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プロダクトマネジメントと行動経済

事業責任者の重要性

「プロダクトマネジメント」
と言う言葉を聞いたことがあると思います。
いわゆる製品とか商品はプロダクトです。
端的に取れば製品管理みたいになりますが、
実は川の流れで言えば川上の源流から、
川下の海まで流れている下流までを、
全て一貫して管理する事です。
その責任者はプロダクトマネージャーと呼ばれ、
ある意味…事業責任者です。

プロダクトマネージャーのスキル

プロダクトマネージャーは、
実に重要な役割を担っています。
技術力や開発力よりも、
ビジネススキルに情報力、
知見や交渉術、
コスト面を考える財務能力も必要です。
その中で一番重要なのは「人間管理」でしょう。
社内では、
スケジュールの進捗管理や、
実行部隊優先順位の見極め力、
社外では、
ユーザーエンゲージメントの向上や、
顧客増加の戦略、
経営的には、
経営陣への説得力、
ステークホルダーの巻き込み力等々…
様々な役割を担っているのです。

全ては対「人間」である事

自社の製品がどこからどこを見ても
「他社より優れている」場合でも、
自社に乗り換えてくれないと言う事も、
多々あるでしょう。
それは「対人間」だからなのです。
幾度となく書いて来ましたが…
人間は感情で動く生き物です。
理不尽な行動を取ると言う事ですね。
「多様性」と言う言葉が広がっていますが、
誰かが…
「何でこんな得する事をやらないのか?」
と言う事がありますが、
人間はエラーを起こしますし、
相手の思い通りに動くわけが無いのです。

行動経済を活用する

プロダクトマネージャーの重要なスキルには、
「行動経済学の本質」
を学ぶことが必要に感じます。
その理由は、
プロダクトマネージャーは様々な情報を基に、
意思決定をする機会が多々あります。
その際に「無意識的現状維持バイアス」が頭にあれば、
イノベーションは起きませんし、
顧客心理など図れません。
最適とは言えない「意思決定をしてしまうリスク」は、
誰しもが持っているからです。
人間本来の持つ感情に注力した、
意思決定メカニズムのヒントに、
大きく関係している行動経済学は、
確実に必要であると感じるのです。

人間心理を行動経済へ

上記に書いたように、
プロダクトマネージャーは行動経済学を学ぶべきです。
「人は基本的に選択の自由」を求めています。
逆に言えば…
人は選択が出来ないと、
過度のストレスが溜まるのです。
ある書籍で紹介されている話ですが、
とある老人ホームがありまして、
その老人ホームで、
「何もせず漫然と暮らしている高齢者」より、
「植物を育てている高齢者」の方が長生きした!
という結果が出ていました。
これはとても重要な意見です。
「植物の育て方に選択の自由」
があった事で生まれた活力です。
人間心理を上手く摑まえることが出来れば、
素晴らしいプロジェクトマネージャーが、
誕生する事でしょう。

プロダクトマネジメントと行動経済

人間は変われない生き物である事
「現状維持バイアス」
選択肢が多すぎると困る事から
選択して損をしたくないと言う
「プロスペクト理論」
最初に目にした数字を前提にする
「アンカリング効果」
一度自分の物になると価値が上がったように感じる
「保有効果」
松竹梅とメニューが3種類あると圧倒的に竹を選ぶ
「極端回避性」
そして…
ひじで軽く突っつくと言う事で良い方向へ促す
「ナッジ理論」他、
行動経済を取り巻く人間感情はとても複雑です。
この本質を覚えているだけでも、
他にはない圧倒的な差が生まれます!
プロダクトマネジメントを遂行するプロダクトマネージャーは、
必ず行動経済学を学んだ方が良いでしょう!
これは断言します。

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