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リフレかやの里

#04「リフレかやの里」藤原さゆりさん

「農業をテーマにした事業をしていくのは、私たちがやらなければならないことだったので。」

「2018年から、野田川共同作業所に所属していた農業班を農福連携で[リフレかやの里]にまとめようということで、法人で相談して農業班が一緒に合体したので、2018年から2年かけて移設しました。
野田川共同作業所から利用者さんも職員も全部持ってきたって感じです。」

藤原さゆりさん

ー主な作物は?

「年間通してビニールハウスで作れるのが『九条ネギ』これをメインにあとは季節野菜ですね。夏は夏野菜、冬は秋冬野菜を作って出荷するのと、農家さんのお手伝いの仕事もさせてもらってます。」

ートマトについて

「この地域の滝・金屋農業振興会さんの中で『地中海トマト』っていうのを広めていこうということで5年ほど前から作り始めて、うちは1種類しか作ってないんですけど、いろんな種類のカラフルなトマトがあって、いろんな農家さんが作ってるんです。それを私たちとあっぷるふぁーむさんと一緒に、関西方面のスーパーさんの方に出荷をしてます。」

ー今の施設になった経緯

「リフレかやの里が2008年に急遽閉園になって、翌年の2009年に指定管理者募集があって、ここで障害のある人達が活き活きと働いて、地域の人たちの役に立つことができるんじゃないかと思って指定管理に応募しました。
その時から、農業で貢献できることは何があるかなと。欠かせないのはその仕事を障害がある人達がするという事だったので、メインは加工ですね。加工の仕事をすることで仕事も確保できるし、農家さんの助けにもなる。
規格外のものに付加価値をつけて加工品になることで、所得が増えますよね。今までは使えなかったり捨ててたり、自家消費したりしてたものがお金になるので、そのお金になることを生み出す役割を、障害がある人達が担うということで、彼らの本当の力もきちんと皆さんに理解してもらえるということができるかなということで始めて、やっぱりその通りで本当にみんながいないと、仕事はできないので。出来上がった商品はきちんとしたものをみんな作ってくれるので、農家さん達からすごく喜ばれるし、そのことが彼らの励みになってる。夏は加工場が40度超えるんですよね。でも休まないですし、僕らがいなかったらみんな困る、農家さんが待ってるか僕らがやらないとっていうすごい自覚を持って仕事されているのでそれはすごいと思います。
農業チームも加わって、滝・金屋農業振興会さんとも最初からずっと一緒になって応援してもらって、車の両輪のようにこの11年間、ここでのいろんなことを取り組んで、例えば川掃除・水路清掃なんかは人手が必要。この地区は高齢の方が多いので、水路清掃にスタッフ10人が参加することで皆さん助かると言うてます。」

リフレかやの里 農産加工所 総括責任者 矢嶋広和

矢嶋広和さん

ー主な加工食品は?

「まず第1加工所では、ジュース(清涼飲料水)、ジャム、ドレッシング、あとソース系を製造しております。もう一つの第2加工所につきましては、主に缶詰を製造している作業所です。」

ー材料は外部から?

「第1加工所も第2加工所も、委託加工という形になりまして、近隣の農家さんそれと京丹後市の農家さん達も原材料を加工所にお持ちになられて、それを加工していって、加工品を農家さんにお渡しするというような作業内容になってます。委託された農家さんが独自の農家のブランド製品として農家さんが販売されます。」

ー種類はどれくらい?

「ジュースは主に約12種類、ジャムもだいたい8種類、ジャムとソースは入れる添加物によって仕分けができるんで、だいたい同じような形です。ドレッシングはだいたい4種類ぐらい製造してまして、缶詰はかなり種類は多くて2、30種類くらいは作ってる状況ですね。ハーブ系、アヒージョ系、肉系魚系。肉でも普通の牛とかジビエですね。いろんな種類が委託であるんで。」

ー食品ロスへの取り組みについて

「そうですね。今まで農家さんもやっぱり『捨てる』という事にものすごく違和感を持っておられたと思うんですけど、やっぱりどうしてもスーパーでは綺麗なものしか並べれない。規格外のものは全部廃棄というような状況で、加工することに対してはすごく興味を持っておられたと思うんです。この加工所ができることによって、うちは小ロットで加工するんで1農家さんと色々と商品を作りながらお付き合いをしていくという加工所なんで、農家さんも今まで捨てとったものが加工することによって付加価値がついて収益に変わるということで、大変嬉しいとの声はよく聞きます。」

ー障害者施設での取り組みについて

「我々、加工所加工所って言うてますけど、ベースはやっぱり障害者施設ということで、障害も持っておられる方が一般就労できるように作業を訓練するという場でもあるんで、立ち上げ当初は、障害の方にどう仕事を覚えてもらうか、どのようにしたら理解してもらえるか格闘ばっかりだったんですけど、ここにおられるメンバーの方もすごく理解していただいて、長く勤めていただいている関係もあって、もう今では本当に健常者と我々と変わらないぐらい作業の方もできるようになってるんで、よく農家さんがここに来られるんですけど、作業ぶりを見て障害者施設だって聞いとったんだけど誰が障害持っておられるか全くわからんと言っていただけるほど、彼らはものすごく熱心にしていただいているのが、2011年の成果かな思ってます。」

リフレかやの里 農業担当 谷垣吉信さん

谷垣吉信さん

ー作業人数は?

「利用者さんが8名、職員が2人で合計10人で作業をしております。地元の飲食センターさん、ラーメン屋さんとかに買っていただいてますし、別の買取業者さんグリーンネットさんなどに主に出荷してます。
作物自体は1年を通して10種類ぐらいです。毎日毎日収穫するのが大変なんで、かぼちゃや唐辛子とか、1日ほっといたら大きくなって出荷できないという野菜ではなくて、そういう野菜を選んで路地野菜はしておりますし、ネギについては1年中ハウスで作ってます。農作業って1年間ずっと作業しておりますんで、やっぱり暑い時期は暑いし、寒い時期は寒いし大変な作業環境なんですけども、利用者さんが陽を浴びて、風邪をひく方が年間いないので、農業作業して体が頑丈になって作業していただけることは我々はすごい助かってます。」


▼関連リンク
「与謝野農園」youtube

「リフレかやの里」
http://refre.yosanoumi-fukushikai.or.jp/

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