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上司からの「しんどいのはみんな同じ」発言を考察

今は休職中なんですけど、会社勤務時代に、
・・なんていうと過ぎ去った日々みたいですね。
元職場に戻るかどうかは未定なのじゃが。

会社勤務時代に、以前の上司との面談の中で出てきた話について。

評価面談

私の会社では、四半期=3ヶ月ごとに、上司との面談があります。
自分自身でその期間の目標を立てて、具体的に「何をいつまでにやるか、どうなっていたら達成か」を明確にします。

同時に、前回の目標がどれだけ達成できたかの状況を確認する場です。
企業ならだいたい同じようなものではないですかね?よく知らんけど。

毎回、これが憂鬱で憂鬱で。吐きそうなくらいで。
周りの社員も、その時期になると今期評価と次期目標を、どうしたら納得させられるかの「つじつま合わせ」に必死。

そりゃね。この面談が重要なのは分かるけど、ちゃんとお客様のために仕事しようよ、と思ったものです。

達成できねぇって

その頃、私の業務は「面倒くさくて責任重大だけど、高評価にはあまり関係しない仕事」に、かなりの時間を取られていました。
前任者が辞めたことで、貧乏クジっぽい担当を持っていたわけです。
ミスなくきっちりこなすのが「当たり前」。
1つでもミスがあると、重大なインシデントにつながる担当。
えらいプレッシャーです。

上司もこれは承知の上で、この業務をなるべく効率よく済ませた上で、空いた時間を作り、その時間で売上を上げる価値を出せ、というミッションが求められていました。
重要な役割かどうかは、評価の対象にはなりません。
「売上を上げる」「利益率を増やす」「経費削減する」などの、金額の変化が評価対象になります。

まあ結果的には、それだけの能力がなくて無理だったわけですが。
っつーか、その時にはもう適応障害の状態だったのかな。
意欲、集中力が低下していて、吐きそうになりながら目の前の業務をだましだましやっていた状況だった気がします。

「しんどいのはみんな同じなんです」

ある時の面談で、上司に相談したことがありました。
まあ弱音を吐いた、というか、愚痴かもしれないですけど。

その時に上司の返答が、「しんどいのはみんな同じなんです」

ここで言う「みんな」は、同じ会社の社員たちね。
苦しんでいるのは、あなた1人ではないのだと。

上司は、何人ものメンバーの面談をしているわけだから、それぞれの目標、評価、課題、悩みなどを聞いています。
そりゃ、それぞれみんな、大変苦労してるのは確かだけど。
周りを見ていれば分かる。そういう話もよくするしね。

その上司も中間管理職だし、さらに上の部長クラスからは、厳しい要求と評価をされていたはずです。

「みんな同じ。その中でも結果を出している人はいる。諦めずに足掻け」というメッセージだったようです。

ま、そりゃそうだよな、と思って、それ以降はなるべく愚痴や弱音は控えてましたけど。

同じなわけないじゃん

みんな同じなわけはないと思うのですよ。

そもそも、その評価面談によって給与ランクが決まります。
ランクが1つ違うだけで、年収は百万単位の差が出ます。
その時点で条件は同じではないし。

担当している業務内容も個々それぞれ違うし、ストレス耐性も違います。
成果のアピールの上手下手もあります。
上司や同僚と気が合うかどうか、ってのも個人差は大きい。

「みんな同じ」みたいなのは、学校教育の延長の思想なのかなと思います。
同じ教室内では、みんな同じようにやってね。
できる子もいれば、できない子もいるのに。
聞き分けのいい子、期待に応える子が良い子。
他の子ができることは、できるように頑張れ。
やればできる。
なんでできないの?

会社員の適応障害は、学校と不登校と同じメカニズムなんだろな、と思いますよホント。












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