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LIVE 57 戦争と人道:基礎4ー国際人道法

LIVE 56 戦争と人道:基礎3ーパレスチナを11月26日に実施しました。主に理論的・一般的・制度的な話をした基礎1基礎2とは違って、基礎3ではパレスチナという固有の事象にフォーカスした話をしました。

前半で歴史的・政治的な話を、後半で国際法に関係する話をする予定でしたが、前半の話だけで時間切れになってしまいましたので、後半戦は、「LIVE 57 戦争と人道:基礎4ー国際人道法」として、12月14日に実施しました。

LIVEシリーズに関して詳しくは、Space of Digital Humanities をご覧ください。


「LIVE 57 戦争と人道:基礎4ー国際人道法」の参加者の感想など

国際人道法を学ぶ段階が知りたいです(学問としててはなく知識として、また学問として選ぶ場合は法学部以外に選択肢がある場合はそれを知りたいです)

匿名希望

本日は有り難うございました。
国際人道法が未成熟だと教えていただき正直びっくりしました。
また国家最大権力が少しづつきえていくとどういう世界になるのか興味を持ちました。
イスラエルが昔からパレスチナの人々に酷いことをしてきたのだと改めて知ることができました。         

ねこのしっぽ

よしさん、今日もありがとうございました。
日本は、今も考え方や意識は、封建時代のようで権威主義、家父長制、男尊女卑が大きく残って人権を理解していないとよく言われてきましたが、世界も、先進的な憲法を作り民主的教育を進め、民主主義国家として地球全体を牽引してきたと思われた国々において、利己的で暴力的で排他的で支配的な帝国主義者としての歴史のある根深い意識を今なお手放さず持ち続けてきていた、ということが日毎明らかにされています。
人間の意識というものはなかなか変えられない、変わらなくちゃ変えなくちゃといろんな法や決まりを作っても変えられないものなんだと思いました。人間は、どんなに反省してもある時、綱引きでぎゅーんと引き戻されるようになすすべもなく憎しみなどの暴力性を何度も何度も再現し続ける生き物だと今とても実感しています。
ナイチンゲールは子供の頃読んだ伝記の中で特に感動してこの世で尊敬する方のひとりです。赤十字と言えば日本では、会津藩出身で新島襄の妻だった新島八重が日本赤十字に入り従軍していたことを思い出します。こういう方々の生き様を知った時、私はどう生きたいか考えるきっかけになります。人間の意識の集合で戦争が起こるなら、それを阻止するには人間個人個人の精神的な成長は欠かせないと思います。いつか戦争がなくなる日がくると信じて、自分の心を整えようと思います。
よしさん、お疲れ様でした。ありがとうございました。

ayu

戦争と人道 1, 2を聞いていたので、それらを踏まえた今回の話で、実際に現在起こっているパレスチナではどういうことなのか理解ができました。そして占領の話は、第二次世界大戦の前後の日本が行ったことに照らし合わせると、こちらも理解できました。アジアに向けて日本が行っていたのは占領ではなく併合(侵略とは言っていませんでしたが同じこと?)、アメリカが日本に行っていたことは占領だと。特に日本がアジアで行ったことを考えると、最後に触れていたTransitional Justiceについて少し調べてみようと思いました。

Na

喉の調子が悪いのに,今日も有意義なレクチャーをして下さり,本当に有難うございました。
国際人道法は名前ぐらいしか知らなかったので,とても勉強になりました。また受講したいと思っております。

NYPD

正しい知識の必要性をひしひしと感じた。Xその他のSNS上の議論は正直な話、素人が聞きかじりで分かったふりをしているか、または暇だから何かしらにいっちょ噛みしたいか、さらには意図的に間違った知識でまともな議論を邪魔しようとしているか、のどれかであるのが大部分であるように思われる。素人に知識がないのは当然で、それは悪いことではないけど、知らないことにあぐらをかいたまま放言する限りは素人にとどまる。知らないことを認め、そのことに謙虚であるのが市民で、素人と市民の違いはそこではないか、と個人的に思う。

殺し合いは残酷だ。ソルフェリーノの戦いの遺骨の画像は衝撃的。この人たちが全員かつて生きていて、それぞれの人生を歩んでいたことを思うと気が遠くなる。それぞれこの世に生まれて成長して大人になり、戦争で殺された。それぞれ違う顔かたちをして生きていた人達。 そしてこれは、現在進行形でガザの人々に起こっていること。

子供を育てていて思うけど、一人の人間が生まれて大きくなり、大人になって人生の本番を歩いていくには、とてつもない労力と経済力と、周りの人間の愛情が必要だ。そうして成長した人々、または成長途中の、まだ人生を全然生きていない子供達までもが残酷に殺される理不尽は理解の限度を超える。しかし、人間は有史以来戦争を絶やしていないどころか、他民族の根絶までも目標にして実行したりしてしまっているのが現実。「人間は残酷だ、途方もない馬鹿だ」と百万回でも言いたくなる。

しかし、それで済んだら希望がなくなるし、人間の文明を次世代に伝えて行く責任を放棄することになる。パレスチナの惨状を自分の中でどう理解しどう行動するのが最善か、考えている間にも事態は進行してしまう。その無力さ、歯がゆさと言ったらない。

匿名希望

いつも学びの場をありがとうございます。
第一次世界大戦時にナイチンゲールがしっかりとした科学的根拠を持って看護をしていたと知りませんでした。私の頭にあるのはただただ患者に奉仕する医療の姿勢です。特に日本の医療体制はその方向だと思います。殆ど全ての政策に数学的な根拠がない。職務をしていてそれは特に思います。やる気が無くなります。
国際赤十字の骨格がそこから作られそれを根底に国際人道法が存在するとは思わなかったです。そこら辺の理解はまだ不十分ですが何度かアーカイブ見て学びたいと思います。戦争をやめられない人類。進化していく戦争に対して何をしなければいけないのか考えなければと思います。歴史を学ぶ事は重要なんだなと改めて感じました。

匿名希望

今回も貴重なお話ありがとうございました。
私見ですが、今の日本でのイスラエルとパレスチナの問題に関する議論では、「攻撃した・された」や歴史の断片的な情報のみで判断して両国の是非を論じようとする傾向があり、国際法や国際人道法に則ればイスラエルは明らかにやってはいけないことをやっているという「そもそも」の視点が足りないと感じています。
今回のようなお話がもっと世間に広がれば世界は少しずつマシになると思うので、私も一人の市民としてできることをやり続けようと思います。

内田雄介

少なくても、対ウクライナのロシア同等かそれ以上の問題がイスラエルにはある事が、或る意味で常識になってしまうほど米国・イスラエルは世論操作に成功している。人道的、と言う言葉には、傷付いた子供達を哀れむ感情を惹起させる様な偽善の匂いが付き纏う、人道は将に人の道として、論理的且つ倫理的に説かれるべきであり、感情論が入りこむと正当化が先に立ち、判断の目が曇る気がする。

萩原伸一

山本先生、ご講義を有難うございました。
岸田首相は10月7日から間もない当初は「ハマスの攻撃を非難する、イスラエルにも自重を求める」という対応でしたが、その後あの外務大臣が「イスラエルの自衛権」を理由にイスラエルを支持し始めました。今回先生のご講義で、イスラエルの自衛権なる論理が全く道理に合わないことがよくわかりました。

日本国憲法前文が示す「国際社会において、名誉ある地位」について、厳密な法解釈はおいておき大雑把な話になりますが、トルコのエルドアン大統領は、宇戦争で停戦の為の仲介をしようとしたり、今回イスラエルの態度を激しく非難しており、「国際社会において、名誉ある行動・態度」だと思います。イスラエルの自衛権など、情けない限りです。

歴史的経緯と法律の枠組みからパレスチナについて迫る今回の2回の講義は、大変勉強になりました。歴史的経緯と法律の枠組みからイスラエルの野蛮さを非難しなければならないのに、ハマスをいかに追い詰めるかというプロパガンダばかり報道する日本はおかしいとしか思えません。

ロシアや中国はガザに支援物資を搬入しています。ガザ地区で7月から医療支援活動にあたっておられた看護師の川瀬佐知子さん(現在は帰国)が「命の重さはみんな同じはずなのに、この世界はフェアにはできていない。自分たちに人権なんてない。私たちは本当にみじめだ。きっとこのことばさえも世の中には伝わらない」とガザの人に言われて「一人一人がこの歴史的な悲劇の傍観者であってはならない」と日本での記者会見で訴えられたこと、国境なき医師団日本の中嶋優子会長が戦禍のガザで医療支援活動を行ったことを、山本先生のご講義とともに自分の学びのもとにしたいと思います。

匿名希望

今回もありがとうございました。主権国家と国際社会の見え方が変わった講義でした。主権国家が集まってひとつの国の様になれたら、戦争も減るだろうと思いました。戦争を何とかして減らしたいから、平時法と戦時法を作ったのでしょう。国際法が占領国に対し広範な義務を課し、領土の獲得ではないと釘を刺すのも、戦争を避けさせる意図があると思いました。それなのに、なぜ。

こういうお話を伺うと、自分には遠いと思っていた国際社会がぐんと近くなる感じがします。ジェノサイドの10段階は特に。移行期正義をちっとも行わない日本。国の問題もあるけれど、日本人ひとりひとりが自分達の大規模人権侵害に向き合っておらず、逃げ続けている。これでは一人前になれないはずです。だから幼稚なのか。

匿名希望

ガザで起きていることと関連付けて拝聴した。イスラエルのしていることがパレスチナ人のジェノサイドだということが確認できた。しかし、ホロコーストでジェノサイドの憂き目にあったユダヤ人の一部がシオニストと化して、パレスチナ人にジェノサイドを行なうとは。人間に絶望しそうになる。国際人道法は絵にかいた餅に過ぎないのか。イスラエルに武器を供与し、国連でもかばいつづけるアメリカ合衆国は同罪だと思う。対ウクライナとのダブルスタンダードはひどい。

ひろ


「LIVE 56 戦争と人道:基礎3ーパレスチナ」の参加者の感想など

今回は直接的な日本とのつながりの話はありませんでしたが、アメリカに追随する日本、世界 (というよりはThe West) の流れに一枚カンでおきたい日本政府を感じています。次回ここに具体的に触れた話を聞けると期待しています。

ns

日頃友人と話している内容のうち、理解が及ばなかった事柄を深く知りたいと考えていましたが、本日の話の中で不足していた文脈があったので調べながらもっと咀嚼したいと感じました。最後にあった罰則の話は、他の例においても罰とはなんなのかを改めて考えてみたいと感じました。ありがとうございました。

R

今回のイスラエル・パレスチナ問題の経緯(歴史)をより深く知ることができて、とても勉強になりました。特にユダヤの歴史は興味深かったです。次回も楽しみにしています。

とても勉強になりました。YTなどでの配信をご検討頂けたら嬉しいです

NYPD

ガザで今起きていることは、欧米が今までに築きあげてきた人権や民主主義、人道主義、平和主義などの素晴らしい理念を見事きれいさっぱりかなぐり捨て、なりふり構わず何かの目的達成に向けて走り出した証のように感じました。それはお話にも出てきた、新興国がどんどん成長し、欧米とは逆のベクトルに躍進していることへの妨害行為なのではという気がします。そこには欧米人(白人)の優勢、優生を取り戻そうという考えさえ根底にあるのではないかとも思いました。なので、東アジアの1国である日本がそのターゲットになる可能性も十分にあると感じています。来週も楽しみにしております。
いつも本当に密度の高い、内容の濃い2時間をいただき、心から感謝いたします。

T.Iwata

ありがとうございました。ユダヤ人を差別してきたヨーロッパ人、イギリス、イスラエル、フランス、アメリカ、国連、ジェノサイドであると明言しない国、それぞれが悪いと思いました。国際社会で一度仕切り直し、それぞれが反省し、第三次中東戦争前の状態に戻すなどの話し合いをすべきなのでは。それを主導できるのは国連なのではないか。

イスラエル問題は宗教的迫害を目くらましに利用した領土争いであると言われる背景の一端を理解できたと思います。そして仮にも一国の外交文書の宛名がロスチャイルドであることに衝撃を受けました。それほどにユダヤ資本は無視できない存在なのかと。

職業を制限する迫害行為の結果がユダヤの金融資本を生み出し後々の外交にまで影響したことを考えると、職業選択の自由を憲法で守ることの意味が重くなると思いました。
パレスチナで起こっていることをさらに理解し、これをジェノサイドと言いたくない国の事情を知るために国際人道法の理解が不可欠だと思われますのでぜひ次の講義をお願いします。改憲勢力は軍事力で覇権を握る米国やイスラエルのような国家を目指していると感じます。軍事的独裁国家を理想とする自民党が憲法を変えようとしているのであって、絶対に許してはなりません。軍事国家の行き着く先はかつての大日本帝国であり現在のイスラエルであり、日本をそのような国にすることは許せません。
余談ながら、麻生太郎は娘を嫁がせることでロスチャイルドと姻戚関係を結んで水道事業を売り飛ばそうとしていますが、あらためて言語道断であると思います。

杉下 麗

途中からの参加でしたので、録画があればぜひみたいです。有料でも見たいです。
毎回、知らなかったことを発見でき、知識が深まります。今まで何してたんだろう…歴史は習ったけど、ひどく表面的だったと思います。引き続き、学んで自分で考えられるようになりたいです。

Yukic

お話ありがとうござました。イスラエルとパレスチナの問題は、歴史の流れの中で形成された文化的イデオロギーや国家間(主に西側諸国)の利害が複雑に絡み合っており、それらを押さえないと理解できないということを改めて感じました。特に紀元前の話はあまり知らなかったので勉強になりました。来週のお話も楽しみにしております。

内田雄介

何でイスラエルの人がパレスチナの人を殺すのか余計に訳が解らなくなりました。
どう考えても理不尽です。 人間の思い込みは恐ろしいです。 そんな思い込みの塊が作ったような「戦争」というものに巻き込まれず、冷静にふるまう為にも9条は大切です。 憲法改正は戦争への近道になってしまいます。 絶対に許してはいけないですね。

翔空

「もっと多くの人が知るべきだと思った。」
本日講義の内容は、日本の世論形成・日本としての意思確認を行う上で、前提知識として必要なものと思いました。憲法の国民投票に対峙するときと同じで、知らないことは判断できない。伏線が多すぎて回収できない物語のようです。あまりに多すぎて伏線わすれた、みたいな気がします。

知らないことだらけでした。

いつもありがとうございます。勉強不足で知らないことばかりと気付かされます。 家のことしながら飛び飛びで試聴してたのでレコーディングあるとうれしいです。 次回続き楽しみにしております。

marsha

知識として知っていることもあったが、聴きすすめるにしたがって、点と点がつながるようにさまざまな知っていることと知らなかったことが結びつき、全体像が浮かび上がって理解できた。 たいへん役に立つ。

幅広い内容の講義、ありがとうございました。かなり根が深い問題で、焦点を絞って行くことの難しさを感じます。直近ではイギリスの無責任な振舞いと、それを引き継いだアメリカのやり方が、現代の混乱の始まりだということはよく分かりました。そして初めの座標軸で示されたように、the Westの落ち目と新興国の台頭によって、世界の勢力地図が塗り替えられつつあることも…。
けれどもガザ地区を筆頭に悲惨な状況は続いており、具体的な解決のヒントを考えるべく、来週の続編が待たれます。宜しくお願い致します。

wagahaineko123

先進国と言われてきた国々がSlip backしている話の図表がとても分かりやすかったです。3000年以上前から始まった争いの要所要所で、「そういうことだったのか」と曖昧だった部分を知ることができました。人間って歴史から学ぶことができない生き物なのかなと最近よく考える場面があります。
「ジェノサイド」という言葉を作った人間が、その言葉に縛られているって皮肉ですね。よしさんのひとりツッコミのような口調が面白かったです。ありがとうございました。

tomko

解釈で行うことを憲法改正に持っていくバカが跋扈しているので何とかしたいですね。今日は労働法の講義のため途中退席しました。私が二人いれば両方に出るのですけど。

石油王

山本先生、本日はご講義を有難うございました、来週も楽しみにしております。先生は誰にでもわかるようにゆっくりとお話して頂きました。
こちらとしては、もう一度確認したいところがあるので、デジタルアーカイブの申し込みをして、もう一度今日の講義を通しで拝聴できたらという予定でおります。
ガザの石油利権の為には、人道など知ったことではないという勢力が、今の事態を引き起こしていると思います。その勢力にとって利用価値があれば、人道を無視して、日本・日本人を同じように使い倒すでしょう。

一神教の話が、日本人にはまず想像がつきにくいことを感じた。そのうえで世界を考える必要があると感じた。今回のお話で、ニュースを見ても理解できなかったことをどのようにとらえればよいのか、少しわかった気がする。じぶんがよくわかってないところがわかったので、調べて、少しずつでも理解してゆきたいと思った。

ユダヤ人に対する歴史は、人々の何がそうさせるのかを改めて知りたくなりました。また、日本が憲法を改正することで世界に対して何を示したいのか、何をしたいのかが益々解らなくなりました。現在の日本国憲法に、世界と向き合うことについて何の制約があるのでしょうか。

感想をお送りします。
興味深いご講義をありがとうございました。
DemocracyとLiberalに、国内体制と外交姿勢の2つの尺度があるというご説明で、世界情勢の動きが整然と理解でき、驚きました。また、イスラエル史では、さまざまな国や部族の動きを知ることができ、現代の出来事が3000年以上も前の歴史から繋がっている事実を気付かされました。
質問なのですが、なぜ何千年も前からユダヤ人は迫害されているのか、またユダヤ人とはどういう人たちを指すのでしょうか。とても初歩的なところだと思うのですが、疑問に思いました。(何度かネットで検索しても、未だよく理解ができずにおります)
次回のご講義も非常に楽しみです。

sora

特に最近よく目にするシオニストとされる人達の邪悪ぶりがなぜなのか理解が追いついてません。世界中が見れる今の時代に隠そうともせず、むしろ誇示しているあの自信はいったいどこからくるのか、それを知りたいと思っています。

ありがとうございました。 全く触れて知ることのない、国際的な話でした。

自分の持つ知識と突き合わせながら聴いた。知っていたところもあり、知らなかったところもあり。4回の中東戦争については学校の歴史の授業ですっ飛ばされてしまう近現代史の部分で、授業ではやらなかったけど受験勉強で補足したとか、そんなことも思い出す。そうして、世界史を学べば学ぶほど英国が嫌いになる、という格言(?)を、またも確認する。
バルフォア宣言の原本が残されているのは貴重だと思った。何百万、いやきっと何千万という人の人生を悲惨な形で狂わせてきた一枚の紙。残されているのはきっと、受取人側が後生大事に保管していたからなのだろう。また、紙一枚でユダヤ人達がパレスチナ地域に押し寄せたのも、その紙の発行人と受取人がお互いに然るべき立場にあったからで、それだけの大ごとを、過ちとはいえ、効果のあるものとして形にしてしまった理由であるところの(第一次)世界大戦というものの恐ろしさ、また、植民地主義の身勝手さを考えずにはいられない。
などと、こうして分かったつもりにはなれるけど、人権とか人道とかに照らしてあり得ない、理解や想像を裏切るまでにひどいパレスチナ人に対する虐殺の事実や実態を次々と受け止めていくには、私という一人の人間には力が及ばなすぎるということは既に自分の中で分かっている。仕事として、それぞれのプロフェッショナルな分野でやっていくことでないなら、自分はどうするのが良いのか。できる範囲でやっていくことだけでは無力すぎるであろうことも、十分実感しているところであって。
敵、あるいは訴えるべき相手を取り違えるべきでもないし、例えば自分の犠牲をもって何かを訴えるとかそんな勇気もなく、またそれはその時だけの一時的なものに終わってしまいがちなので、継続的にやっていくしかないのだろうけど、そもそも、その力のある政治的リーダー達がダンマリか虐殺支持だからゴマメの歯ぎしりをしなければならないわけで、彼らはほんとうに万死に値する。例えばパレスチナで生まれたその日に殺されてしまった赤ん坊の人生なんか、彼らにはなんの価値もないものなのだろう。お前達は何様なのだ、誰の許しでそんなことをしているのだ、と怒りを新たにし、白人なんてそんなもの、というニヒリズムに帰結することも、自分の中ではあり得ない。
世界と自分との関係について、現代人なら哲学者ならずとも、人生の中で一度や二度は考える機会があるものだと思うけど、とてもタフな課題を与えられたような思い。人生の中で起こるすべてのことについて、理性と感情の両方における何らかの結論や決着がついてからこの世を去れたらと思うけど、われわれに果たしてそれは可能なのかと考えると、少しく絶望感を味わう羽目になる。
ヨシさんのお話はもう歯の治療の影響なく、普段通りに聞こえました。お疲れ様でございます。今回もありがとうございました。後半をお待ちしています。

今回もありがとうございました。
問題が起こった時に、大きく俯瞰して眺めること、原因の元を辿って経過を知ること、それらを基に自分で考え深めて未来を作っていくこと、その流れが学ぶことであり生きていくことだなと思いました。 よしさん、お疲れ様でした。次回も楽しみにしています。

ayu

これまでは、ほぼ書籍(主に小説)や映画、アートなどの表現からインプットされていた事柄を、歴史を辿りながらお話いただいたので、きちんと脳が整理された感じです。 まだまだ知らないことの方が多いので、これからも知って理解する努力を続けたいと思います。
講義をじっと聴いているのは苦手なので、居眠りしてしまうのではないかと不安でしたが、あっという間に時間が経っていました。関西イントネーションがポイントだったかもしれません(笑)

井上淳子

スライドがとても分かりやすくまとめられていて、お話に引き込まれて2時間あっという間に経ちました。もし憲法が今の無茶苦茶な政府に改正されてしまったら、と思うと怖いです。港の防衛力強化で整備するなんて言い出してるし。実際にここ数年で隣町にある自衛隊なんですが、港に続く広い跨線橋を新たに整備しています。何でこんな広い道が田舎にいるの?と思ってたら。。ホンキなんです。軍拡・軍事国家への道は絶対阻止したいです。

ちゃとら

資料の質というか完成度が高くていつも驚きます。国際的な視点からの見方をお話の合間にしばしば加えられ、とても学ぶところが大きい。

Ma_Oca

ありがとうございました。今見えている「事実」は深くて複雑な「歴史」の流れを背負っていることが実感できました。一面的な視点だけでは、理解も判断も誤る!と危機感を新たにしました。

イスラエルの歴史とパレスチナ問題がわかりました。 西側の干渉が問題を更に悪化させてるのかも、とも感じました。 もっと沢山の人が知ることが必要だと思います。

ねこのしっぽ

お忙しい中、講義の時間を作ってくださり、ありがとうございます。 スライドを何度も見返して、一つひとつ出来事や締結された文書の意味を、考えています。知らないことが多く、点と点を繋ぐ作業に追われています。

sarah


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