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誰も教えてくれない生産性のあげ方|違いを知り、違いを受け止める

違いは神様がくれた宝物

人はそれぞれ違った個性を持っています。
人類は大昔から、個々が違うことで生き延びてきました。

暑さに強いアフリカの人たち、寒さに耐えられるエスキモーの人たち、酸素が薄い場所に適応した山の人たちなど、住処に合わせて様々な個性を得てきました。

決して、誰がどの人よりも優れているというわけではありません。
それぞれの個性が違うことで生き延びてきた人類は、顔つき、体格、能力、そして考え方も違います。

その違いは地球にどんな変化が起きても、誰かが生き延びることができるように神様が人類にくれた宝物なのです。

しかし、リーダーになりたての頃は、自分とメンバーの違いになかなか気づくことができません。

仕事ができるからリーダーになったことを忘れてしまい、「なんであいつは俺と同じようにできないんだ!」とイライラしてしまいます。(泣)

そんなイライラした状態では、メンバーの良いところが見えなくなってしまいます。
だから、悪いところばかりが気になり、お前は出来ない奴と相手を決めつけてダメ出しばかりをしてしまいます。

結局、任せられる仕事も任せられなくなり、一人仕事を抱え、多くのリーダーが身体を壊したり心を病んだりしてしまいます。

たとえ、そうならなくても、ガミガミ言い続けるパワハラリーダーに、メンバーも距離を置くようになり、協力を得られず限界が来てしまいます。

一人でやっていては、リーダーがどんなに頑張っても一人分の成果しか上げられず、チームとしての生産性は上がりません。

大事なことは、期待された目標に向けてメンバーが行動を起こすことです。

そのために、リーダーは何からはじめれば良いのでしょうか。

それは、「違いを知り、受け止めること!」なんです。

例えば、「お前はダメなやつ!お前の言っていることはおかしい!」と否定されれば、リーダーに対して不安や恐怖を感じます。

人は、不安や恐怖のある状態では、目標に向けて前向きな行動をとることはしません。
言い訳したり、耳をふさいだり、自分を守るための後向きな行動しかとりません。

一方、メンバーが自分を受け止めてくれているんだと感じたとき、
「あ、この人は自分のことをわかってくれているな!」という安心感が生まれます。

「あ、この人は、ここはできているけど、ここはできていないんだな」と、
リーダーがメンバーのありのままを一旦受け止め、自分との違いを知れば、メンバーの不安や恐怖がなくなります。

そのとき、メンバーは動き出します!

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私の数少ない成功体験をお話します。(笑)

ある駅を作る現場に赴任した時、前の現場で「なんで、こんなに仕事をしない人」と思っていた人と一緒に仕事をするようになってしまいました。(汗)

最初は、「え、大丈夫か?こんな人と一緒で!!!」と思いました。
でも、この時、ちょうどカーネギーの「人を動かす」を読んだばかりでした。(笑)

「俺は人を動かす人!」

すると、「このままでじゃ、いかんな!」と覚悟を決め、上司であるIさんに勇気をだして、
「この現場では、どのように仕事を進めましょうか?役割分担なんか、どうします?」と相談してみたのです。

私は、大した答えは期待していませんでしたが、
「俺は工務関係(お金)をやるから、吉田くんは現場の施工をみてくれないか!」と返ってきました。

(お、前と違うぞ!)

こうして事前に相談したことで、Iさんは以前と人が違ったように一生懸命に仕事をしていました。
現場も10カ月で10億の出来高をあげるというハードな仕事でしたが、無事完成することができました。

現場の終わりに「吉田くんは、俺のことをバカにしなかった!」と
とても嬉しそうに話していたことを忘れられません。

今でも30年以上、年賀状のやりとりをしています。
あの時の自分の一歩は自分でも褒めてやりたいと思います。

目の前にある現実が、自分の想いと違っていても、まずはそれを受け止め、それをどうすればいいのか最善の方法を考え実践できた昔話でした。^^

今回の質問です!

「メンバーには、どんな良いところがありますか?」

次回に続きます。お楽しみに!!

拙著「部下が変わる本当の叱り方」明日香出版社P48「なぜ、できない部下を見るとイライラするのか?」から引用していまます。

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