「コンビニは使わない」節約法に疑問を持って考えたこと
現在、働いていないので、「節約」には気を使っているほうだと思います。
わりと普段からお金関係の記事や書籍も読むし、実際に新NISAやiDeCo、ロボアドバイザー、FX自動売買、仮想通貨など、いろいろと試してみています。
労働収入がないから切実です。
今のところ、収支はまずまずです。
節約のためコンビニを使わない、という選択
最近、節約のためのワザとか、お金の貯め方を発信している人の意見として、「コンビニは絶対に使わない」という節約法を見かけました。
1回見ただけなら気に留めなかったかもしれませんが、近い時期に別の人の記事でも見かけたので、そういうポリシーの人は一定数はいるのだな、と気付きました。
利用しない理由としては、「コンビニのほうが価格が高い」、「思わず”ついで買い”をしてしまう」ということのようです。
確かに、同じ商品なら、スーパーやドラッグストアのほうが安いですね。
ただ、価格だけの問題なのだろうか?と思ったので、考えたことを書いてみます。
「便利」だからコンビニエンスストア
価格だけを比較するなら、コンビニより安い店は確かに存在します。
ただ、「コンビニ=便利=都合が良い、役に立つ」という意味の通り、利用することでメリットもあります。
たいていの場合、メリットは主に「距離」と「時間」です。
コンビニを上手く利用する利点を挙げてみます。
1.家または職場から、近くにある場合が多い
店までの距離は重要です。
スーパーやドラッグストアのすぐ近くに住んでいれば別ですが、コンビニのほうが至る所に存在するので、近い場合が多いでしょう。
車で行くならガソリン代もかかるし、徒歩でも時間がかかります。
2.買物にかかる時間が短い
大きなスーパーだと、駐車場から店までも遠いし、売り場の面積が広いので歩く距離も長くなります。
また、レジも行列ができていることが多く、カートに山盛り買う人も多いので、1人あたりの時間もかかります。
その点、コンビニはコンパクトなので、1回の買物が早いですよね。
3.コンビニのほうが安い商品もある
どこで買っても値段が同じ商品=基本的に割引がない商品なら、コンビニでもいいですよね。
さらに、プライベートブランドのお菓子やドリンク、パンなどは、コンビニのほうが安く買える場合があります。
1人用の惣菜や、少量の食品が充実しているのも、コンビニの利点ですね。
4.「ついで買い」はむしろスーパーのほうが多い
少量の買物は、コンビニなら気になりませんが、スーパーなら1個や2個の買物のため、レジの待ち行列に並ぶのは気が引けます。
どうせならと「いずれ使うもの」を探しまわったり、特に必要ではないものを思わず買ってしまい、時間とお金、両方のロスが生じます。
5.買うものの組み合わせによっては、コンビニが効率的
例えば、「新聞と切手とシュークリームとホットコーヒー」を買う場合、スーパーやドラッグストアだけでは揃いません。
ちょっと無理矢理な例ですが、コンビニでは簡単に揃うのに、コンビニを使わないと決めたら、複数の店舗をハシゴしないといけないケースはあります。
厳密なルールより、トータル&柔軟な考え方
節約術の記事を書きたかったわけではなかったのであった。
「コンビニを使わない」という節約方法を否定するわけではありませんが、考え方によってはメリットを逃している=損をしている可能性がある、ということに目をそらしてはいけないのかな、とも思います。
「高いものを買うから」「要らないものを買うから」ダメなのであって、コンビニ自体が悪の存在ではありません。
「コンビニを利用しない」だけではお金は貯まりません。
逆に、コンビニを利用することで、時間の大幅な節約になることも覚えておいた方がいいでしょう。
コンビニ・スーパーのいいとこ取りをすればいいだけなのに、頑なに「コンビニ拒否」をする意味はあるのだろうか?と疑問に思います。
トータルで考えることの大切さ
いったん、コンビニ問題からは離れてみましょう。
買物以外の例では、職場から近いところに住む、というのもあります。
職場近くは家賃が高いからといって、「安いけど遠い」ところに住むと、通勤時間と交通費のロスのため、結果的に損をすることになることがあります。
また、車を選ぶときに、通常のエンジン車とハイブリッド車のどちらにするか、という例もありますね。
ハイブリッド車のほうが燃費がいいので、ガソリン代が安くすみますが、車両価格はハイブリッド車のほうが何十万か高い、というケース。
ガソリン代で、その価格差の元を取るには15年くらいかかる、という計算だと、結局元を取らないまま車の寿命が来てしまうこともあります。
(※あくまでもコストだけに注目した場合)
他にも、「支払いはキャッシュレスは使わずに現金のみ」とか「暴落がこわいから資産運用はせずに貯金のみが確実」など、謎のマイルールを決めている人がいるかもしれません。
目先のことだけに目を奪われると、判断を誤ることもあります。
物事は損得だけではない、とはいっても、もっと俯瞰的な視点を持って、長い目で見て恩恵を享受できる方法を選んだ方がいいと思います。
お金と時間に余裕ができる、というのが、幸福度を高めるために、最も重要なことだと思うので。
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