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触れてみよう「農」の世界、越前カンタケ栽培記録①~プランターから始める農業~

自己紹介の中でも触れましたが、我々ヨシダ工業は金属加工業を生業とする福井県鯖江市の会社です。
そんなものづくりの会社が「とにかく一度、やってみるか」と始めたのはまさかの「農業」でした。
新製品の開発というわけではないのですが、これも一つの挑戦の記録だと思い、ここにその顛末をまとめていくことにします。
この記事を書いている今現在、キノコは生えていません。
キノコは生えてきたのか、食べることはできたのか、味はどうだったのか、
皆さんと一緒に「農」の世界を楽しみながら覗いてみたいと思います。

ハードル高しスマート農業 まずはプランターから始めよう

近年は異常気象で野菜の高騰のニュースをよく目にします。
「ネギが3本でこんな値段!??」
なんてスーパーで驚くのも日常茶飯事になってきましたね。

そんな中、工場の中で作る水耕栽培の野菜工場ならば異常気象のイレギュラーに対応できるのではないか、とスマート農業に注目した我々一同。
別に儲けが出なくても会社の人や近所の人たちに配って福利厚生の一部にしてしまえばいいではないか、とさっそく水耕栽培を調べ始めました。

理想とする野菜工場 社員の一生分のレタスが育てられそう

調べてみるとコストがやばい(汗)
コストだけじゃありません。販路、スペース、単価などなど、クリアしなければならないハードルは多く、その高さもなかなかです。
やっぱり簡単な世界じゃないな、農業に従事し、食べ物を生産してくれている農家の方々、ありがとうございます、と思っていた我々。

ただ、調べ出すと興味がふつふつと湧いてくる「農」の世界。
まず大掛かりに始める前に何か小さなことからでも始められないか、
そう思って調べてみると・・・

ありました!
「キノコ」です。
これならば会社の空きスペースでも育てられるし、大掛かりな設備もいらないのでコストもそこまで大きくありません!
でも今は11月・・・。そんな都合よく育てられるキノコが・・・

ありました!
そのキノコは「越前カンタケ」という福井県独自のキノコで、寒い時期に生えてくるヒラタケの一種とのこと。
通常11月くらいから栽培を開始するキノコらしく、すぐに栽培に取り掛かることができ、しかも地元食材です。

福井県池田町で発見され、平成4年に品種登録された福井県独自のキノコ「越前カンタケ」

しかしながら、栽培に使う菌床(キノコが生えてくる台座のようなもの)は通常5月に注文して販売する方式なんだとか。
そんなに都合よくいかないなぁと思いながらダメもとで菌床を販売している森林組合に連絡してみると・・・

ありました!
そこまでの量はないけれど、少し分けていただけるとのこと。
ここまでタイミングがあったら育てるしかないよな!とさっそく栽培を開始することにしました。
この越前カンタケの栽培は比較的簡単で家庭用のプランターで始められるようです。
さっそくを道具を買いに行ってきました。

写真右上の白いのが菌床です 他はホームセンターですぐに揃う園芸用品

ついに始まるキノコ栽培 スマート農業への足掛かりは作れるか

ここまでトントン拍子で進み、思い立ってから5日で道具を揃えるところまできたキノコ栽培事業。
まずは小規模でも「農業」に触れてみようと勢いで始めたわけですが、はたしておいしいキノコは生えてくるのでしょうか。

次回は伏せこみ(菌床を植える作業)の様子を話しつつ、キノコが今どうなっているのかを記事にできればと思います。
次回もよろしくお願いします。

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