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7-3 マグマの河

花の精を見守る美しい君へ

こんにちは!
今頃君の住む世界はピンク色の花びらがはらはらと風に飛ばされて地面もピンク色になっていると聞いたよ。
そして、人間はその様子を取り憑かれたように見守っていて涙まで流す人もいるとか。
うーん、何故植物が季節に合わせて花や葉っぱを落とす所に人は惹きつけられるんだろう?
僕にはよくわからないけど、もしかして人間界に生息する植物に精霊でも住んでいるのかな?
そしてそれは純粋な心を持つ人にしか見えないとか?
で、君は今泣いているの?
大丈夫だよ、これからそんな哀しい涙なんて渇いちゃう、一面綺麗な朱色の熱い世界を冒険してもらうからね(^-^)

鉱山を抜けると強烈な硫黄のにおいが鼻を刺して、物凄い熱波が押し寄せて暑さ以上に肺が焦げてしまいそうなくらい痛い!
それと共に赤銅色の光が目を焼く!
これは長居禁物だ。
しかし、よく足元を見ていないと落下して身体がマグマに溶かされてしまう。
足元が悪い上時々マグマが波打ったり飛び出したり、また固まった岩石が、砕けた礫が、はたまたこの河に住む怪物が行手をはばむ。
後半は熱気で浮き沈みしている岩を足場にしないと進めない所もある。
恐ろしいエリアだけどこれを抜けると遂にバッソ魔王が待つ砦に辿り着く、ここまできたんだから諦めず頑張れ!

大丈夫?これでもう涙は流れていないよね?
また君を泣かせることがあったら僕に教えてね。
次回は父さんが中心となって、みんなで頑張って造った砦を案内するよ。
お楽しみに!

byフルト

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a