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物理学者の誕生日:3/26~3/31

3月26日:アンソニー・レゲット(1938~)

3月26日はアンソニー・レゲット博士(1938~)が生まれた日。ヘリウム3(3He)超流動を説明する理論の構築など超伝導・超流動の分野で多数の業績を挙げている物理学者。2003年にはアブリコソフ博士、ギンツブルク博士と共にノーベル物理学賞を受賞。

『物性研究』Vol.1 No.1(2012年5月号)には、2011年に東京大学で行われた集中講義の講義ノート(158ページ!)が掲載されている。BCS理論の基礎から、3He超流動、そして、Exotic Superconductivityが解説されている。

レゲット博士は日本での勤務経験もあり、科学英語論文の書き方に関する記事も残している。日本語的な英語は逆戻りの「脇道」が多く、主張が良く分からない、とのこと。。。

https://doi.org/10.11316/butsuri1946.21.790

3月26日:カール・ワイマン(1951~)

3月26日はカール・ワイマン博士(1951~)が生まれた日。ボース=アインシュタイン凝縮(BEC)の観測を成し遂げた物理学者。彼はこの功績により、エリック・コーネル博士とヴォルフガング・ケターレ博士と共に2001年のノーベル物理学賞を受賞。

ワイマン博士はコーネル博士らとルビジウム(87Rb)原子の気体をレーザー冷却と磁場による閉じ込め、BECの観測に成功した。論文は以下。

https://doi.org/10.1126/science.269.5221.198

ワイマン博士は科学教育に注力していることでも知られている。以下の動画は、昨年、東北大学で開催された国際シンポジウムのもの。

こちらの動画では、Project-Based Learningや今後の大学に求められるミッションなどについて語っている。

3月27日:ヴィルヘルム・レントゲン(1845~1923)

3月27日はヴィルヘルム・レントゲン博士(1845~1923)が生まれた日。X線の発見により、1901年の第1回ノーベル物理学賞を受賞。

X線は医療現場でも“レントゲン撮影”などで活用されている。111番元素のレントゲニウム(Rg)は彼の名にちなむ。

3月28日:ジェローム・フリードマン(1930~)

3月28日はジェローム・フリードマン博士(1930~)が生まれた日。クォークの発見(電子の陽子深部非弾性散乱実験を用いた探索)により、ケンドール博士、テイラー博士と共に、1990年のノーベル物理学賞を受賞。クォークはもう分割できない素粒子。

3月29日:ジョゼフ・テイラー(1941~)

3月29日はジョゼフ・テイラー博士(1941~)が生まれた日。アメリカの宇宙物理学者。連星パルサーの発見により、ハルス博士と共に1993年のノーベル物理学賞を受賞。連星パルサーの運動は、重力波の存在を間接的に示すものと考えられた。

3月30日:・・・

後で追加するかも。。。

3月31日:ローレンス・ブラッグ(1890~1971)

3月31日はローレンス・ブラッグ博士(1890~1971)が生まれた日。X線回折を用いた物質構造の研究を行い、ブラッグの法則($$2d \sin\theta=n\lambda$$)を発見。この功績により、父であるヘンリー・ブラッグ博士と共に、1915年のノーベル物理学賞を25歳で受賞。

3月31日:朝永振一郎(1906~1979)

3月31日は朝永振一郎博士(1906~1979)が生まれた日。量子電磁力学の研究で1965年のノーベル物理学賞を受賞。

『物理学とは何だろうか』や『量子力学と私』などの一般向け書籍も多数執筆。物理学者としてだけでなくサイエンスライターとしても活躍。

3月31日:カルロ・ルビア(1934~)

3月31日はカルロ・ルビア博士(1934~)が生まれた日。CERNにおける素粒子実験プロジェクトを率いて、弱い相互作用を媒介するWおよびZボソンを発見。その功績により、1984年にファンデルメール博士と共にノーベル物理学賞を受賞。

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