クリムトのダナエ
日本でも人気のあるアーティスト クリムトの作品「ダナエ」。
アルゴス王アクリシオスの娘ダナエに恋をした主神ユピテルが、
黄金の雨に姿を変え、ダナエの下へ降り立ち、愛の契りを交わすという、神話を主題とする作品。
ほぼ正方形の画面の中へ蹲るような姿態で描かれる本作のダナエの股間部に、
まるで精子を思わせるような円と線、そして鉤状の形をした黄金の雨に姿を変えた
主神ユピテルが流れ込んでおり、その情景はあたかも主神ユピテルによる愛する
ダナエへの愛撫を連想させる。
ダナエの頬は紅潮し恍惚の表情を浮かべている。
右手は乳房へと置かれ、かきむしるように爪を立てている。
左手ははっきりと描かれていないが、性器を触っているように見える。
クリムトは日本人にもとても人気がある。ロマンチックで甘美な作風だしね。
だけどその主題はただ甘美なだけでなく、とても官能的だ。
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