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何を悩んでいるんだい?明日死ぬかもしれないのに

人間は、いつ死ぬか分からない、という話。

先日、知人が仕事でお世話になった人が、突然亡くなってしまうという事故がありました。

交通事故ではなく、山道を歩いていて足を滑らせたのか、崖下に転落して頭を打ったことによる事故死だったそうです。
1人で仕事に出て、夜になっても帰ってこないので、家族が捜索願を出し、翌日か翌々日に死亡した状態で発見された、とのこと。

別れの言葉もなく

まだ若くして、病気で亡くなる人は珍しくありません。
病気であれば、一応は心の準備はできます。

が、突発的な事故の場合、朝はいつも通りに「行ってきます」と出かけていって、それが最後になってしまう、というのは衝撃的です。

交通事故をはじめ、火事や水難事故、労働災害、食べ物を喉に詰まらせるなど、予期しない突発的な死、というのは、いつ誰に降りかかってもおかしくありません。

遠い場所の小さな記事なら、あまり気に留めないかもしれませんが、身近なところで遭遇すると、人生何が起こるか分からない、ということを再認識させられます。

死はそこにある

全く人ごとではありません。
私もよく車を運転しますが、運転中にちょっと何かに気を取られて対向車線にはみ出したら、正面衝突して死ぬことはあり得ます。
日常的に「死」はそこにあるのに、まさか自分が・・と、普段は目を背けているだけ。

事故だけに限りません。
知り合いから聞いた話で、一緒にゴルフをしていたメンバーが、プレイ中に突然具合が悪くなり、帰らぬ人になったそうです。大動脈瘤破裂でした。

また、10年以上も前ですが、プロ野球、巨人軍の木村コーチ(37)が、試合前の練習中にクモ膜下出血で倒れて亡くなった事件も記憶に残っています。

いずれも30代や40代で、「さっきまで元気だった人」に、いきなり予期せぬ悲劇が訪れるのです。
家族もびっくりでしょう。

決して珍しいことではないと思います。
毎日のように、日本のどこかで突然倒れる人というのは発生しています。
※心臓突然死だけで、毎日200人だそうです・・マジか。(日本AED財団による)

2022年のデータでは、日本の年間死亡者数は約157万人です。
1日4,300人、1時間あたり180人、毎分3人、20秒ごとに1人が死ぬ。
もちろん、大半は高齢者と病人でしょうが、年齢に関係なく、すぐに順番が回ってきそうに思えますね。

半数は平均寿命よりも前に死ぬ

平均寿命くらいまでは生きるだろう、と何となく思っている人は多いのではないでしょうか。

一部の大富豪がいるお金の平均と違って、寿命は極端に長生きの人(フリーレンさんとか)が平均を上げていることはないだろうから、およそ半数の人は、平均年齢よりも短い命になるのだと思います。
50代や60代で亡くなる人は全然珍しくはありません。

人はいつ死ぬか分かりません。
明日死ぬかもしれません。

だから・・
・小さなことで悩んでいるヒマなんてない。
・今日という日を大事に生きよう。
・いつかやりたい、ではなく、今からやろう。

というような、結論に持っていくのが、無難できれいな締めかたなのでしょうけども・・。

もう少しだけ追加しておきます。
後悔について。

死ぬときに後悔しないために

死んだ人にインタビューはできないでしょうから、死期が迫った人が語った言葉なのでしょう。
よく聞くのは、「やった後悔より、やらなかった後悔のほうが大きい」ということです。

死期が迫った人の後悔の例です。

・リスクを恐れず、挑戦しておけばよかった。
・働き過ぎてしまった。
・そんなに我慢をし続けなければよかった。
・もっと家族との時間を作っておけばよかった。
・まわりの声じゃなく、自分の意見を尊重しておけばよかった。
・思いをきちんと言葉で伝えておけばよかった。


「人はいつか死ぬ」のは必然で、これは変えられません。
死んだら、もう家族や友人とは話せません。
お金はお墓に持っていけません。

「いつ死ぬかは分からない」という事実も、若いうちでも目をそらさずに、もう少し意識してもいいのではないか、と考えます。

明日死ぬかも知れません。
それでも今日という日は自分の人生です。

One more thing

伝説のスピーチと言われている、Appleのスティーブ・ジョブズ氏の言葉から抜粋した一部を掲載しておきます。

自分はまもなく死ぬという認識が、重大な決断を下すときに一番役立つのです。なぜなら、永遠の希望やプライド、失敗する不安…これらはほとんどすべて、死の前には何の意味もなさなくなるからです。本当に大切なことしか残らない。自分は死ぬのだと思い出すことが、敗北する不安にとらわれない最良の方法です。

スティーブ・ジョブズ氏スピーチ全訳より(日本経済新聞社)


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