見出し画像

ロートレック ムーラン街

若くも美しくもない女たちが尻を出している。

1894年 油彩
ワシントンナショナルギャラリー収蔵

性病の定期健診を受ける娼婦たちです。
1800年代のパリには1万人~3万人ほどの娼婦たちがいたと言われています。

街に立ってる娼婦を最下層とすれば、娼館に属し、定期健診を受ける彼女たちは
最高とは言わないまでも、きちんとした安全・安心な商品だったのでしょう。

体を売り、裸になるのが仕事の娼婦とはいえ、
尻を出して検診を受ける姿はあまり見られたくない姿のはず。

彼女たちとロートレックには信頼関係のようなものがあったのでしょうか。

彩美画廊 大北良彦

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?