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すごく重要な考え方を1つだけ。「どうすれば○○か?」

近年、ビジネスの世界のみならず、どこを見渡しても「自分の頭で考えること」の重要性が説かれていますね。

人が生きていく上で「考える力」はすべての人に必須のスキルです。

「考える力」にも、いろいろとあるのですが、たった1つだけ、最も重要かつ応用が利く(と私が思っている)思考方法をご紹介したいと思います。

それが、「どうすれば、○○か?」という考え方です。

なぜ「考える力」が重要か

従来から、頭で考えることが大事ということなど当たり前のことだろう、とは思われていたはずです。

なぜ、現代社会で、以前より強調されるようになったのでしょうか。

それは、あまりに社会が成熟し、かつ複雑化したからと言えそうです。

高度成長期は、とにかく便利になることを追い求めた時代です。
その頃は、新しいものを大量生産すれば、消費者がどんどん買ってくれるので、シンプルな考え方で企業の経営が成立していました。

多機能だったり、小型化だったり、おしゃれだったり、パッと見て基準が分かりやすいものでした。
いわば、その都度、正解が分かりやすかったとも言えます。

製造業だけではなく、サービス業も同様で、横並びの設備やサービスと、マニュアル化された顧客対応があれば、成立していた時代だったのだと思います。顧客もそれに従っていれば安心でした。

モノがほとんどの人に行き渡り、便利と快適を手に入れ、もう十分なのでは、という状況になって、ようやく落ち着いた感があります。
「モノ消費からコト消費へ」と言われ出した時代です。

幸せな生き方や暮らしの正解を見失い、「はて?自分の幸せは何だろう?」と、誰もが思考の迷子になってしまいました。

多様化、複雑化の社会では

社会が成熟し、ほとんどの人に同じようなモノとサービスが行き渡ってしまうと、量的な意味で、それ以上を求めることが少なくなりました。

以前は、とりあえず人と同じものを、同じ時期に手に入れれば、まずは及第点の満足を得られる、という時代がありました。
これは、モノだけではなく、ライフスタイルも同様です。

いい学校を卒業し、いい会社に就職し、結婚、出産、子育て、マイホーム、定年退職、悠々自適な老後。
典型的とか一般的といったモデルケースに沿うことが無難とされ、そこから外れると、異端児扱いされることもありました。

現代においては、急激に多種多様な働き方や生き方が登場し、標準的なライフスタイルなどという前例が意味をなさなくなりました。

「正解がない」「正解が1つではない」という時代では、自分の基準で、自分にとってベストな生き方は何か?を、考え続ける必要があるのです。

しかも、そのテーマは多種多様で、かつ時代によってどんどん変化していきます。

「どうすれば、○○か?」

正解など存在しない時代に、漠然とした不安をなくす方法を、もんもんと考えても、なかなか解決にはたどり着きません。

そこで、思考のコツの1つとして「どうすれば、○○か?」を意識することが近道だと思います。

正解はない、と言いましたが、「その時・その場での自分にとっての正解」はあります。正解というよりは、選択と言ったほうが近いかも。

人生は選択の連続です。
正解はない、つまり「正しい」とか「間違い」、という基準はなくて、何か問題が出てくれば、その都度1つ1つ解決していくしかないのです。
で、違っていたら、修正していけばいいだけの話。

取り返しがつかないことなど、そうそうはないし、もし取り返しがつかないなら、そこで悩んでも仕方ない。諦めるしかない。
悔やむよりも、その後の最善策を考える方がベターです。

「どうすればいいんだろう?」を「どうすれば(解決できる)か?」と変換して、問題をどんどん繰り返して細分化していくと、捨ててもいい要素と、問題の本質が、だんだん浮き彫りになってくると思います。

思考方法のコツとして、意識しておいたらいいんじゃないかな。


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