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桜が咲くと思い出す学生時代

今年は暖かいから気の早い桜が花をつけはじめた。
東京の桜開花予想は3月21日らしく、年々早まる傾向の桜の開花。
毎年早くなってきています。やはり地球温暖化が進むと咲き方が大きく変わってきており、入学や年度初めの風物詩として親しまれてきた桜ですが、時期がずれると今までとは違い、ランドセルを背負った子どもの背景に満開の桜という当たり前だと思っていた光景に異変が起こってしまいます。
二酸化炭素、メタン、さらにはフロン類などが大量に排出されて大気中の濃度が高まり、気温が上昇。
その結果ピカピカの一年生の背景から桜が消える。
なんとも寂しい流れです。

我が家の近くには河津桜があって←満開になるとピンク色に染まる桜 
毎年2月から咲き始め、一ヶ月くらいかかって満開になりとても綺麗です。

染井吉野のように、儚い薄ピンク色で、あっという間に満開になって、あっという間に散ってしまい、見てないと散っちゃうよ〜と言っているような桜もあれば、河津桜のようにピンクで長い間花をつけ、私は桜よとしっかり見せてくれる桜もあり、桜にも個性がありますね。

桜を見ると学生の頃を思い出します。
あの頃、吉祥寺に住んでいて大好きな友人達と一緒に井の頭公園でよくお花見をしました。今とは違い、あの頃は一日が長〜く、とっても長〜く、お花見の日は明るいうちから友人とフリスビーやスケボーをやりながら場所取りをし、暗くなったら夜桜見物。ワイワイ騒いで飲んで毎年楽しみました。

若い頃は毎日何かしらで遊び、友人と話すこと尽きなく、とにかく毎日用事がある。なにかに魅入られたように、学校が終わると友人がやっているカフェに用事もないのに皆自然と集まる。新しいお店が出来たと聞けば皆で繰り出し、いい曲が流れていたら「これ誰の曲?」と聞いてレコードを買い。気に入ったアクセサリーが無かったら自分で作るという日々。

ファッションにも皆敏感で、ちょうど時代は「アイビー」と「コンチ」の時代「アイビー」とはトラディショナルなファッション分野として定着したスタイルのことで今の団塊世代の方がド真ん中です。
石津謙介が打ち出したファッションブランドVAN Jacketが一世を風靡しました。「コンチ」とはコンチネンタル、通称コンチと呼ばれたヨーロッパスタイルのファッション。ファッションブランドではJUNが有名でした。

十代後半になるとハマトラファッション大流行で、フクゾーの洋服、ミハマの靴、キタムラのバックに横浜元町 カヨさんのコートがハマトラファッションの神器。もちろん私も神器に身を包んでおりました。
 横浜元町 カヨさんは60年近く営業され3〜4年前に惜しまれつつ閉店しました。いったい今まで洋服にいくら使ったんだろう?
こわいこわい。考えないようにしよう。

街は刺激的で個性的なファッションで溢れ返っておりました。
友人がサーフィンをやっており、大会のアシスタントのバイトや会社の仕事で神戸ポートアイランド博覧会でナレーションしたりしたりして、何だか頭の上にプロペラついているかのごとく先のことなど何も考えず、興味のある方に飛んでいく感じでした。特に自分と向き合うこともなく、将来を真剣に考えるわけでもなく、努力をするわけでもなく、将来こんなふうな生活が出来たらいいな〜等とおめでたく考えておりました。
今振り返ると色々な場面で笑ったり、泣いたり、感動したり、苦しんだりした事も感受性が豊かな若い頃の思い出は良くも悪くも宝です。
何だかな〜と幼かった自分が情けなくもあり、微笑ましくもあり微妙ですが...........やはり若いって素晴らしいです。

昨年の12月に15年ぶりの中学の同窓会の連絡があり、今週末なのでとても楽しみにしています。多分皆、大きく変貌を遂げているんだろうな〜(笑)
あの頃のメンバーの何人かはもういないけれど、きっと空の上から姿は見えずとも参加することでしょう。

毎年桜の時期には友人と井の頭公園にお花見に行きます。
桜の花びらを浴びながら、たまにしか会えない友人や今は亡き友人の若き日の笑顔を、楽しそうにお花見をしている若者たちに重ねて思い出し、楽しんでいます。今年ももうすぐです。

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