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「どうせ私は○○される」を疑うことで人生は変わる

人は過去の経験から自分のセルフイメージ(私はこんな人間だと自分で認識すること)を作っていきます。

例えば、友達や親に昔からかわいいと言われていたら『私はかわいい』というセルフイメージを持つようになります。

このセルフイメージは単純に自分をどう思っているかだけでなく、この自分に見合うように現実を選び行動に移していくことに繋がっていきます。

自分のことをかわいいと思っていると、かわいい自分に似合う服を選ぶようになります。

「かわいいね」と言われたら「ありがとう!」と素直に受け取り、容姿を否定する言葉を気にしないで放っておくようになります。

自分の生活に無意識に直結していくセルフイメージの役割を理解した上で、今回ちょっと考えてみてほしいのは「どうせ私は○○される人だ」というネガティブなセルフイメージです。

どうせ捨てられる。

どうせ嫌われる。

どうせ怒られる。

どうせバカにされる。

ネガティブなセルフイメージもポジティブなセルフイメージと同じ様に、自分に見合う現状を無意識に選んでいきます。

この無意識が本当にやっかいなんです。

自分が気付かないうちに自分に見合うと思っている現状を選んでいくので、「この現状を変えたい」と思って変えたとしても、元の現状に戻ってしまうのです。

例えば、「どうせ私は男性にバカにされる」というセルフイメージを持っていた場合、優しい男性が現れたときに騙されているんじゃないかと疑いたくなってきます。

または無意識にわざとバカにされるように仕向けてしまうことだってあります。

そんなネガティブなセルフイメージは、過去に大きく傷ついた出来事によって作られることが多いです。

大きく傷ついた出来事があった時に「私は大切にされる人間なのに酷い扱いされるのはおかしい!」と反発することよりも、「どうせ私は酷い扱いをされる人間だからしょうがない」と受け止めた時に作られます。

反発するよりもそのまま受け取ってしまう方が、理不尽なことずっと向き合わなくて済むので案外楽なんです。

特に幼い頃に大きく傷つく出来事が起きると、知識と体力が必要になる反発ができずに、たとえ理不尽なことであっても「こんな私だからしょうがない」と現実を受け入れていきます。

でも大人になったいまなら、セルフイメージは変えられます。

ネガティブなセルフイメージを取っ払って、無意識に選ぶ現実も変えていくことができます。

その方法は簡単です。

「どうせ○○される」を徹底的に疑ってみるだけです。

例えば、職場の人に挨拶を無視されたような気がした時に「どうせ私のこと嫌ってるんだろう」と思ったら、「そんなわけないでしょ」と自分でツッコんでみるんです。

だいたいそんなことないです。ただ挨拶が聞こえてなかっただけだったり、その人が人と話すのが苦手だっただけなんてこともよくあります。

「どうせ○○される」というネガティブなセルフイメージを疑ってみると、他者の行動や言動などから理由を探すようになり、原因を自分のせいにしなくなります。

また自分のネガティブなセルフイメージに対しても、「そんな風に扱われていいわけないよね」と考え方を変えていけるようになります。


私の話になりますが、長いこと『どうせ全部私のせいにされる』というセルフイメージを持っていました。

きっかけは小学生の頃に一度だけ、父親に姉との喧嘩の原因を全部私のせいにされた出来事でした。

勘違いと思い込みが重なったほぼ事故のような出来事だったのですが、幼い私にとってはショックな出来事で、『どうせ私のせいにされる』というセルイメージを持つには十分でした。

このセルフイメージは結婚した後も残っていました。

ある日旦那さんに子どもが部屋を散らかしている様子を「部屋散らかってるね~」って指摘された時のことです。

旦那さんはただ見たものを見たまま言っただけだのに、私のせいにされたと思い込んで「私だって忙しかったんだから!!」と強く怒ったことがありました。

「なんか話がずれてる。なにかがおかしい」

会話の違和感に気付いた時に、様々な事に対していつも私のせいにされていると解釈していることに気付き始めました。

誰も私のせいにしていないのかもしれないと思い始めてからは、「部屋散らかってるね~」と指摘されたも、私のせいにされたと思わなくなりました。

その後は怒るんじゃなくて、普通に「後で片付けが大変だよ~」と会話ができるまで変化していきます。

「どうせ○○される」というセルフイメージを「そんなわけないでしょ」とツッコんで疑ってみるだけで、行動や受け取る言葉が変わるだけでなく、人間関係も良い方向に変わっていけます。

大げさじゃなく、人生を変えていくことができます。


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