チャイボーグって知ってる?

皆さんはチャイボーグって知っているだろうか? 二十歳の娘に聞いたところ、「流行っているよね」という返事だったので、娘ぐらいの若い子には浸透している言葉らしい。

チャイボーグとは、「チャイニーズ」と「サイボーグ」を掛け合わせた造語のようで、「サイボーグ並みに人間離れした美しい女の子たち」をいう。

中国で脱税で一時日本で話題になった中国のトップ女優・ファン・ビンビン。真っ赤な口紅、陶器のようなセミマットな色白肌、凛々しい眉毛など、彼女のような顔を思い浮かべてもらうのがいい。

そう言ったメイクが、「チャイボーグメイク」とか「中華メイク」「中国メイク」と呼ばれていて、日本でも人気になっている。

娘が以前こんなことをつぶやいていたのを覚えている。「友達でさぁ、ファン・ビンビンになりたくて、整形を繰り返している子がいるんだよね」 その話を聞いて、「そういう感覚なんだ。時代は変わったなぁ」と思っていた。

中国の女優さんは、以前から総じてキツめな方が多い印象だ。整った顔をしたキリッとした美人。自分とは別世界のいわゆる高嶺の花的な雰囲気を放つ。

以前某BS局で、中国女性3名をMCとして、北京から中国の流行をお届けするような番組を制作していた。その時、中国女性のMCをオーディションしたのだが、日本人の制作チームの好みは、中国の典型的な美女ではなく、かわいい系の愛嬌がある女性だった。日本に入ってくるような中国ドラマでもどちらかというと、典型的な美女よりも、かわいくて愛嬌がある女性が受け入れられる印象が強い。

現在、コスメに関しては、今までは韓国コスメ一辺倒だったのが、中国コスメもどんどん日本で受け入れられるようになっているようだ。

以前ある中国の会社から、中国コスメを開発するのに、日本のイラストレーター さんのイラストを使いたいので、交渉してもらえないかというオーダーがきたことがあった。その時の商品イメージは、見るからにかわいらしく、おしゃれだった。「中国でもこんなかわいい化粧品がでてくるようになるんだなぁ」と思っていたら、あっと言う間に、色々な中国コスメが市場に出回ってきた。

先日、上海のライターさんがそんな中国コスメ事情を書いてくれた。

中国コスメブランドが台頭してくる中、以前はすっぴんに近い女性がほとんだった中国でも、メイクに関心をもつ若者が増え、プロに手軽にメイクをしてもらえる「メイクボックス」の利用などが商業施設に増えていると言う。

弊社の上海スタッフが早速体験して、YouTubeで紹介してくれている。彼女がどう言う風に変身するか、要チェックだ。

毛沢東の言葉「婦女能頂半辺天」(女性は天の半分を支える)が共通認識としてあり、基本的には、男女平等で、女性も生涯働くことが前提の中国社会。自己主張もはっきりし、パワフルな中国人女性のメイクが流行ると言うことは、今後日本もそう言う男女平等の社会に向けて突き進んでいけるだろうか?

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