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雨の夜に

雨の夜に
ふと、地球儀が欲しくなってネットで探る
今日は家族はいなく、ひとりきりだ
お洒落で、少しヴィンテージっぽいものが欲しい。あまり、高くないもの

アイスランドあたりを眺めたいと思った
夜が段々深くなり
人生で起きた、悲しい出来事を色々と振り返ってみる
振り返ってみる、ではなく
何気なく、思い出されてきて仕方なく、振り返る
家庭のこと、生まれ育ちのこと、恋をした人達、夢を追う道程でのこと、仕事のこと、他人のこと...

暴力や嘘や不誠実や裏切りや軽率や不理解や色々なこと

誰もが例外なく、みな悲しみや痛みを背負っている人生なのだなと思い
友人や知人に想いを寄せてみる

他人に期待をするな、見返りを求めるな
それならば失望することも、絶望することもないと言う

でもそんな淋しい人生があるか?
みんな失望や絶望と付き合いながら
それでも懸命に生きているではないか

家族も友達も他人も、みな例外なく悲しい思い出を心に持っている
そう思うと泣けてくる
そんな夜があっても良いのだと思う

優しさとは何だろう
それは水であり、空気のようなものだ
目に見えずあまりにも自然に存在していて
生きることを滑らかに助けてくれている
当たり前のように
この世界には水のような空気のような優しさが存在している

それは人の心のなかに。


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