見出し画像

父が認知症になった

久しぶりの投稿。

過去の自分の投稿を読んだ。
一緒に回転寿司に行ったあの記憶は、まだ4年前か。

もっと遠くに来てしまったような感覚だ。

書くべきか書かざるべきか。



父が認知症になった。

わかったのは昨年。
異変は一昨年の年末からあった。

いや、過去の投稿を見たら、4年前から初期症状が出ていたではないか…。

その後コロナ禍が始まり、顔を合わせる機会や父自身の外出の用事もガクンと減り、家でゴロゴロしていることが増え、悪化が加速したのかもしれない。

一昨年の年末、ちょっとおかしいなと思いながらも、家族としてそれを受け止めるのに時間がかかっている間に、あれよあれよと父の様子が変わってしまった。

父の症状(というか言動)を理解しようと試行錯誤している中、次々と変化していく、何か起きる。だいたい悪い方に。
だから、なかなか対応も気持ちも追いつかない、追いかけっこをしたまま。
落ち着いて振り返ることも出来ず、文章にすることもできずにいた。


でも、4年前の父は、母を大切にし、少しだけでも家事を手伝い車を出し、ライフワークのようなものもあった。
穏やかな日常を暮らしていたんだ。
自分の投稿で振り返ることができた。
だから今のことも、きっとか書いておいた方が良い。


4年前から少しずつ体力の衰えはあっても、一年ちょっと前まで、大きく変わらず過ごしているように見えていた。


 遠くに来てしまったように感じる今。

家から一歩も出ず、家事どころか自分の身の回りのこともパーキンソンの母に任せ、ほとんどやらなくなった父。

一番変化についていけないのは、本人なのかもしれない。

診断前は、一生懸命自分は大丈夫なのだ、母を守るのだと、自分の衰えを見せないよう振る舞っていた。
自分が一番わかっていたのだろう。
守るべき人がいるのに、日に日に自分が壊れていくのは怖かったと思う。


診断後は、気落ちしたのか引きこもり状態になってしまった。
脳の状態のせいもあって、混乱したり、すぐに怒ったり。
薬を飲んでいたこともあったけど、その時は口数も少なく表情も消えて食欲もない状態。
「こんなもの飲ませて俺を病人にする気か!」
と言って飲まなくなった。
(今考えるとごもっともな話だと思った。)

今は表情は一時期より戻ったようだけど、ほとんど寝てるだけの生活だから、何かが良くなることはなさそう。

少しだけ、家族の理解が追いついてきて、混乱させない、間違っていても否定しないとか、気をつけられるようになって、激しく怒る機会は減った。


娘としては、寿命を延ばして欲しいとは思えない。
頑張ってリハビリして前のように元気に!とまでも思っていない。
ただ、今、何ができてもできなくても、不快なことはできるだけ無く、穏やかに暮らしていて欲しいとだけ思う。

そんな暮らしを続けるために、家族は、私は何ができるのか。


専門家?の話を聞いたり読んだり検索しても、一方では家族だけでみるのは難しいと言いながら、一方では易怒性のある人は介護サービスは断られるという。

おとなしくさせたい場合は薬を飲ませて、早く寝たきりにさせるそうで…
ネットや本で知識としては知っていたけれど、最近、本当にお医者さんにそう言われた時は、自分の中で消化するのに時間がかかって、私が体調を崩してしまった。

泣いて喚いて八つ当たりして暴飲暴食して。
疲れてたくさん眠って、落ち着いて考えたら、答えは最初から決まっていた。

何が大切なのか、何を大切にしたいのか。


続きはまたきっと書くと思う。
明日なのか、また数年後なのかわからないけど。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?