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コラム 「野菜のお供に」

【むかしむかし発行していたメルマガの記事から】 
野菜をどうやって美味しく食べるか、を考えたコラム。この中で紹介している柿田川公園(静岡県駿東郡清水町)で売っていた辛いもろみ「辛みとう」は今ではなくなってしまったけど、今でも食べたいぐらい美味しかった。(=^・^=)

「野菜のお供に」    
by 吉田柴犬(当誌編集長)

 柴犬も野菜大好き!っつーほど、でもないんだけど、あんまり嫌いな野菜もなくて、煮物も、焼いたのも、生野菜もけっこう好きなんだよね。 

 そーゆー意味では、野菜はどうやって料理するかが大切で、これがなかなか難しいわけなんですね。外食するときは、いろいろ手をかけた野菜料理はこれまたうれしいんだけど、自分で食べるときはシンプルな料理が簡単だし、美味しいんだ、これが。

 まず、サラダだったら、自分でドレッシングを作るのがポイントでしょ。オリーブオイル、酢、こしょう、塩をベースに、しょうゆ、タマネギ、にんにく、アンチョビ、ゆで卵、ピクルス、なんかを適当に混ぜてみると、市販のより美味しいのが出来るんだよ。こつはよーく混ぜて、30分以上置くこと、食べる前に、しつこく混ぜること、だけ、ね。特におすすめはタマネギを大量にすりおろして、リンゴを少々すり下ろして、オリーブオイル、酢、しょうゆ、こしょう、塩で作ったドレッシング。これ、ダメおやじの古谷三敏の本で知ったんだけど、肉厚のピーマンやキャベツをざくざく刻んだの(千切りにしなくても、オーケー)にかけて食べると、どんぶり一杯はいけるいける。

 トマトは輪切りにして、刻んだにんにくをふりかけて、ばしばし叩く。あればオレガノとかバジル、なければ大葉を刻んで散らす。塩(あればクレージーソルト)、オリーブオイルをかけて、ラップをして、冷蔵庫で冷やして食べてごらん。もー、泣けるわよん。あ、クレージーソルトは常備すると最高なスパイスね。時間がないときは、これをかけるだけで美味しいもんね、

 中華風にしたい時は、キュウリ。キュウリをコップなんかでばしばし叩いて、手でさく。酢、ごま油、しょうゆ(あればニョクマムとかナンプラー)、豆板醤(なきゃ一味唐辛子でオッケー)でたれを作って、キュウリをつけて、冷蔵庫で冷やす。これはビール がぐいぐい飲めるね。これ、ごま油を使わないと中華風になんないのね。

 えーっと、サラダもめんどくさい、という時は、野菜を洗って、適当に切って、そのまま食べましょう。トマト、キュウリ、キャベツ、大根、にんじん、ピーマンなら生でいいし、アスパラ、オクラ、ジャガイモ、だったら、さっとゆでるだけでいいしね。普通は金山寺とかもろみをつけるとこだけど、こないだの伊豆旅行でいいのを見つけました。清水町の東洋一の湧水がある「柿田川公園」で買ってきたとうがらしの入ったもろみ「辛みとう」(しんづ食品)。辛口、激辛があるけど、普通ので十分。じーんと辛いけど、このおいしさはやみつきになるね。インターネット通販でも買えるので、アクセスしてみてくらはい。

しんづ食品     http://www2.tokai.or.jp/shinzu/ 
【注: もう売っていません】

 最後に根性があるなら食べたいのが、小芋の炭火焼き。七輪とかあると最高だけど、外でバーベキューをするついでにやってみるといいです。里芋の小さいのを使うけど、海老芋があればきっともっと美味しいね。小芋を串にさして、炭火で焼くだけ、洗ったり、皮をむいてはいけません。そのうち、ぷしゅっと音がして、皮が割れて、中から真っ白なお芋が顔を見せたら、塩をふって、はふはふいいながら食べる。これ、水上勉の名著「土を喰う日々」で紹介されてたけど、もう畏敬の念さえ覚える食べ物の一つね。【柴】

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隔週刊メールマガジン 浜松ショッピング&ダイニングガイド「浜州鳥」
発行日: 2001.10.14 発行 第118号

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