見出し画像

会ったことのないお姉さんに懺悔したら書く意欲が戻った

noteで私を知ってくださった編集者さんから、お仕事をいただけることがある。

だから、この気持ちは書けずにいた。だけど、もう終わったことだから書こうと思う。

実は1/6からの一週間、「文章を書きたくないな」と思っていた。

今まで「書けない」ことはあっても「書きたくない」ことはなかった。

仕事の文章も趣味の文章(このnoteとか)も、どちらも常に書きたい気持ちが持続していた。noteの毎日更新を始めた昨年の2/26からだから、300日以上ずっとだ。

だから、「書きたくない」と思っている自分に戸惑った。

そうなった原因は、おそらく年始から続くメンタルの不調だと思う。それ以外には特に思いつかない。

怖かった。「このままずっと書きたい気持ちが戻らなかったらどうしよう」と不安だった。

だけど、それ以上に腹が立った。

自分に対して、「まだライター歴1年未満のど新人で、お仕事いただけるだけでも有り難いのに、書きたくないなんて何様!? 意欲しかとりえがないクセにどんだけ調子乗ってんだよ!」と思った。

今まで、家族や友人にも、noteでも、「文章を書きたい」という情熱ばかり伝え続けてきたし、応援してもらってきた。

それなのに「書きたくない」と思ってしまっている自分が、許せなかった。

我ながらかなりメンがヘラった発想なのだけど、私は無性に懺悔したくなった

「書きたくない」と思ってしまっていることを誰かに告白して、謝りたい。そして、できることなら許されたい。

なんていうか、「懺悔欲」とでも呼ぶべき衝動に掻き立てられ、いてもたってもいられなくなった。

そんなとき、ある人の顔が浮かんだ。

いや、実際に浮かんだのはアイコンだ。私は彼女に会ったことがなく、顔も知らない。

その人はnoteで知り合った素敵なお姉さん。なんとなく「お姉さん」という感じだけど、実年齢は知らない。たぶん、同世代か私のほうがやや年上なんじゃないかと睨んでいる。

私は無性に、彼女に話をしたくなった。今の気持ちを話して、懺悔したい。

その欲求に負け、彼女にDMを書いた。

だけど、彼女とはたまにリプライのやり取りをするくらいで、DMをしたことがない。

「突然のDM失礼します」で内容が懺悔って重すぎる。そんな茶番に巻き込まれるなんて、彼女にしてみたらとんでもなく迷惑だろう。

そう思い、送信ボタンを押す前に思いとどまって削除した。

だけど、その後も原稿に向かうものの、どうしても書けない。

涙が出てくる。鎖骨の下あたりがぎゅうっと痛くて、呼吸が苦しい。

どうしようもなくなって、また彼女にDMを書く。消す。また原稿に向かう。書けない。書きたくない。

その繰り返しだ。

しかし、何度目かのDMを書いたあと、うっかり送信ボタンを押してしまった。

あわわ……!


ここのところ抑うつ状態の私を見かねて、夫が散歩に連れ出してくれた。

散歩から戻ると、彼女から返信が来ている。

それは、とても誠実な言葉だった。

会ったこともない私をこんなに尊重してくれるなんて……。ありがたくて、ちょっと泣いた。

その後、しばらくチャットに付き合っていただいた。

彼女に現状を話すと、「誰しもが通る道だ」と言われ、安堵した。

すると、不思議なことに「書きたい」と思った。

パソコンに向かう。この数日、ずっと頭の中でモヤモヤしていた書きたくない気持ちが、蒸発したかのように消えていた。

結局、「書きたくない」気分は1週間で終わった。

終わった今だから思うのだけど、「書きたくない」と思ってしまうことに対して、そこまで罪悪感を抱かなくても良かったのかもしれない。

だって、「仕事したくね~」って言ってる人いっぱいいるし。

「そう思っちゃいけない」と自分の感情を抑制することが、心に良くなかったのかも。

ともあれ、私の謎の懺悔を聞いてくれたお姉さんには、どれだけ感謝しても足りない。

そのうち、ご本人に直接会えますように。

サポートしていただけるとめちゃくちゃ嬉しいです。いただいたお金は生活費の口座に入れます(夢のないこと言ってすみません)。家計に余裕があるときは困ってる人にまわします。サポートじゃなくても、フォローやシェアもめちゃくちゃ嬉しいです。