、泣くこと無く離れられた。(とりあえずここで一安心・・・)
親は検査室の前で待機。今回は30分終わったところで休憩をとってもらった。
休憩中「おうちに帰ろう」と言っていたが、その日のうちになんとか全て終了。
場合によっては2回に分けることもあるようだが、基本的には1日で終わらせるとのこと。
検査後、心理士の先生にどうだったか聞くと「全く取り組まなかったものもあった」とのこと。
おいおいマジか、と思ったが想定の範囲内。
興味ないもの、一切やらないものね、あなた・・・。
でもとにかく、よく頑張りました!
検査結果説明
約2週間後に連絡があり、私のみで検査結果を聞きにいった。
約10ページ、英語と日本語で詳しくまとめられた検査結果をいただき、口頭でも説明していただいた。その中からかいつまんで検査中の様子と結果からわかること、支援のヒントについて書きたい。
検査中の様子について
好きなもの(絵が出てくるようなもの)はサクサク取り組めたが「なぜそれをやらなければならないのか」が理解できないものは一切取り組まなかったとのこと。あと落ち着きない。これはいつも通り。
定型発達のお子さん(うちは診断は受けていないけど、便宜上こう書きますね)であれば「今やらなきゃいけないことだし、なんとなくやってみるか」と取り組めるようなことも、息子は自分が苦手と感じたり、やりたくないと思うこと、やる理由が自分の中でしっくりこないものは全く取り組めない。ここが重要な課題だなと思った。
また、心配していたが「口頭での質問に答える」ような問題は案の定、分かっているようなことでもうまく説明ができず、本人なりの独特な回答をしていた模様。でも説明しようとしたものもあったので、偉かったなあと思う。
結果から分かったこと
・視覚有意(ってこれは前々からから分かっていたけど、数値で裏付けられた)園でも、言葉での指示を分かっているように見えて、かなり視覚的な情報に頼っているのでは。
・概念的な言葉が出てきにくい(知らないので説明できないのでは)。
・集中が切れたり、わからないことがあるとファンタジーの世界へ・・・(これ、ストレス場面で起こりやすいから、叱られた時とかもそうなんだよね)。
これからの方針
日常会話等から語彙を増やすことで、気持ちのコントロールもつけやすくなるのではとのこと。結果からもわかるように、ストレスがかかると言葉での説明ではなくファンタジーの世界でストレスを回避しようとしてしまうため、言葉の力をもっとつけてあげなきゃな・・・と思う。具体物や絵を見て言葉を聞くことも効果があるようなので、絵本をもっと読んであげたい。
また、集中が切れた時の対応方法を用意しておくことも大事。やはりこの場合でも、視覚的にわかりやすいタイマーを使うなどの「目から入る指示」が良いのではとのこと。
どのお子さんもそうだとは思うけど、環境整備(特に視覚から入りやすいので)が肝だなあと改めて感じた。
自分が大事に思っていた部分が間違っていなかったことがわかって安心したし、支援のヒントももらえて、検査を受けてもらって本当によかった。
あとは、本人がより良い生活ができるように頑張らなくちゃね。
(続きます)
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