【内輪向け】京都芸大卒制展報告2022
京都芸大の卒制展に行ってきました。
6時間半滞在、1万4000歩かけて、卒業予定の方々の作品数百点を見るハードワーク。
昨年に続いての訪問で、来年はぼくも学生の教材をテーマに卒業制作をするので、①教育テーマの事例、②見せ方の工夫、加えて③本業(商品企画)へのヒント、を得る目的でまわりました。
Twitterでバズっていた件
本題をまとめる前に、
昨日行かれた方?のTwitter投稿がバズっていたので気になっていました。
ありがちなデザインをオマージュし、自分の想い?を綴っている作品。おもしろいけど、意図はなんなんだろう?となりました。
なるほど、自分紹介がテーマなのか。作者がいらっしゃったので話を聞きました。シンパシーを感じるものをモチーフに選び、文字数や字面で内容を決めている。タラタラしてんじゃねぇよは圧の強い絵に逆に優しい内容を載せてハズした、とのこと。おもしろいなあ。
①教育テーマ
コンセプトは解体とありました。書き順や構成って使い慣れていると気にしないですが、初学者はわからないですよね。見落としがちなところに着目しています。また、見ていた大学生っぽい女性2人が、かわいい!って言っていました。使いたくなる教材にするには必要な視点。
ワークショップで実際に用いられた記入済みのワークシートが展示されていました。シート自体もきれいでわかりやすく、展示することを想定して作られた内容だと思いました。コンセプトや作品以外にワークショップ時のスライドなどもあるレイアウトで、制作過程のイメージがわきやすかったです。
富山の産業や特産を伝えるためのインタビュー報告。教育ではないですが、考えている手段が近く参考になりました。駅で流すための動画の他に、リーフレット、インタビューブックもあり伝わりやすかったです。まと
②見せ方の工夫
発見から興味、冊子を手に取り、熟読と、展示のUIが最高でした。冊子(ポートフォリオ)がモニターでめくられているので、横の冊子を手に取りたくなる。内容もリッチでした。秀作として玄関に大々的にも展示されていましたが、ぼくはこちらのコンパクトな展示が気に入りました。
(感染対策で触るときは手袋しないといけないなで、手に取るのハードルあるんですよね。)
納豆を包んだ藁を手拭いや腹巻きでまる2日身につけることで身近に感じるというユニークな企画。体験者のインタビュー結果が雑誌のようなポスターにまとめられており、目を引きました。手拭いよりもそっち(体験談)がテーマのコアな部分ですもんね。
人の思考と洗濯機に関する何かなんですが、忘れました。ただ展示方法にインパクトがあった。
③商品企画へのヒント
④論文系
演劇コースとアートディレクションコースでは論文の展示もありました。
東京03、サンドイッチマンなどの小道具の使い方や、話術で笑わせる落語との比較など、構成もよくおもしろいテーマでした。
まさにやろうとしていることで。座って冊子をじっくり読みました。失敗事例が複数引用されており、教師があまり知らないテーマだった、リーダーに任せ過ぎたという理由にはリアルを感じました。
まとめ
目的をはっきりさせて行ったので、情報過多な中でもほしい学びは得られました!自分の取り組みに活かしていきます。
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