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物理学者の誕生日:4/16~4/20

4月16日:人工元素変換に関する論文がNatureに提出

4月16日はコッククロフト博士とウォルトン博士が人工元素変換に関する論文をNatureに提出した日。彼らは加速した陽子によって7Liを破壊した。

この研究はその後の原子核物理の発展に大きく貢献した。コッククロフト博士とウォルトン博士はこの功績によって1951年のノーベル物理学賞を受賞。

4月17日:・・・

後で追加するかも。。。

4月18日:ポール・ボアボードラン(1838~1912)

4月18日はポール・ボアボードラン博士(1838~1912)が生まれた日。フランスの化学者。ガリウム(1875年)、サマリウム(1880年)、ジスプロシウム(1886年)の発見者である。

4月18日:アインシュタイン博士が亡くなった日

4月18日はアインシュタイン博士(1879~1955)が亡くなった日。彼が約100年前に構築した「一般相対性理論」から予言された“時空のさざなみ”「重力波」は2016年に初観測された。2019年4月には一般相対性理論の特異点であるブラックホールの“影”が地球規模の望遠鏡により撮影された。

4月19日:グレン・シーボーグ(1912~1999)

4月19日はグレン・シーボーグ博士(1912~1999)が生まれた日。超ウラン元素の合成により、マクミラン博士と共に1951年のノーベル化学賞を受賞。

アクチノイド系列の提唱者でもある。106番元素「シーボーギウム(Sg)」は彼の名を冠した元素。「シーボーギウム(Sg)」と命名されたのは1997年。つまり、シーボーグ博士が存命のときの命名。元素名になったことを、シーボーグ博士はノーベル賞のときより喜んだとのこと(シーボーグ博士の下で博士研究員だった先生から聞いた話)。

ちなみに、存命の科学者に因む元素にはもう一例ある。118番元素「オガネソン(Og)」だ。オガネソンはロシアのユーリイ・オガネシアン博士に因んだ名称だ。オガネシアン博士は現役の原子核物理者。

4月20日:カイ・シーグバーン(1918~2007)

4月20日はカイ・シーグバーン博士(1918~2007)が生まれた日。スウェーデンの物理学者。高分解能光電子分光法の開発により、1981年のノーベル物理学賞を受賞。

彼の父親であるマンネ・シーグバーン博士は1924年にノーベル物理学賞を受賞している。

4月20日:カール・A・ミュラー(1927~2023)

4月20日はカール・A・ミュラー博士(1927~2023)が生まれた日。銅酸化物において高温超伝導を発見した功績によりベドノルツ博士と共に1987年のノーベル物理学賞を受賞。

1986年の論文発表からのスピード受賞。高温超伝導は世界中で盛んに研究されている。超伝導体はリニアモーターカーなど産業面での活用も期待されている。産業利用の際にはより高い温度(理想は室温)での超伝導化が求めらている。最近では、日本の研究グループ(細野秀雄博士ら)による鉄系高温超伝導の発見も注目を集めている。

高温超伝導の研究は世界中の研究者のみならず、産業界からの注目度も高い。それゆえか、より高い温度へ、または新しい超伝導物質の発見に関する競争は激化している。ヘンドリック・シェーン博士による研究不正は有名。それについては『論文捏造』や『なぜ科学者は平気でウソをつくのか』などが詳しい。

高温超伝導研究に関しては2020年10月に以下のようなニュースもあった。

4月20日:アルビン・ワインバーグ(1915~2006)

4月20日はアルビン・ワインバーグ博士(1915~2006)が生まれた日。オークリッジ国立研究所の所長を務めたアメリカの物理学者。「トランス・サイエンス」と呼ばれる「科学に問うことはできるが科学だけでは答えることのできない問題群」について言及したことでも知られている。

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